ニセコ版カレーライス指数を発表「物価は高いわけじゃない!」移住促進のため町がアピール
外国人観光客が押し寄せ、物価が異常に高いというイメージを持たれがちなニセコエリア。
そんな中、地元住民の生活実態を伝えようと町が「ニセコ版カレーライス物価」を発表しました。
「5・4・3・2・1…ハッピーニューイヤー!」
日本を代表するリゾート地「ニセコ」。
冬には上質なパウダースノーを求め、多くの外国人観光客が訪れます。
依田英将アナウンサー(去年2月)
「お肉コーナーですが、サシの入ったお肉、たくさん並んでいます。1万4000円近く隣にはウニが4万3000円近い、6万5000円ほどのものも」
スーパーには高額な商品がズラリ。
飲食店も高すぎて、とても外食には行けない…。
そんなイメージを持たれがちなニセコエリアですが、地元の人にとっては必ずしも本意ではないようです。
ニセコ町商工観光課・米田舜係長「ニセコに将来的に移住とか定住したと思っている人がいたとしても、イメージのせいで断念してしまう、移住をやめるというのは本意ではない」
そこで、ニセコ町役場が目を付けたのが「カレーライス物価指数」。
カレーライスを家庭で調理した際に、1食あたりいくらかかるのかを計算したもので、毎月、帝国データバンクが全国平均を公表しています。
これを参考に、役場は町内のスーパーで手に入る食材の価格で「ニセコ版カレーライス物価」を計算しました。
先月のニセコ町のカレーライス物価です。
野菜や肉などの具材が178円、ルーは23円と全国平均よりも割安。
結果、カレーライス1食分の値段も全国平均より25円、安いということです。
ニセコ町商工観光課・米田舜係長「ニセコ町は観光と農業の街ということで、カレーに使うジャガイモとか
ニンジンは地域の中で生産しているので安くなっているんじゃないかなと思っています」
ニセコ町役場がカレーライス物価の計算の参考にした町内のスーパーに行ってみると…
加藤諒也記者「こちらには地元でとれた野菜が置かれています。タマネギ2玉で150円とお求めやすい商品も置かれています」
地元産の野菜など、お手ごろな値段の商品が並んでいました。
Aマートニセコ店坪井留美さん「ニセコってよく言われるんですけど、みなさんの言われるニセコは(倶知安町の)ヒラフ地区だと思うんですよね。そこと一緒とされても困るかなという平均して変わらないと思う
安い商品もありますし」
ニセコ町民「一部では高いものとか、普通の人が買わないような高級食材とかを売っていると思うんですが、生活していく中での野菜は通常の物価、そんなに変わらないかな」
高級なイメージを持たれがちなニセコ。
住民は他の地域と変わらない生活をしている実態を広めるため、これからも毎月、「ニセコ版カレーライス物価」は公表される方針です。