「もったいないが口癖の人」が実践してほしい“3つのこと”
「今度こそ家を片付ける!」と意気込んだけれど、やっぱりもったいないから捨てられずに、片付けが進まない……という経験はありませんか? 家をスッキリ片付けるには、モノを捨てることから目を背けることはできません。そこで、これまで片付けの現場でお客様にレクチャーしてきた「もったいないから捨てられない!」から脱却するために、実践してほしい3つのことをご紹介します。是非実践してみてください。
1.明らかなごみから捨てる
散らかった部屋を見渡してみると、明らかなゴミが潜んでいます。壊れた家電、家電が入っていた段ボールや紙箱、溜まった新聞やチラシ、買い替えて使っていない携帯電話、成長した子どもの教材。これらのような明らかに機能していないモノ、役目を終えているモノであれば、もったいなくて捨てられない……という思考になることもなく、迷うことなく捨てることができるはずです。
まずは明らかなごみを捨てることで、捨てる決断をする練習をしていきましょう。賞味期限切れの食材なども、同じく迷うことなく捨てることができますよね。明らかなごみを捨てるだけでも、家の中に余白が生まれ、スッキリしてくるはずです。
モノを捨てることで空間に余白が生まれ、気持ちのよい空間が生まれることを体感することで、「捨てなきゃ……」と苦しくなっていた思考が軽やかになり、片付けに向き合うマインドに変化がおこります。まずはウォーミングアップに、ゴミ袋を片手に、明らかなゴミを捨てることから始めてみてください。
2.モノをアイテムごとに分ける
明らかなゴミを捨て終えたら、モノをアイテムごとに分けていきましょう。書籍、衛生用品、文房具、日用品ストックというように仲間ごとにモノを分けていきます。モノを分けることで、どんなモノをどれだけの量持っているかが明確になります。モノの総量を把握できると、自分にとって何がどれだけ必要か(適正量)が見えてくるので、こんなに持っていても使いきれないな……と判断がしやすくなってきます。
部屋の片付けにおいては、モノの持ち方やモノの価値観がとても反映されるなので、モノをアイテムごとに分けることで、それらがクリアになり、片付けの大きな一歩を踏み出すことができます。「捨てなきゃ……」と苦しくなる前に、モノをアイテムごとに分けて、ご自身のモノへの価値観を明確にしましょう。
3.モノを使っているモノ・使っていないモノ・捨てるか迷うモノに分ける
明らかなゴミを手放して、モノをアイテムごとに分けたら、モノを使っているモノ・使っていないモノ・捨てるか迷うモノの3つに分けていきましょう。部屋の中に、使っているモノ、使っていないモノ、捨てるか迷うようなモノとすべてのモノが混在していると、今の暮らしに必要な使っているモノがすぐに見つからなかったり、取り出しにくかったりとストレスが生まれてしまいます。
まずは、モノを分けて、使っているモノを使いやすく収めて、暮らしやすい部屋にすることを最優先課題として捉えましょう。使っていないモノ、捨てるか迷うモノを、紙袋や収納に収めて押入れや倉庫にまとめておくことで、いったん捨てる判断を先送りにします。ここで気を付けてほしいのが、使っていないモノ・捨てるか迷うモノが、今使っているモノと混在しないように区別して収納しておくことです。
いったん暮らしやすい部屋に片付けることを最優先課題として、捨てる判断を先送りにはしますが、「必ず捨てると判断する期限」をおおよそでも決めておくことを忘れないようにしましょう。まずは暮らしやすさを体感してから、モノと改めて向き合うステップに進んでください。
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「もったいないから捨てられない!」から脱却するために実践してほしい3つのことをご紹介しました。モノを捨てることをもったいない……と捉えて片付けが進まないという方は、まず何を大切にしたいのか、改めてご自身に問いかけることを大切にしてください。散らかった部屋で探し物ばかりしている時間や、ストレスでイライラしている時間の方がもったいないのではないでしょうか? ご自身の時間を大切にし、捉え方を変えて、片付けに取り組んでみてください。
Kazuko/整理収納アドバイザー 整理収納教育士