M-1が流行る理由をカンニング竹山が独自解説「ノウハウが全く同じ!」
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 12月9日の放送は、月曜レギュラーのカンニング竹山が、なぜM-1グランプリが人気なのか、独自の考えを披露した。
邦丸「竹山さんが、今日、取り上げる話題は何でしょうか?」
竹山「今日は『M-1グランプリ』です。私はあんまりお笑いのことは語らないんですけど、ちょっと違った目線からの話をします。東京だと僕ら普段、M-1グランプリの話は、あんまりしないじゃないですか。でも、関西に行くと、関西のテレビ業界・ラジオ業界なんかもうみんな「M-1、どうなるんやろな?」みたいな話をしていて、やっぱり東西ですごい差があるというか、視聴率も大阪のほうがすごく良かったりするんです」
邦丸「そうなの?」
竹山「でも、今やもう国民的行事というか、テレビとしても年末に数字が取れるいいソフトになっていて、世代にもよりますけど、みんなで熱くなるような風潮もあったりしますよね」
邦丸「M-1っていうと、お笑いのグランプリの先駆けですよね」
竹山「もっと前から関西やNHKでやっていたものを全国版のショーにした先駆けなんですけど、はじめの方とはちょっと変わってきて、今はもう新しいフェーズに入ってきたと思うんですよね。なんでこれがそんなに流行ったのかな?と、いろいろ考えてみると、やっぱり1組のネタ時間が4分ぐらいで短い。
あと、お笑いは、見ているみんなが参加できるんですよね。私はこれ面白かった、面白くなかったとか、自分もテレビの前で審査員みたいになれる。そこにSNSが加わって、あーだこーだ言えるようになってきた。
また、4分の漫才というパッケージがちゃんとしてるから、若者も真似しやすくなって、研究しやすくなって、学生お笑いという分野がものすごく発達して、めちゃくちゃレベルが高くなって、それで流行ってきてるというわけですよね。
もう一個の理由として僕が思ってるのは、これ世間のみなさんはあまり知らないんですけど、M-1グランプリってテレビ朝日のソフトじゃないんですよ」
邦丸「どこなの?」
竹山「ABC朝日放送です。M-1グランプリの生放送はテレビ朝日のスタジオでやってるんですけど、あれは借りてるだけなんですよ。だから製作陣も、カメラさんとか技術さんも全て大阪から全員来てるんです」
邦丸「えー、そうなんだ」
竹山「東京のキー局は、スタジオは貸すけどサブ(副調整室)は貸さないってことが良くあったんです。サブってやっぱり貸せないらしいんです」
邦丸「あのスタジオフロアの上にあったりするところね」
竹山「機械がいっぱい置いてあって、ドラマだと「はい、カット!」とか「1カメ!」とか言ってるところ。あそこはだいたい貸さないんだけど、M-1の場合はそこもテレ朝が朝日放送に貸してるんです。だから、言うなれば東京で生放送している大阪の番組なんですよ。で、M-1を作っているのがなぜABCなのか。僕はABCがあるノウハウを持ってるからだと思うんですよ。
それは…甲子園です! 夏の甲子園ってABCが中継権を持ってて、夏はNHKみたいにずっと高校野球を放送しているんですよ。で、夜に放送する『熱闘甲子園』も作ってるんですよ。テレビ朝日もちょっと入ってるけど、基本的にはABCが作ってるんです。その熱闘甲子園を見たら、もう毎回、涙、涙で、そういうノウハウは全くM-1と同じじゃないですか!」
邦丸「あっ!」