戦後80年 家族の“魂の記憶”をたどる超大作 平和への祈り描いた『神の島』ポスタービジュアル
戦後80年・昭和100年となる2025年8月、家族の“魂の記憶”をたどる超大作、映画『神の島』がいよいよ新宿Kʼsシネマほか全国順次公開。作品のポスタービジュアルが解禁されました。
戦争で家族を失いながらも、懸命に生きた母の姿
本作は、戦争で家族を失いながらも、懸命に生き抜いた母の姿を映し出し、「母」という存在の深さと尊さを描く。公開されたビジュアルは、戦争に引き裂かれた家族の再会と、観る者の心の奥底にある“母への想い”を静かに呼び起こすものとなっている。
ロケ地はニューギニア、フィリピン、そして日本国内10都市。20か所以上の戦争遺構で撮影を敢行し、風化しつつある歴史の「記憶」と現代をつなぐ映像体験を実現した。誰もが心に抱える「大切な人」への想い――それは時代や国境を超え、観る者自身の人生と交差する。特に情報解禁日である母の日に伝えたいのは、本作が描く“母の強さ”だ。戦後、100万人以上いたとされる戦争未亡人。彼女たちが耐えてきた苦しみと深い愛情を、映画『神の島』は真摯に描き出している。
主演の谷英明は、飢餓状態の兵士を演じるため、過酷な減量に挑戦。戦争体験の記憶を語り継ぐ意志として、若林豪(⻑崎被爆体験)、別府康子(広島原爆避難の記憶)、京田尚子(神戶大空襲体験)らが出演。中原丈雄、大河内浩、中山研、辻本晃良ら実力派俳優陣が集い、時代のリアルを力強く表現する。
主題歌は、奄美の神歌最後の継承者・朝崎郁恵が担当。自らも戦争体験者であり、魂の祈りを捧げる。監督(起)・脚本は⻑年合作映画の制作に携わり、近年はアニメも制作する谷口広樹。戦没者の遺骨収集に参加した23年前の想いが、本作に結実した。見終わって終わるのではなく、見てから始まる映画を実施、上映収益の一部は、未だ海外に残る100万柱以上の遺骨の帰還に役立てられる。