ジューシーでねっとり甘いのは?歯ごたえ重視は?近場で手に入る梨を食べ比べ
スーパーなどで、果物のコーナーに行くとたくさんの梨が並んでいますね。一般的に梨の旬は、8月頃から10月頃までの品種が多いようです。近年、品種も増えてきて、梨を買う時にどれにしようか迷う!といった方も多いのでは…?そこで今回は私たちが身をもって実食していこうと思います!とはいっても、とにかく種類が多い。今回、スタッフが、10店舗以上のスーパーや青果店を回って見つけた梨の種類は、なんと15種類!ただ、全部を食べ比べるのはなかなか難しいので、きょうは、その中から特に甘い!とされる品種を食べ比べていきたいと思います!
知っておきたい梨の基本知識!
そもそも、一般的な梨の糖度は平均で11~13度くらいと言われているそう。番組でいつもお世話になっている、元東京青果の加藤宏一さんに伺ったところ、梨の中でも特に甘いとされるのは、糖度が14度~15度くらいあるものだそう。ということで、今回は、平均糖度が14度前後の梨を厳選しましたので、食べてみました。
①新甘泉
こちらは、「筑水」と「おさ二十世紀」を掛け合わせたもので、平成20年2月に登録された、鳥取県オリジナルの品種。
旬の時期は8月下旬から9月の上旬くらいまで。(そろそろ無くなっちゃうかも…!)
糖度は、一般的には、平均で13~14度くらいと言われている。
甘さの他にもシャキシャキとした食感が特徴。
スー&近藤「甘いけど懐かしい味もする」「昔の梨のシャクシャクした食感があるから昭和の人も食べやすい感じ。歯ごたえ系の梨かな」
今回スタッフは、スーパーにて2個で税込み970円で購入しました。
②甘太
九州から関東にかけて広い地域で生産されている。
「王秋」と「あきづき」を掛け合わせた品種。
旬の時期は9月下旬から10月上旬くらい
糖度は、一般的には、平均で14度くらいと言われている。(甘いものだと16度にのぼるものもあるらしい。)
果汁の多さとシャキシャキ食感などが特徴。
※今回は福岡県産の甘太を試食しました。
スー&近藤「すっきりした甘さ」「果汁が多いですね。シャキッと噛んだ時の口の中に広がる水分量が違う」
今回スタッフは、青果店にて2個で、税込み798円で購入しました。
③新美月
「おさ二十世紀」と「豊水」を掛け合わせて誕生した、新潟県オリジナルの品種。
2013年に品種登録され、2015年ごろから本格的に出荷され始めた、比較的新しい品種。
旬の時期は9月中旬から下旬くらいまで糖度は、一般的には、平均で14~15度くらいと言われている。
スー&近藤「いい意味で硬い!歯ごたえがしっかりしてる!バナナみたいな感じも…?」「私たちが知っている梨の甘さの種類の甘さではない。ねっとりコックリとした甘さ!」
今回スタッフは、スーパーにて3個で税込み1,510円で購入しました。
④南水
長野県生まれの品種。比較的、日持ちする品種で、贈り物などにも向いているのだとか。(冷蔵で2か月くらいは持つのだそう)
旬の時期は9月下旬から10月上旬くらいまで
糖度は、一般的には、平均で14度くらいと言われている。
スー&近藤「これ洋梨だ、味がまるで洋梨です。柔らかい」「果汁系が好きな人におすすめ!みずみずしい!」
今回スタッフは、スーパーにて2個で、税込850円で購入しました。
⑤新王
先ほどの「新美月」とは姉妹品種とされている。(2013年に品種登録)
新潟県生まれの品種で、栽培出荷できるのは新潟県内のみ。
旬の時期は9月下旬から10月上旬くらい
糖度は一般的には、平均で15度くらいと言われている。
新潟県のHPによると、スイーツのような強い甘さと、ザクッとした力強い食感が特徴とのこと…!
スー&近藤「甘すぎず水分たっぷりで美味しい!」「新美月よりは甘さはさっぱりしてます」「色んなところのいいとこ取りって感じ!」
今回スタッフは、スーパーにて3個で、税込1,078円で購入しました。
梨選びのポイントそれぞれの梨の特徴をまとめると
とにかく濃厚な甘さを求める人 → 新美月
さっぱりした甘さが好みの人 → 新王
歯ごたえ重視の人 → 新甘泉や甘太
ジューシーさとねっとりとした甘みを楽しみたい人 → 南水
加藤さんによりますと、梨は冷やした方が甘さがアップするとのことなので、常温で販売されていたものなどは、冷蔵庫に入れてから食べるのがオススメとのことでした。また、「新美月」と「新王」は比較的新しい品種なので、まだ流通している数が少ないかもしれないとのこと!
ぜひ、梨を買う際の参考にしてみてください!
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)