2人目はまさかの緊急帝王切開!1人目との違いに愕然…
5歳と3歳の男の子のママで、ライターのKumiです。2人の育児をしながらのフルタイムワークを経て、現在はフリーランスで働いています。2人目の出産は長男が1歳10ヶ月、私が31歳のときでした。2人目も自然分娩の予定だったので、帝王切開について調べることもなく、どのようにお産が始まるかドキドキして過ごしていました。
1人目とは全く異なるお産の始まり!
それは予定日より12日前の晩のことでした。夜中におなかの中で何かが「ポン」と弾けるような音がしました!
トイレに行くと少しチョロチョロと何か液体が出てきています。初産の時は陣痛からのスタートだったので、これが破水かわからず、病院に電話すると、「すぐに受診してください」と言われました。
里帰り出産だったため、母を起こして寝ている長男を車に乗せ、雷雨の中、病院へ向かいました。車に乗るころにはどんどん羊水が出てきて、これは破水だと確信に変わりました。
病院に着いてしばらくすると、始まっていた陣痛が遠のきました。その日はお産が多く病院が混んでいたため、LDR(陣痛分娩室)から待機室へ移動し、陣痛が来るのを待つことに…。寝ている長男は母と一緒に自宅で待機してもらいました。
状況が急変…赤ちゃんが苦しんでいる!?
入院して朝を迎え、病院から「翌朝6時までに陣痛がこなければ促進剤を使います」と説明がありました。そのときは、そのようなこともあるのか…とそんなに心配はしていませんでした。しかし、陣痛は来ず、翌朝になって状況が一変しました。
赤ちゃんの心拍が低下しているとのことで、エコーで確認すると、赤ちゃんの首とおなかに臍のうが巻きついている状態でした。そのときには羊水もほとんどなく、赤ちゃんがとても苦しい状況だと先生から説明があり、急に不安でいっぱいになりました。
私には酸素マスクがつけられ、すぐに先生方の話合いが始まりました。私が経産婦なのでこのまま自然分娩できるという意見も出ましたが、赤ちゃんの安全のためには、緊急帝王切開が望ましいということになりました。
赤ちゃんが苦しい状況と聞いたときから、「自分はどうなっても良いから、一秒でも早く赤ちゃんを苦しい状況から助けてあげたい」という思いでいました。私は何の迷いもなく帝王切開に同意し、夫にも同意してサインをするように話しました。
術後の激痛、退院後の痛み…遅い回復がもどかしい!
緊急帝王切開と決まってからはすごいスピードで準備が進んでいきました。赤ちゃんが無事に生まれてくるか不安で、どうしてこんな状況になってしまったのかとそればかり考えて、手術直前、急に我慢していた涙がポロポロと流れてきました。
手術が始まりしばらくすると、赤ちゃんの元気な声とともに「おめでとうございます! 元気な男の子ですよ」と聞こえてきて、今度はその安心感から涙が止まりませんでした。
術後初日は足の感覚がなく寝たきりで、赤ちゃんの抱っこも胸の上で寝かせてもらうような形でした。少しでも動くとおなかに激痛は走り、退院後もしばらくは子どもたちの抱っこも思うようにはできませんでした。
そのため、私自身では、「自然分娩だったらもっと自由に動けただろうに…」と、1人目のときとの産後の回復の違いにもどかしい気持ちや、長男にたくさん我慢させてしまっていることに申し訳ない気持ちでいっぱいになることもありました。それでも、母子ともに無事であったことにただ感謝するばかりでした。
次男は妊娠38週2日目に緊急帝王切開により、体重2888g、身長50cmで元気に生まれてきてくれました。2人目の出産は1人目とは全く異なるものになりましたが、赤ちゃんが無事に生まれるかが本当に不安だったので、元気に生まれてきてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。「自分はどうなっても良いから」と命がけで我が子を守りたいと思った出産でした。
[Kumi*プロフィール]
5歳と3歳の男の子のママです。2人の育児をしながらのフルタイムワークを経て、現在はフリーランスでライターとしても活動中。今しかない愛おしい息子たちの成長をそばで見守れる幸せを、噛み締めています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。