「おかえり!!千葉寛太」清水エスパルスに復帰したFW千葉が練習に合流。意気込みと藤枝での成長を語る
J2藤枝MYFCに育成型期限付き移籍していたFW千葉寛汰選手=清水ユース出=が5日、J1清水エスパルスの練習に合流しました。公開練習を見に駆けつけたサポーターと、サポーター手作りの「お帰り‼ 千葉寛汰」という横断幕に迎え入れられ、練習に汗を流しました。練習後、報道陣に復帰への思いを明かしました。
―久しぶりの三保、率直にいかがですか。
本当に何の違和感もない。戻ってきたなっていう感じです。
―特殊な戻り方です。
かなり急な話でしたし、自分自身も想像していなかったので、心の整理が難しい部分もあります。
藤枝に対しても迷惑をかけてますし、僕自身としても結果をしっかり残せたわけではないので、1年やりきりたかったっていう気持ちももちろんありますけど、今回こういう話が来て、僕自身にとっては大きなチャンスだと思います。クラブもそういう判断をしていただいていただいたので、そこに飛び込みたいなっていう気持ちです。
―今エスパルスのフォワード陣はけが人も多くてなかなか苦しい台所事情。どうチームに貢献していきたいですか。
このレンタル期間でかなりプレーの幅は広がりました。今このチームのフォワードに求められてるところって、点を取るだけじゃなくて、守備だったりポストプレーだったり、多くのことを求められてると思うので、もちろん自分自身点を取るところが特徴ですが、まずはチームがうまく回るようにっていうところを見せたいなと思います。
―改めて秋葉監督のサッカーに関してどんな印象を持ってますか。
去年も秋葉さんとやってるんで、印象とかは変わらないです。それをより進めてやってるというか、監督になってからかなり時間も経ってますし成熟度を上げていってるのかなっていう感覚です。
―チャンスをつかみたいと言っていました。千葉選手にとって大きなターニングポイントになるかもしれません。改めて意気込みを教えて下さい。
つかみ取るやつはこういうところでつかみ取って上に行くと思うんで、そういう選手になれるように必死にやりたいなと思います。
―シーズン後半戦からというところで、掲げていることはありますか。
最初の数試合、チャンスをもらえると思うんで、そこでしっかり1点取るっていうところ。そうしないと難しくなるし、入りのインパクトがかなり重要なので、そこはエネルギーを使って頑張りたいと思います。
―(藤枝の)須藤監督から何かお話がありましたか。
「きついわ」って言われました(笑)(現場が笑いに包まれる)
「こんなチャンスないし、頑張ってこいよ」「つかみ取ってこいよ」って言ってもらえました。ずっと使ってもらったし、須藤さんの下でプレーして、いろんな部分で成長できたと思っています。なかなか藤枝で結果を出せなかったのでこっちに来て、しっかりと結果を出す姿を見せて恩返ししたいなっていう気持ちは強く持ってます。
―昨シーズンはエスパルスでリーグデビューして、J1デビューも間近かと思いますけれども、エンブレムに対しては強い気持ちがあると思いますが、クラブに対してはどんな思いで尽くしていきたいですか。
常にこのエンブレムでプレーするためにやってきたので、こういう形ですけどまた戻って来れて嬉しいです。期待してくれてる方が本当に多いと感じてるので、それに応えたいなっていう気持ちがやっぱり一番強いです。
―北川選手が点を取る以外のところでも貢献しています。彼との違いを、どういうふうに出していきたいでしょうか。
北川選手のようにはなれないですし、なるつもりもないし、しっかり自分の色を出していきたいです。最低限チームのためにやるところはしっかりやりつつ、ボックス内での自分の特徴というか足を振れるところは自分の色をしっかり見せていきたいなと思っています。
―藤枝で幅は広がりましたか。
本当にハードワークすること。そしてチャンスメ-ク、ボールを失わない部分だそういうところ。藤枝でシャドーをやったり、点を取るところ以外も求められたので、そこは成長したと思います。
―試合に出る頻度の高さは充実感にかなり繋がってるのではないでしょうか。
そうですね、行ってからほとんどスタメンでずっと使ってもらいましたし、数字は物足りないですけど、主力として続けられたっていう充実感はありました。
―横断幕でも「おかえり!!千葉寛太」とありました。サポーターの声はどうでしょうか。
もちろん嬉しいです。アカデミー出身なので期待も大きいですし、それは自分自身感じてるんで、そろそろ応えたいなって思います。
―正式に話を受けたのは山口戦の直後ですか。
清水の練習試合してる時です。
―戻るのが決まった時はどういう心境でしたか。
素直にわくわくしました。やってやるっていう気持ちがすぐに沸いてきた感じですね。
―11日の天皇杯がターゲットになると思います。
急展開ですけどサッカーの世界なんで起こり得ることだと思いますし、つかみ取れるかどうか、そこだけだと思います。
―アカデミー出身としてはチームのピンチに帰ってくるというシチュエーションに燃えるものもありますか。
助けたいとかそんな偉そうな立場でもないので、そういうつもりは全くないですけど、とにかく必死にいい意味で自分のことだけ考えてチャンスつかめるように。それがチームのためになると思います。
―見た目が痩せたような感じがします。体重が変わったとか筋肉がついたとかはありますか。
自覚はあんまりないです。でも試合に出続けてるのでコンディションはすごくいいです。
―チームに同い年の(宇野)禅斗選手がいます。刺激になりますか。
育成年代から一緒にやってて彼がこのチームで活躍してる姿もずっと見てきたので、負けたくないし一緒に頑張りたいなっていう気持ちです。