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春の訪れを味わう♪ つくしの天ぷらの簡単レシピと下処理のコツ

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春の訪れを味わう♪ つくしの天ぷらの簡単レシピと下処理のコツ

春の味覚を堪能!つくしの天ぷらレシピ

調理時間:20分

春が旬のつくしを使う天ぷらは、独特の風味と食感が魅力。普段使う材料とシンプルな手順で簡単に作れます。見かけがつくしそのもので、目からも春を感じられますよ。

つくしの下処理では、硬く繊維質の「はかま」を取り除くことが重要です。食感を引き出す揚げ方のコツで、サクサクとした歯応えに仕上げましょう。春限定のおいしさを、ぜひご自宅で味わってみてくださいね。

材料(作りやすい分量)

つくし:40本程度

天ぷら粉:100g

水:160cc

つくしの天ぷらをおいしく作るコツ

つくしのはかまは繊維質で硬いので丁寧に取り除きましょう。そのまま揚げると食感や風味が悪いです。節ごとに指先でつまんで横向きにぐるりとめくるときれいに取れます

つくしは水にさらしてアクを抜き苦味を減らしましょう。少量の塩を加えると、より苦味を抑える効果がありますよ。

サクサクに仕上げるコツ

衣は冷水で作ることでグルテンの発生を抑え、軽い仕上がりになります。小麦粉と冷水、卵は軽く混ぜる程度にとどめましょう。次に、つくしの水気をしっかり拭き取ってから衣をつけることで、剥がれにくくなります。

揚げ油は170〜180℃に熱し、衣を落として沈んですぐ浮く程度が適温。長時間揚げると水分が抜けすぎるため、1分〜2分程度でサッと揚げるのがポイントです。揚げたあとは、キッチンペーパーで拭き取ったり網の上に置いたりして余分な油をしっかり落とすことで、ベタつきを防げます。

作り方

つくしの下ごしらえをする

つくしは流水で1本ずつ洗い、やさしくもみながら汚れを落とします。はかまは節ごとに茎のまわりを横にぐるりとはがすよう、丁寧に取り除きます。縦に引っ張ると裂けてしまうので注意します。

※水を張ったボウルで作業すると、手が汚れにくいのでおすすめです。または手袋をつけて作業してもよいでしょう。

アク抜きのために、つくしを水に5分程度浸けたあと流水で洗い流します。水気をよく拭き取り、7cm程度の長さに切ります。

※食感や苦味が気になる場合は、穂先を取り除きましょう。

天ぷら粉と水を合わせる

天ぷら粉に冷水を少しずつ加えて、ダマにならないように混ぜます。衣がサラッとした液状で、適度な粘り気がある状態に調整します。

揚げる

手鍋に揚げ油を入れ、約170度に熱します。つくしを2にくぐらせ、余分な衣を落としてから油に入れます。表面がきつね色になるまで約1〜2分揚げます。揚がったら油をよく切ってできあがりです。

天ぷら粉なしで作る方法

天ぷら粉がない場合には、小麦粉と冷水、卵を使います。小麦粉100gに対して冷水150ccを混ぜ、卵1個を加えて混ぜましょう。小麦粉は空気を含ませるためにふるいます。

菜箸でダマが残る程度にさっくりと混ぜ合わせるのがポイントです。衣を混ぜすぎないほうがサクサクの食感になりますよ。水の代わりに炭酸水を使うのもおすすめです。炭酸水を衣に加えることで衣の中の水分がしっかりと飛び、歯切れよく仕上がります。

よくある質問

何をつけて食べるのがおすすめですか?

つくしの天ぷらには、塩や天つゆが定番。塩は素材の風味を際立たせ、ほろ苦さをダイレクトに楽しめます。天つゆは出汁の旨みで苦味を和らげ、まろやかな味わいに。

ほかにも、抹茶塩は甘みと苦味のバランスがよく、大根おろし+天つゆはさっぱりと軽やかな後味に。七味唐辛子で辛みをプラスしたり、レモン汁で酸味を加えて後味を引き締めるのもおすすめ。さらに、すだちや柚子胡椒を使うと香り豊かで上品な仕上がりになります。

つくしは天ぷらにすると食べやすいですか?

つくしは天ぷらにすると、衣の油分が加わることで苦味がやわらぎ食べやすくなります。揚げることで香ばしさが増し、つくし特有のクセが抑えられるため、初めて食べる方や苦味が苦手な方にもおすすめです。

つくしの苦味をやわらげるコツはありますか?

つくしの苦味を抑える方法として、穂先を取り除く、水にさらす(30分)、さっと塩ゆでするなどがあります。ただし、ゆですぎると風味が損なわれるので注意が必要です。

食べる際は、天つゆがおすすめ。出汁の旨みで苦味が和らぎ、まろやかな味わいになります。さらに、大根おろしを添えるとさっぱりし、レモンやすだちを絞ると食べやすくなります。

天ぷらに適したつくしの選び方はありますか?

つくしを天ぷらにする際は、適したものを選ぶことでおいしく仕上がります。苦味が少なく食感がよいものを選ぶポイントは以下のとおりです。下記条件を満たすつくしを選ぶと、苦味が抑えられ、よりおいしい天ぷらになります。

サイズ:10~15cmほどの小ぶりなもの(苦味が少なく食感がよい)
穂先:開いていないもの(苦味が少なく食感がよい)
色:淡い茶色でしっかりした茎(クセが少ない)
茎の状態:適度な太さと弾力があるもの(揚げたときの食感がよい)

つくしの天ぷらは保存できますか?

つくしの天ぷらは冷蔵保存可能ですが、衣がしんなりしやすいため1~2日以内に食べるのが理想。保存する際は密閉容器に入れ、冷蔵庫(5℃前後)で保管しましょう。食べる際は、トースターやフライパンで温め直すとサクッとした食感が戻ります。電子レンジは避けるのがおすすめ。

冷凍には向かないものの、どうしても冷凍する場合はラップで包み、保存袋に入れて約2週間保存可能。解凍は自然解凍ではなく、トースターやフライパンで温めると食感が戻りやすいです。

余ったつくしの天ぷらは、どうすればおいしく食べられますか?

つくしの天ぷらは、そのまま食べるだけでなく、さまざまな料理にアレンジできます。食感や風味を活かしたおすすめの活用法を紹介します。

卵とじ:めんつゆや出汁で軽く煮て、溶き卵を加える。衣がやわらかくなり、つくしの風味が引き立つ
うどん・そばのトッピング:温かい汁で衣がふんわりし、出汁となじむ。カレーうどん・カレーそばとも相性抜群
お好み焼き・かき揚げ風:細かく刻んで生地に混ぜると風味を活かせる
二度揚げ:パン粉をつけて再び揚げるとサクサク感が復活

サクサク食感がクセになる!つくしの天ぷら

つくしの天ぷらは、サクサクとした食感が特徴的で、一度食べるとクセになります。幼い頃から河原や野原に積みに行き、自宅で天ぷらにして食べていましたよ。

野性味溢れる風味と絶妙な歯触りがつくしのいいところ。子供たちも楽しめるよう、我が家では食べやすい短めの長さに切り天ぷらにしています。大人向けの変化球としては、山椒や七味唐辛子、こしょうをつけるのがおすすめ。一年のなかでも短い期間しか食べられない貴重な味を大事に味わっています。この時期にしか味わえないつくしの天ぷらを作って、ぜひすてきな食事の時間を楽しんでください。

ライター:山形ゆかり(薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター)

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