コラム【本州湾岸を反時計に一周】013 盛駅から三陸鉄道リアス線⑪ 特別編
※2019年4月撮影
今回は、2024年8月の台風10号の被害で不通だった宮古駅~田老駅間をトンネル中心に簡単に紹介します。トップ画像は、宮古駅を出発して500~600m、JR山田線と別れてリアス線は右(北)にむかいます。
長根トンネル(38)562m。
※2019年4月撮影
宮古駅から1.6kmで山口団地駅。
※2019年4月撮影
駅名標。2010年(平成22年)10月三陸鉄道北リアス線の駅として開業。愛称は「黒森の鼓動」。
駅の東にある黒森神社に文治4年(1188年)平泉を脱出した源義経が3年あまり隠れていたという伝説が残っていることから。黒森は「九郎森」から転じた名。言うまでもなく義経は、九郎判官。
判官贔屓としては、良い地名だ、と感じ入ってしまいます。(笑)
※2019年4月撮影
ここからは深い山間部を進みます。田老駅まで人口の希薄なエリアでトンネルが増えます。筆者はリアス線のこの区間が特に好きです。
第一山口トンネル(39)137m。
※2019年4月撮影
第二山口トンネル(40)213m。
※2019年4月撮影
猿峠トンネル(41)2,870m。
※2019年4月撮影
長いトンネルを抜けると一の渡駅。山口団地駅からは、4.6km。そのうち3,220mがトンネルでした。島式ホーム1面2線の列車交換が可能な駅です。
※2019年4月撮影
正面には2,245mの一の渡トンネル。合わせて5115mのトンネルに挟まれた正に秘境駅です。
駅名標。愛称は「うぐいすの小径(こみち)」。山間部の閑かな駅です。
※2019年4月撮影
『秘境駅に行こう』で有名な牛山隆信さんが付けた順位は、64位でした。人家は3軒と書かれていました。
筆者は秘境駅が特に好きというワケではありませんが、時期は4月、東京ではもう桜が散ったかという季節です。雪の舞う、深く広がる静けさにとても癒されました。改めて鴬の声を聴きに訪れたいです。
※2019年4月撮影
駅を出るとすぐに一の渡トンネル(42)2,245m。
※2019年4月撮影
第一佐羽根トンネル(43)82m。
※2019年4月撮影
2.9kmで佐羽根駅。崖の上に単式ホームがあります。
※2019年4月撮影
駅名標にお猿さんがいます。愛称は「神楽の里」。山深いエリアですが人家が見えます。
※2019年4月撮影
トンネルが続きます。第二佐羽根トンネル(44)308m。
※2019年4月撮影
堀野トンネル(45)35m。
※2019年4月撮影
第一庄転トンネル(46)43m。
※2019年4月撮影
第二庄転トンネル(47)169m。
※2019年4月撮影
逢の山トンネル(48)489m。
※2019年4月撮影
佐羽根駅から5つのトンネルを抜けて3.6kmで田老駅です。
※2019年4月撮影
次回は、2024年8月25日に戻って新田老駅から先に進みます。
(文・写真) 住田至朗
※三陸鉄道の許可をいただいて撮影しています。
※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。