ポケモンマンホール蓋(ポケふた)ゲットだぜ!【福岡県太宰府市・北九州市】
ポケモンは子どもにも大人にも大人気で、筆者もかつてはゲームボーイで遊んでいた。今やゲームにとどまらず、スマホの中や現実の世界にも広がっている。Nintendo Switchやスマホアプリ、そしてポケモンオフィシャルショップ「ポケモンセンター」はゲームの中から飛び出してきたようだ。
ポケモンの世界へ子どもと一緒に旅立つ
5歳の息子がポケモンにハマり出したのは、YouTuber「HIKAKIN」の影響がある。スマホアプリ『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』でポケモンカード(ポケカ)をHIKAKINが引く様子の動画をみて、自分もやりたい、カードが欲しいと言っている。
キラキラしたカードが手に入ると「やった!」と言って喜んでいる。システムやストーリーをまだよく理解していないが、かつて筆者が「ビックリマンチョコ」の中に入っていたシールを手に入れた時の姿と重なる。
当然息子が遊んでいると親も影響を受けて詳しくなるし、こんな情報があるよ、と教えたくなる。そんな中で見つけた情報が、ポケモンの絵が描かれている、ポケモンマンホール蓋「ポケふた」だ。
実際に家の近くにないか探してみると、福岡県内に8つあることが分かった(2025年5月26日現在の情報)https://local.pokemon.jp/manhole/fukuoka.html
ポケモンマンホールの探し方は、公式ホームページの対象地域を見て、掲載されている「ポケふた」の図柄から選ぶ。ポケモンの名前、マンホールの設置住所、周辺地域の特色や見どころが書いてある。GoogleMapを駆使しながら探すので、まるでガイドブックを見ながら探すスタンプラリーのような感覚だ。
それならば、いっちょ探してやろう!と、ポケモントレーナーになりきってまずは1人で旅に出た。
太宰府市内で見つけた3つの「ポケふた」
太宰府市は、学問の神様「菅原道真公」をまつる「太宰府天満宮」のある街としても有名だ。そして現在の元号「令和」の由来となった万葉集の序文はこの地「坂本八幡宮」が舞台とされている。古代より政治や外交・防衛の要衝でもあり、また、文化や交易拠点としても栄えた「西の都」でもある。
この太宰府市で3つの「ポケふた」を発見した。息子にも見せてやろうと、写真に収めた。
「おうけんポケモン ギルガルド」ゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県太宰府市朱雀3丁目13。西鉄大牟田線「西鉄二日市駅」の近くだ。西鉄電車がすぐ近くを走り、広大な空き地は「特別史跡 大宰府跡 客館跡」になっている。
マンホールはその道路脇にあった。最初はどこにあるか分からなかったが、地面をスマホで撮影している方がいたので、「あそこか!」と近寄ってゲットできた。
よくみると、太宰府市の市章である梅の模様も入っていておしゃれだ。
一気に3体のポケモンゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県太宰府市観世音寺4-6。大宰府政庁跡にある南門跡の前にあった。
実は、ここから歩いて10分ほどのところに、坂本八幡宮がある。元号「令和」の典拠となった「初春の令月、気淑(うるわし)く風和らぐ」の文言が詠まれた地でもある。
せっかくなので、散歩がてら行ってきた。
意外と気付かれていない? 「太宰府駅」前でゲットだぜ!
マンホールの場所は福岡県太宰府市宰府2丁目5。西鉄太宰府線「太宰府駅」の目の前にある。
太宰府八幡宮の門前町があり、観光客は梅ヶ枝餅を食べ、SNS映えしそうなスイーツを撮影し、お土産を見ている。
しかし、この「ポケふた」は、私の他に気づいている方はおらず、すぐに写真に収めることができた。
北九州市内を親子で巡り 5つの「ポケふた」ゲットだぜ!
北九州市も九州の玄関口として、古くから門司港周辺が栄えたり、官営八幡製鉄所が日本の鉄鋼でものづくりを支えた歴史がある。旧スペースワールドは、遊園地として市民の憩いの場であったり、リバーウォーク側には小倉城がある。
そんな新旧のスポットとも呼べる場所に、「ポケふた」は設置されていた。ここからは息子と2人で「ポケふた」探しの旅に出た。
ノーフォーク広場で「トロピウス」ゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県北九州市門司区旧門司二丁目5のノーフォーク広場にある。
ノーフォーク広場は、関門海峡を挟んだ対岸に本州をみることができる、九州の北端エリアだ。かつては「源平合戦」最後の舞台、壇ノ浦の戦いもこのあたりである。
潮の香りをダイレクトに感じられ、船舶が行き交っている。息子も「海のにおい〜」と喜んでいた。時間が夕方に差し掛かっていたので、1日の終わりに近づいている雰囲気もあり、「ポケふた」探しの旅もここまできたのか、と感慨深いものがあった。
門司港レトロ地区で2体のポケモンゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県北九州市門司区港町5の門司港レトロ地区。ノーフォーク広場からはさほど遠くない。この地区は、大正時代の雰囲気を残しつつ、観光スポットとしても楽しめるエリアだ。古くは中国大陸からの玄関口や、JR九州本社跡があり、九州鉄道の基点として栄えてきた。
個人的には「バナナの叩き売り」発祥の地や、焼きカレーが食べられる、グルメスポットとしても推したい。
あさの汐風公園で2体ゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県北九州市小倉北区浅野三丁目5にある「あさの汐風公園」。
ここはJR小倉駅新幹線口から徒歩5分程度で来れる。駅近に国際会議場やオフィス街があり、都市としての機能を持ちつつも、癒しスポットが近くにあるのは、北九州市が持つポテンシャルのひとつでもあるようだ。
リバーウォーク北九州で「てつヨロイポケモン ボスゴドラ」ゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県北九州市小倉北区室町一丁目1のリバーウォーク北九州内にあった。
リバーウォーク北九州には、北九州芸術劇場、ゼンリンミュージアム、北九州市立美術館分館がある。さらには商業施設としての側面や、日本放送協会NHKや株式会社朝日新聞社もある。つまり、文化・芸術・情報発信・商業などの多彩な機能を持つ複合施設である。
近くには、小倉城もあり歴史を感じることができ、文教エリアとして魅力的な場所だ。
最後の「ポケふた」は、東田エリアでゲットだぜ!
マンホールの場所は、福岡県北九州市八幡東区東田二丁目3の「東田エリア」にある。
官営八幡製鉄所発祥の地として、日本近代化を支えた。また、新日本製鉄(現・日本製鉄)八幡製鉄所の遊休地にテーマパークスペースワールドがあった。現在は閉園し、跡地にはアウトレットモール「ジ アウトレット北九州」が誕生している。
北九州市立自然史・歴史博物館「いのちのたび博物館」には、ティラノサウルス・ティレックスの化石レプリカも展示されており、ポケモンの世界ともリンクしそうな雰囲気がある。
旅を終えて
当初は「ポケふた」ゲットが目的であったが、その周辺には魅力的な観光施設・史跡など見どころがたくさんあった。一気にまわって「ポケふた」をゲットするのもいいが、ひとつのエリアをじっくり巡ってみるのも、意外な発見や楽しみが見つかっていいかもしれない。
*写真は全て筆者撮影