人が多くなる連休中の釣行をストレスなく楽しむ秘訣3選 竿抜け場を狙って本命キャッチ成功!
和歌山県南部に移住して初めて迎えたGW、天候も良く各所釣り人で賑わう中、混雑を避けた竿抜け場狙いで本命をキャッチした模様と私なりの釣り人が増える長期連休時の攻略法を少しお伝えしたい。
初日はルアー根魚釣りから
4月25日釣行。この日は連休前の最後の出勤日、終業後に夕マヅメ狙いで早速釣行した。訪れたのはとある漁港の港内、堤防周りの捨て石周りに付いた根魚を狙っていく。
4gのジグヘッドにエコギアグラスミノーSで探っていくと早速アタリが、だがサイズ小さいのか乗らず、一旦回収するとワームがズレていたため修正してキャストする。着底してすぐにアタリがきて今度はキャッチ成功。10cmそこそこの小型のガシラをキャッチした。
ガシラがサイズアップ
リリースして再びキャスト、時合なのかアタリが続く、今度は15cmほどにサイズアップ。4匹ほどキャッチした所でアタリが止まったため移動しながら探る。何匹か固まっているのかアタリの出る所ではコンスタントにヒットが続く。
アタリが途絶えたら移動しての繰り返しで夕暮れまでに最大20cm程のガシラを10匹以上キャッチ。今回キャッチしたガシラは全てリリースした。美味しい魚だが、キープはもう少し大きくなってからにしたい。
アジング&ヤエン釣りへ転戦
一旦帰宅し夕食を済ませた後は会社の同僚とアジングに出掛けた。幸運にも常夜灯の人気ポイントに入る事ができキャストを開始すると早速同行者が20cm程のアジを釣っていた。
最近アジは不調だった為、幸先良いスタートに期待したが後が続かない。あまりに反応がない為同行者がアジを一匹だけ持ち帰って、泳がせてアオリイカを狙う事にした。投入して数分でドラグが鳴りアオリイカが抱いたようだ、頃合いを見てヤエンを投入する。
取り込む寸前でバラシ
寄って来たのは1kgは超えているアオリイカ。しかしヤエンのかかりが悪く足下まで来た所でバレてしまった。暫くしてアジをキャッチした為再び投入するとものの数分でイカが抱く、しかしまたもヤエンのかかりが悪く離してしまった。
そこから30分に一匹ペースでアジを釣り投入、すぐさまイカは抱くのだが、ヤエンを掛ける事はできず、6バラシという結果で終わってしまった。キャッチには至らなかったものの、生きエサの威力とヤエンを掛ける難しさを間近で見て新たな釣りに挑戦するきっかけになった釣行であった。
2日目はフカセ釣りでグレ
翌4月26日、大型連休初日、天候も良く各所どの釣り場も混雑していた。この日は昼過ぎからウキフカセでグレを狙い釣行した。選んだのは人の少ない湾奥の浅いポイント、時期的にもグレを狙う人が少ないシーズンである。
連休初日だが、グレ狙いは私一人であった。グレ狙いのタックルは磯竿1.25号5.3mにレバーブレーキリール、道糸ナイロン3号、ハリスフロロ3号。ウキは円錐形3Bを使用した。
撒きエサにグレが反応
マキエにはMサイズのオキアミを3kg用意し、集魚材にはマルキューグレベストを使用した。先行者に挨拶してから釣り座を決め、マキエを撃ちつつ様子を見る。暫くするとサイズは小さいがグレの姿が見え始めた。
時折アタリはあるが乗らない中、潮が動き始めたタイミング、マキエと付けエサがキレイに同調したと思った所でウキが消し込んだ。慎重にファイトしキャッチしたのは25cm程のグレ、湾奥のポイントだが、サイズは思いの外良い。
この後も潮が動くとコンスタントにヒットが続き、最大29cm、6匹のグレをキャッチに成功した。惜しくも尺には届かなかったものの空いた釣り場でのんびりと釣りを楽しめた。
