ブラックバス釣りの本を読んでみたら【海でのルアー釣りに活かせる知識や考えがたくさん!】
冬場で思うように釣行できない日々が続く中、筆者はバスプロ・青木大介さんの著書『適材適所のルアーセレクト』から釣りの知識を学ぶことにしました。バスフィッシングの繊細なアプローチや、ルアーの選び方などを通じて、ロックフィッシュゲームにも応用できる考え方を発見。本を通して得た知識を来たるシーズンに活かすべく、学んだことや感想をまとめました。
釣りの雑誌・本を読んで学ぶ
筆者が在住している北海道では、執筆当時の2月は雪が積もっており、冬道の長時間運転は危険度が高いため、なかなか思うように釣行に行けない日々が続いています。「そんな中でも釣りのことは何か学びたい!」と思っていました。
そこでひらめいたのが、「本から釣りを学ぶのはどうだろうか?」ということです。普段からいろいろな釣りの動画を見ていく中で、バスプロの青木大介さんの動画にたどり着きました。
青木プロの代名詞である「早いフィネス」から何か学べないかと思い、青木大介さんの著書『適材適所のルアーセレクト』を購入。
筆者もロックフィッシュゲームというジャンルにはなるものの、ライトリグをメインに釣りをするため、スタイル的にもリンクする部分があると感じ、購入して勉強することにしました。
実釣はできなくても、考えと知識を学ぶことはできると思います。そこで、実際に読み込んでみた感想と、本からルアーフィッシングを学んでみた感想を記事にしました。最後まで読んでいただけたら幸いです。
バスフィッシングからルアー釣りを学ぶ
「どんなルアーにはどんなタックルが適しているか」「どんな釣り方で魚にアプローチするのか」という点で、多角的かつ繊細にアプローチを展開できるバスフィッシングは、言葉を選ばず言うと“ルアーフィッシングにおける完成形”に最も近い釣りだと筆者は考えています。
バスフィッシング用のワームやバスタックルは、ロックフィッシュゲームでも実はポピュラーになってきており、バスフィッシングから学んでロックフィッシュゲームをやり込んでいるアングラーは多くいます。
また、ロックフィッシュゲームも近年タックルが細分化されてきており、さまざまな釣り方でアプローチするバスフィッシングに近いスタイルになってきているのではないかと筆者は考えています。
そして何より、北海道・東北のロックフィッシュゲームはトーナメントが盛んです。近年のロックフィッシュゲームの事情を考えても、バスフィッシングから学べる点は多いのではないかと思い、勉強してみることにしました。
青木大介さんの著書で学べたこと
実際に青木大介さんの著書から学んでみて、筆者が特に勉強になったことを2つ挙げてみました。
バス釣りを簡単にする10のアドバイス
青木大介さんが日米を股にかけてトーナメントで活躍し、積み上げてきた知識・経験が詰まった10のアドバイスが紹介されています。その中でも筆者に特に刺さったのは、ADVICE01の“引っかかる場所には、引っかからないルアーを”という考え方でした。
ロックフィッシュはその特性上、漁港内の根固めブロック、被覆ブロック、敷石、海藻帯などの引っかかる場所を攻めなければ、なかなか釣果につながりにくいです。
ロックフィッシュゲームに置き換えると、同じリグでも障害物に対する引っかかり具合で、シンカーの重さやボリュームの調整、オフセットフックの大きさ・形状などを“適材適所”で使い分けることが大切だと改めて感じました。
当たり前のことではありますが、普段の釣行からもう少し意識していきたい点だと勉強になりました。
青木大介に学ぶ「フィネスサーチ」の思考回路
冒頭のページでは読者に対して質問を投げかけ、その次のページで青木大介プロなりの質問への答えが記載されており、読者に考えさせることで釣りに対する知識が深まる構成になっていると感じました。
実際に回答してみることで「あぁ!なるほど!」とすごく納得する部分が多く、読者必見の章だと思います。中でも筆者が特に刺さった部分は、“とりあえず釣ってヒントを得よう”という考え方です。
「たくさん釣れば釣るほど、その日のバスの状態がおぼろげに見えてくる」と、青木大介プロは伝えています。筆者も“ライトリグで釣って釣ってリズムを作っていく中で大きな魚にたどり着きたい”という考えで普段からロックフィッシュゲームに取り組んでいるため、自分のスタイルは間違いではないと感じました。この感覚を、より深い思考や知識で煮詰めていけたらいいなと思います。
厳選して特に学ぶことができた考え方を2つ挙げましたが、ルアーごとの特徴やバスのシーズンごとの動き、どのような場面でどのルアーを投入するのが適材適所なのかなど、記事には書ききれないほど勉強になることが盛りだくさんでした。
海のフィールドに活かしたい
なかなかフィールドに通えない筆者でも、本から学んだ知識を来たるシーズンに向けて発揮できる“釣り脳”にすることはできると感じています。
もちろんフィールドに通って実践し、経験を積んでいくことがベストです。しかし、多くの人がそうであるように、筆者もサンデーアングラーです。釣りをしない時間でも釣りに向き合うことが、いざフィールドに立った際に大きな差を生むのではないかと思い、冬の間は本や動画からできる限り勉強していこうと思います。
もちろん、「バスフィッシングから」だけでなくても良いでしょう。YouTubeや自身が好きな釣りものの雑誌、プロの方の記事から学べることもたくさんあると思います。
「もうとっくにこうやって勉強しているよ!」と思っている読者の方もいるかもしれませんが、「こんなふうに釣りを勉強する手段もある!」と、釣りに行けずにもどかしい思いをしているアングラーに伝えたかったです。最後まで読んでいただいた方の中で、誰かの参考になれば幸いです。
<久末大二郎/TSURINEWSライター>