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「マインクラフト」って、知ってますか?北海道の未来を子供たちがマイクラで描いたら・・

SODANE

「マインクラフト」って、知ってますか?北海道の未来を子供たちがマイクラで描いたら・・

みなさん「マインクラフト」って、知ってますか?

「マインクラフト」、通称「マイクラ」は、仮想空間の中で、ブロックを使って建築をしたり、その世界の中を冒険できる、世界中で大人気のゲーム。

2020年から小学校で必修化された、プログラミングの教育ツールとしても注目されているんです。

そんな「マイクラ」を使って、北海道の小中学生が作った「未来の街」とは…。

「この自動運転は人が運転しなくてもAIが最適な時間で運転してくれる車です」

世界中で大人気のゲーム「マインクラフト」を使って、自分たちの街の未来を発表しよう!と、北海道の各地から集まってきた子供たち。

雪景色も星空も楽しめる、ガラスを使った家や…自動運転で車が走る街。

不思議な形のものも全部子供たちが「マイクラ」で作ったもの。

「安全に暮らすための防弾シールドです。五稜郭タワーを五稜郭ロボに!安全のシンボルで一応登れます。」と説明も立派です。

「自信は?めちゃくちゃあります」(函館から)

「Q:目標は?賞を取ることです」(夕張から)

「がんばるぞー!」(苫小牧から)

2025年1月に行われた北海道の未来を変えるチェンジメーカー・プログラム「どさんこクラフト(どさクラ)by SOZOW」は、小中学生が自分たちで見つけた地域の課題と、解決方法をマインクラフトで表現し、発表するイベントです。EZOHUB SAPPOROで行われました。

「地域の未来を変えるには?」をテーマに経済産業省の『未来の教室』実証事業の一環として、プログラミングなど最新技術を実践的に学ぶ教育プログラムを提供するSOZOW(そうぞう)が主催しました。

SOZOW・板倉優也さん
『普段生活していて、自分の街のいいところとか自分の街に何が起こっているかってあまり考えないじゃないですか。でもマイクラを使って北海道の問題を考えようだったらみんな楽しそうにやってくれる。マイクラを通して地域を元気づける、活性化させていく、未来を変えていく、そんな人たちをここから作っていきたい、みたいな。そんな思いもあります。』

準備期間はおよそ2カ月。

この日に向けてオンラインとリアルでのミーティングを組み合わせながら、学び、話し合い、動画制作やプレゼンテーションの練習に励んできました。

チーム苫小牧 スカルク

「この自動運転は人が運転しなくてもAIが最適な時間で運転してくれる車です自動運転によって高齢社会による働き手不足の解決策になると考えました。」

チームオンライン ダイヤ

『余った雪で作った食料の保管庫。電気代がかからない天然の冷蔵庫です。』

チームオンライン グロウ

『私たちは北海道の課題とこれからの未来を考えていく中で、とある物語を作りました。
「おばあさんに会いに行こうとすると・・・おじいさんの認知機能が低下や路面凍結による交通事故が発生・・・』

大人にはない、子供ならではの発想力から生まれた未来の街のカタチが現れます。

保護者も目を見張ります。

『問題意識を持ってしっかり考えて、それをまたマイクラに落とし込んでいるというのがすごいなと思って。子供もすごく異年齢のお兄ちゃんたちの作業を見たりとか刺激になったみたいで、おうちでの遊びも変わってすごいいい機会になったと思います。』

発表が終わり、授賞式も行われました。

想像力を書きたてられ、ワクワクするような好奇心に満ちた発表に送られる「解き放つ好奇心・サツドラ賞・SOZOW(ソウゾウ)賞」は、チーム苫小牧スカルクに。

「アイデア力」や「チームワーク」、「世の中への発信力」など、参加したチームそれぞれの成果に対し、賞が贈られました。

参加した子供たちは?

『皆さんに本当にちゃんと伝わるように、気持ちを込めて。』

『発表するときは緊張したけど、賞が取れた時はうれしかったです。』

『みんなと協力できて、それですごい建築ができて楽しかったなと思いました。』

このイベントを主催したSOZOW担当者は、「マインクラフトを楽しむことはあくまでも入口で、
実際にチームで作業をするときに、話し合ったりすり合わせたり、ということが大切。そういった経験を通じて、他者の意見を切り捨てず、協力して新しいものを作るということを学ぶとともに、自分自身にも自信を持ってほしい」と話していました。

今回の北海道でのプログラムを皮切りに、全国各地でもこういった取り組みをしていきたい、と考えているそうです。

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