毎日使う「エコバッグ」から驚きの汚水。食中毒を防ぐ&清潔に保つ“5つのポイント”「気にしてなかった」
洗濯研究家の平島 利恵です。毎日の買い物に欠かせないエコバッグですが、洗濯をして使っていますか? エコバッグには、手垢やホコリだけでなく、肉や魚の汁、野菜の泥などさまざまな汚れが付着しています。これを放置すると雑菌が繁殖し、食中毒の原因になることも。実は農林水産省も、エコバックの定期的なお手入れを啓蒙しているんです。そこで今回は、エコバッグを清潔に保つための5つのポイントを紹介します。
エコバッグを清潔に使うための5つのポイント
農林水産省によると、エコバッグを衛生的に使用するために、次の5つを守ることが大切です。
1.定期的に洗う
エコバッグは、食材を直接入れることが多いため、汚れが蓄積しやすいアイテム。使用後はゴミを取り除き、こまめに洗濯しましょう。
2.肉・魚・野菜はポリ袋に入れる
食材の汁や泥がバッグに直接つかないように、ポリ袋に入れてから持ち運ぶと清潔を保ちやすくなります。
3.冷たいものと温かいものを分ける
食品の品質を守るために、冷たいもの(冷凍食品や生鮮食品)と温かいもの(総菜やパン)を分けて収納しましょう。
4.食品用と日用品用を分ける
洗剤やトイレットペーパーなどの日用品と食品は、エコバッグを分けて持ち運ぶのが理想的です。
5.食品を入れたエコバッグは短時間で持ち帰る
特に夏場は、食品を長時間バッグに入れたままにせず、帰宅後すぐに冷蔵庫に入れるようにしましょう。
エコバッグの洗い方
エコバッグを清潔に保つため、定期的に洗濯をしましょう!
まず洗濯表示を確認し、洗える素材かどうかをチェックします。
洗えるエコバッグの場合
■洗濯機洗いが可能なもの
バッグの内側が汚れている場合は裏返してから洗濯機へ。普段の洗濯と同じように洗剤を入れて洗いましょう。
■手洗いが必要なもの
40℃程度のお湯に洗剤を溶かし、押し洗いするのがおすすめです。
■汚れ・ニオイが酷いもの
汚れやニオイがひどい場合は、アルカリ性粉末洗剤を溶かしたお湯に1~2時間つけ置きした後、洗濯機で洗うと効果的です。
洗えないエコバッグの場合
ジュート素材や保冷機能付きのバッグなど、水洗いができないエコバッグは、固く絞った布で叩くようにして汚れを落としましょう。汚れがひどい場合は、布に少量の洗剤をつけて拭き取った後、濡らした布で洗剤を拭き取ります。
実際にエコバッグを洗ってみると……
実際に使っているエコバッグをつけ置き洗いすると、驚くほどの汚れが……! こんなバッグに食品を入れていたなんて、怖くなってしまいますよね。みなさんも、この機会に愛用のエコバッグをお洗濯して、清潔に保ちませんか?
平島利恵/洗濯研究家