沖縄は全国1位”読めない道路標識”と”消えた白線”など補修が必要は全国最多!?『玉城デニー知事』のコメントは?
春の全国交通安全運動が全国一斉に実施されるなか、老朽化が進んだ道路標識やガードレールの存在に気づいたことはないだろうか。 これら「道路附属物」の現状について、都道府県別の意識調査で沖縄県民が最も問題意識を持っていることが明らかになった。 私たちが日常的に目にしている道路標識や標示、ガードレールなどは「道路附属物」と呼ばれ道路の安全性や利便性を支える重要な設備である。
ところが、目的地まで迷わずにたどり着くために必要な「案内標識」は文字がはがれて読み取れなくなっているものもある。
別の交差点では横断歩道や停止線の白線が消えかかっていて、停止線を越えて信号待ちをする車が目立っていた。
東京都の古川電気興業と東北大学が全国で実施した住民意識調査で、沖縄県民は「道路附属物のメンテナンスが必要だと感じている」と回答した住民の割合が最も高い87.3%に上った。
調査では道路標識や横断歩道、信号機、ガードレールなど7項目について「補修が必要」と思うものを見たことがあるか質問。 沖縄県は4項目で全国1位、ほかの項目でも上位に入り道路附属物の補修などが必要だと日ごろから感じている住民が全体的に多いことがわかった。
メンテナンスが進みにくい背景には道路附属物がトンネルや橋のような「重要構造物」とは異なり、点検を義務づける法律がないため自治体の裁量に委ねられている。 沖縄県特有の台風や塩害といった自然条件も老朽化を早める要因になっていて、沖縄県は状態の悪いものから優先的に対応しているが予算の制約もり全体の補修は追いついていないのが現状だ。
玉城知事は2025年4月11日の記者会見で「現状の遅れを認識している」と述べ改善に取り組む考えを示した。 玉城知事 「主要交差点や標示物の調査を年間を通じて行っていますが、必要に応じて優先ポイントから改善を進めています。ただ全体的には遅れが見られるとの指摘もあり私たちとしても認識しています。できるだけ改善を急ぐよう努力してまいりたいです」
沖縄総合事務局との連携を図る姿勢も示した。 2025年4月6日から始まった春の全国交通安全運動では通学路の安全確保や譲り合いの心を持った運転の実践などが呼びかけられている。
道路の安全性を維持し安心して暮らせるまちづくりを実現するにはこうした「見えにくいインフラ」の整備と点検が欠かせない。