榎が丘小学校が創立50周年 記念イヤー、企画さまざま
横浜市青葉区の榎が丘小学校が、昨年4月に創立50周年を迎えた。時を同じくして新校舎も完成。2024年度は50周年記念イヤーとしてさまざまなイベントを催し、今年2月15日には記念式典が同校体育館で盛大に行われた。
新校舎と新たな門出
正式には1974年に開校した同校。歴史を紐解くと、母体となったつつじが丘小学校の児童数増加に伴い学校新設が決まり、同年1月1日に分校としてプレ開校している。開校時には間に合わなかった体育館棟が3年後に完成し、その後も校庭拡張工事や給食室改修工事などを経て、現在に至る。
2018年、同校は横浜市から校舎建替対象校に選定され、22年から建替工事が開始。奇しくも24年、同校創立50周年の節目の年に新校舎が完成した。
長きにわたって延べ6694人の卒業生を見守ってきた旧校舎。児童たちは新校舎への引っ越し前の昨年6月8日、「ペイントデー」を開催し、旧校舎への感謝のメッセージをイラストとともに校舎の壁や窓に描いて思いを伝えた。その日の午後には、今や子どもたちの保護者となった卒業生らも校舎を訪れ、別れを惜しんだ。
「笑顔」が合言葉
昨年3月からは「えのきの笑顔を感謝でつな50(ゴー)!」を合言葉に50周年記念イヤーがスタート。ペイントデーを皮切りに、7月の旧校舎屋上での記念撮影、10月の運動会「エノリンピック」、11月の周年キャラクター「えのキッピ」選定、今年2月10日には劇団かかし座を招いて記念公演を行うなど、児童や保護者、教員が一丸となって祝いの年を盛り上げた。
節目の式典、華やかに
2月15日の50周年記念式典は2部にわたって開催。全校児童が参加した児童の部では、児童たちで構成された実行委員会がさまざまな出し物で式典を盛り上げた。
榎が丘小学校”50歳”を祝う巨大ケーキのオブジェを囲んだアトラクションではダンスや寸劇を披露。この1年を振り返る各学年の活動を記録した動画を上映し、特別な思い出を共有した。
あいさつに立った実行委員の6年生児童は「51年目からも笑顔で学校生活を送ろう」と呼びかけた。
同校の卒業生や地域の協力者、学校関係者が参列した第2部では、1年を振り返る動画に加え、直前に撮影した1部の様子を上映。児童たちの集大成である記念式典に頬を緩ませていた。
仲川美世子校長は「新校舎とともに周年を迎え、こうして祝えることを関係者の方々に感謝したい。今在校している子どもたちが次の周年で式典を取り仕切ってくれることが楽しみ。これからも地域の方々が温かく子どもたちを見守ってくれれば」と思いを語った。