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TSIホールディングスが港区の不動産売却で約239億円の特別利益 配当予想は19円から65円に大幅増額

セブツー

「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」や「ステューシー(Stussy)」などを展開するTSIホールディングス(以下、TSI HD)は1月14日、2025年2月期の第3四半期決算(3月1日〜11月30日)を発表した。売上高は1160億5100万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は21億7800万円(同2.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億5900万円(同95.2%減)と増収ながらも大幅な減益だった。

主力のアパレル関連事業の売上高は1116億4400万円(前年同期比0.7%増)と前年同期並みを維持した。一方で、投資有価証券の売却益など9億8300万円を特別利益として計上したものの、事業構造改善費用など20億円を特別損失として計上したため、第3四半期の最終利益は前年同期から9割以上減少した。

TSI HDは構造改革を進めており、連結子会社のTSIが運営するブランド「ローズバッド(ROSE BUD)」の事業をビーズインターナショナルに譲渡する。さらに、「アルファ・インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」を手掛ける米国のアパレルメーカー、アルファ・インダストリーズとの日本における独占販売代理店契約とライセンス契約を締結し、新規ブランドの導入も積極的に行なっている。

また、TSI HDは、東京・港区の所有する土地と建物を239億1300万円で売却し、第4四半期に固定資産売却益として計上する予定だ。このことからTSI HDは同日、2025年2月期通期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は1570億円(修正前は1600億円、前年比1.0%増)、営業利益は20億円(修正なし、同13.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は150億円(同40億円、同209.3%増)としている。配当予想も19円から65円(前期15円)に大幅に増額する。

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