「プロになりたいなら、執念!」 宅間さん流!モノ書きで成功するための大事なコト
メインパーソナリティの佐藤隆太さんと佐々木舞音アナウンサーの2人が個性豊かな様々なゲストをお迎えして、幼少期のターニングポイントや、やる気スイッチの入った瞬間を深掘りしていく番組。
9月16日(月)の放送のゲストは、俳優、脚本家そして演出家として活躍する宅間孝行さんが登場!この世界を目指したきっかけや、裏方のお仕事にまつわることなどを聞いてみました!
佐藤:お久しぶりでございます!すごく久しぶりですね。
宅間:よろしくお願いします。TBSのドラマでね、ご一緒にさせていただいて。
佐々木:何年前になりますか?
佐藤:15年位前ですかね?
宅間:早いですね~。
佐々木:お二人でしみじみしないでください!まだオープニングなんですから!(笑)
「超ダサい!本当に最低の理由です」宅間さん、俳優をめざした最初のきっかけは“音楽”?
佐藤:本当にいろんな作品、いろんなポジションというか、肩書きがたくさんあって色んな関わり方されてますね。
宅間:全部中途半端なんですよ。(笑)
佐藤:いやいや!でも演出や脚本は「サタケ ミキオ」っていうペンネームでやられてますよね。
宅間:昔、一番最初の劇団で、「サタケ ミキオ」っていうペンネーム使って脚本書いて演出してってやってるときに、稽古場で、稽古やってるのに「サタケさんいつ来るんですか」って言われて。いやわかってないの?!みたいな。最初の頃ですよ。
佐藤:え~!もちろん知ってる方は知ってますけどね。そんなこともあったんですね!(笑)
宅間:文面に出るときに、例えば新聞で「サタケ ミキオ (俳優名:宅間貴之)」とかえらい長い紹介になるので、途中で「もう別に分けなくてもいいか」みたいなのでそのとき使うのやめちゃったんですよね。
佐藤:プロフィール見たら、音楽もやられてたんですよね。
宅間:やっぱ僕らのときは、10代はバンドブームで、本当に一番最初は音楽がやりたくて。でも音楽で食っていくのは難しいって、一緒にやってた人が大学卒就職すると。それで1人になっちゃったんですね。何か、専門学校通ってデビューしたってあんまり聞いたことないし、「あれ?最近見てると俳優さんで有名になったやつCDデビューしてるんだ!」みたいな。
佐藤:なるほど!それで俳優を目指したんですね。
宅間:最低の理由!これ最低!もうなんか、超ダサイ理由ですよ!(笑)
佐藤:当時は。目指してるとこにはミュージシャンがあって、1回俳優挟んで、その流れでデビューしようと。
宅間:だから今、若い人で歌手なりたいとか音楽やりたいから俳優やってるとか言う人いたら、「お前いい加減にしろよ」っつって!(笑)
佐藤:でもご自身もそういう思いつきでやられてましたから!(笑)
ずっとネタ探しの人生!?普段から意識している、脚本家としてのアンテナとは
佐藤:僕は本当に文才がないから本当にもう一つ書くだけでも、もう本当に尊敬します。
宅間:決して僕も、当時何本なんて書けるわけないと思ったんで。演出もそうですけど、やってみてやっぱりお仕事になるとつらいし、いろいろ締め切りとかもありますし。だからそこから先、もう執念みたいなのが結構入ってくる。プロになりたいんだったら、みんな、もう常にずっと頑張ってますから、大事なのは多分そこだけですよ。
佐藤:ゼロからオリジナルで脚本を書かれてますけど、何か普段から意識されてることってあるんですか?これ、僕のちょっとした興味なんですけど。
宅間:いやもうね…もうずっとネタ探しの人生ですね。
佐藤:やっぱりそういうことですよね…。
宅間:作る時期になるととにかく本読んだり、普段からやっぱりニュース、映画、ドラマから吸収したいですね。あと一時期よくドキュメンタリー観てました。各局全部ドキュメンタリー枠っていうのがあって、これがなかなかグッとくる話があったりとか、いい話もあり、なんかもう胸が苦しくなるような話もあり、ネタの宝庫ではあって。
佐藤:へえ! 宅間さんが書かれるのってやっぱり“人”じゃないですか。結局どんなストーリー展開でも、結局やっぱ人のリアリティを感じるところ。そこにちょっと響くものがあるから、今の話聞いてちょっと納得しました。なんかアンテナをそういうところにも張ってらっしゃるんだっていうのがね。
宅間:いやだからもう大変ですよ、ネタ探しは。でも、俳優さんも「やる」ってなったら自分の役のこととか、ドラマの背景とか調べなきゃいけないから大変でしょ?
佐藤:僕は本当に役者としてそれだけの仕事ですから!僕なんかよりもやっぱり圧倒的に、いろんなところをいろんな角度から見つめられてるんだろうなっていう。
(TBSラジオ『やる気スイッチラヂオ アストルム』より抜粋)