健康経営に力を入れる企業を県が表彰、小柳建設(新潟県三条市)や北陸保全工業(新潟市東区)など6社
6社が県から表彰された
新潟県は10月15日、健康経営に力を入れる県内企業6社を表彰した。「にいがた健康経営推進企業」に登録された約1900社内から選ぶもので、「知事賞」には小柳建設株式会社(新潟県三条市)が輝いたほか、北陸保全工業株式会社(新潟市東区)が「グッド!スポーツカンパニー賞」を受賞した。
「にいがた健康経営推進企業表彰」は2019年度から実施。県では、従業員の健康づくりに取り組む企業や事業所を「にいがた健康経営推進企業」として登録しており、9月末時点で1858社が登録されている。なかでも、より積極的に活動に取り組んでいる企業を「にいがた健康経営推進企業マスター」に認定しているが、「表彰」はここからさらに、顕著な成果を上げている企業を選定したものになる。
今回、「知事賞」には小柳建設が選ばれた。同社が「知事賞」を受賞するのは初となる。また、スポーツへの取り組みに秀でた企業を表彰する「グッド!スポーツカンパニー賞」には北陸保全工業が選ばれた。
「奨励賞」には、日本精機株式会社 (新潟県長岡市)、株式会社野水鋼鐵店(新潟県三条市)、株式会社越佐ロード(新潟県佐渡市)、株式会社ハードオフコーポレーション(新潟県新発田市)が選ばれた。
小柳建設の小柳卓蔵代表取締役社長
新潟県の笠鳥公一副知事
県によると小柳建設では、禁煙手当の導入や、地元企業と連携し、地元野菜を使った健康的な弁当を販売するなど、独自の取り組みも多数実施している。
小柳建設の小柳卓蔵代表取締役社長は受賞の挨拶で「当社は経営理念に『全従業員とその家族の物心両面の幸福を追求する』という一言を入れている。その文言がそのまま入った、こうした賞状をいただけたことを嬉しく思う」と話し、続けて「全従業員が知恵を出し合って、『いい会社をつくろう』という思いで色々な取り組みをしてきた。これからも、従業員の家族や地域の方から『いい会社だね』と言ってもらえるような、理念を実現できる会社を目指したい」と語った。
新潟県の笠鳥公一副知事が、花角英世知事からの祝辞を代読。「(受賞企業は)自社の経営はもちろん、地域社会への還元という意味でも顕著な功績が認められている。そうした、社員の健康づくりを経営課題の解決にも繋げ、実践していることに深く敬意を表する」と受賞企業に言葉を贈った。
そして「高齢化の進展により、従業員の健康が企業の競争力強化に関わる重要な課題となっている。そのなかで健康経営の取り組みの重要性は日に日に高まっている。こうした意識を経営層に広げ、地域社会全体の取り組みとなっていくことが、県民一人ひとりの健康と、本県の活力にも繋がる」と話した。
表彰式のあとには、小柳建設の取り組み事例の紹介や、健康経営についてのセミナーなども実施された。
各社の取り組みなどについては、下記の県のwebサイトを参照。
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