3日目はウキ釣りでアオリ狙い
翌4月27日、この日も昼前から昨日とは別のポイントでグレを狙ったが、コッパ1匹で終わってしまった。
ここは常時釣り人がいる人気ポイントだけにスレているのか、グレの姿は確認できるものの口を使わせるには至らなかった。休憩を挟み日没後からアオリイカ狙いで釣行した。
連休とあって常夜灯のあるポイントはどこも先行者が居たためパスし、人気の無い港内のポイントで釣りを開始。ここは常夜灯は無いのだが、街灯の明かりが僅かに届いており、アジやアオリイカは回遊してくる。
先日の状況からアオリイカは好調と思われたため家にストックしていた冷凍アジをエサにウキ釣りで狙ってみた。開始して2投目、ウキがゆっくりと沈んだ為合わせを入れる。引きからして1kgクラスと思われたが、かかりが浅かったのかバレてしまった。
気を取り直し再度仕掛けを投入する。アタリを待つ間にアジングをしながらエサの確保を進める。反応は悪いがなんとか2匹キャッチできた為、ウキ釣りのエサを生きアジに変更してみた。
活きエサで1kg超えアオリイカ
なかなかアタリは来ず、納竿間際の下げ止まり直前、ウキが消し込んだ。すかさず合わせを入れる。
今度はバラさないよう慎重に寄せ、同行者にランディングしてもらったのは1kgを少し越える1.06kgのアオリイカ。
初めて挑戦したアオリイカのウキ釣りで手中にでき嬉しさも倍増だ。
連休中釣行を楽しむ秘訣
今回、爆釣とまではいかないが、人の多い連休でも目先を変える事で満足のいく釣果を上げる事ができた。ここからは人の多い連休の私なりの攻略法を3つお伝えしたい。この連休に苦戦した方の参考になれば幸いだ。
1. 一級ポイントは捨てる
堤防の先端など一級ポイントは人も多く魚はスレ気味である。連休中ともなれば先行者がいる事が多く、タイミングが合わない限り釣り座が空くのを待つ必要があるため、時間のロスも大きくリスクが高い。
和歌山県南部はどこのポイントもポテンシャルは高く二級三級といわれる漁港の奥や小磯、湾の奥、浅場でも時合やタイミング次第で思わぬポテンシャルを発揮する。意外と大物も来るため侮ってはいけない。
2. 釣果は足で稼ぐ
先入観に囚われず、今までは手を着けなかった場所でもキャストしてみるといい。手軽に歩けるのがルアーやエギング最大のメリットである。
歩いて竿抜け場を見つければスレておらず比較的簡単に釣る事ができる。エサ釣りでは竿を出す前に一通りポイントの様子を見てから釣り座を決めるといい。
移動しにくい釣り程、ポイントの見極めが重要になる。先行者がいるならまずは挨拶して状況を伺うと判断もつきやすい。
3. 体調管理
朝から晩まで際限なく釣りをする事ができる長期連休だが、睡眠不足による集中力低下には注意したい。せっかく来た魚をミスでバラしたり、ぼーとしてアタリを掛けられなかったりしては台無しだ。
千載一遇のチャンスはしっかりものにしたい。睡眠不足は転倒や落水など釣り場での事故、居眠り運転による交通事故にも繋がるため十分な睡眠と適度な休憩を心掛けてほしい。
また紫外線の強くなる季節である。日焼けは疲労に直結する為、日焼け対策と水分補給を忘れずにしたい。体のコンディションを整える事も釣果アップの秘訣である。
残念ながら連休中、磯に隣接した国道の脇に無理やり路上駐車してある釣り人の車を何台も見かけた。この先も釣りが楽しめる環境を守る為、ルールとマナーを守った釣行を心掛けてほしい。
<稲垣順也/TSURINEWSライター>