【横須賀 イベントレポ】GRANDLINE BREWERY 2nd Anniversary Event “KANPAI YOKOSUKA” - 確かな評価を得た様々なクラフトビールを元に、これからも針路を突き進む
横須賀にある大人気のクラフトビール醸造所「GRANDLINE BREWING」さんが2025年10月6日で2周年を迎え、記念イベント「2nd Anniversary Event “KANPAI YOKOSUKA”」が10月4日、5日の2日間に渡って開催されました。
創業当時から支えている方も多いコミュニティーのメンバーや地元の方々への感謝と、店名にもなっている「偉大な航路」をこれからも一緒に歩み続けましょうという思いを込めて開かれた今イベント。
画像出典:GRANDLINE BREWING
フラワーアーティストの東拓人さんによるパフォーマンスも行われた中、オーナーを筆頭に各スタッフの方々も一緒になって沢山の方々がクラフトビールを酌み交わしており、大盛況となっていました。
絶好のビール日和となった10月5日。当イベントに招いていただき、オーナーの大西様(右)や広報の長瀬様(左)とお話する機会を得ましたので、乾杯を重ねて直に感じたGRANDLINE BREWINGさんの魅力をお伝えしていきます。
14種ものクラフトビールがお出迎え!
画像出典:GRANDLINE BREWING
今イベントでは2周年を記念して作られたビールや、コラボレーションによって生まれたビールなど、歴代最多の14種ものクラフトビールが並んでおりました。
それぞれ、レコードのジャケットのようにイラストも作られており、どれを飲もうか悩ましい!
そんな中からいくつかのビールをご紹介いたします。
とりあえず2周年記念ビール 〜THE SECOND GRANDLINE〜
「濃厚さと飲みやすさを兼ね備え、2周年を祝し無限に乾杯できる一杯に仕上がりました!」との紹介どおり、コクはしっかりありつつもグレープフルーツジュースのような味わいもあり、後味は非常にスッキリしていて印象的。本当にゴクゴクいけちゃいます!取材中でなければお代わりしていたところです。
ジャケ買いした黒ビール 〜GATE of TIME〜
Japan Great Beer Awards 2025(日本クラフトビール協会が主催する国内最大級の審査会)のアメリカンスタイル・ブラックエール部門銀賞を獲得した黒ビール。
黒ビールらしい深いコクを感じつつもフルーティーな味わいも感じられます。
ちなみにブルワーの方によると、「受賞時よりも改良が加えられ、苦味を少し増やした」とのこと。でもその苦味が後に残らないのでこちらも飲みやすい!他のビールも挟みつつ何度も注文したくなるビールでした。
わかさ生活とのコラボ作品 〜Buru Buru Berry Sour〜
異色のコラボであり、見た目にもビールらしからぬ佇まい。ですが、こちらもJapan Great Beer Awards 2025のフルーツ入りアメリカンスタイル・サワーエール部門銅賞作、そしてJAPAN BREWERS CUP 2025 Fruit Beer Category 5位入賞と確かな実績の持ち主でごさいます。
飲んでみるとしっかりブルーベリーの味がして、アルコール度数も4.5%とやや低めなこともあり、ビールのコクも感じられますが酸っぱさのほうが勝っている印象。ビアカクテルっぽいかな?
こちらのビールも受賞時より進化しており、酸味を少し増やしたとのことです。
今回ご紹介したビールに限らず、GRANDLINE BREWINGでは同じビールを再度作る際には、前回の反省点や改善点を洗い出し、レシピを少し改良することが多いそうです。
常に前進していくスタンスがこういったところにもうかがえます。
風邪を引いた時にもオススメできる 〜Ginger Pride〜
画像出典:GRANDLINE BREWING
こちらはジンジャーエール専門店の孝芳堂さんとのコラボ作品です。星付きレストランでも使用されている高品質の生姜を再活用して生まれたクラフトビールだそう。
ビールとジンジャー(生姜)といえば、定番ビアカクテルのシャンディガフが思い浮かぶ方もいるでしょう。比べると、飲み心地はよりビールらしさを感じられる印象ですが、驚きなのは後味です。
あのカーっとするような生姜の後味がじんわりと浮かび上がってきます。これがなんとも心地よい。
体に良さそうな気にもなれるし、一度は飲んでみてもらいたいビールでした。
ファンの多さも納得の魅力的なブルワリー
こうしていくつもの美味しいビールを飲んで感じたのは、「どれも味の個性をしっかり出しつつも飲みやすく、皆でワイワイ飲むのにピッタリのビールばかりだな。そして、やっぱり樽生で飲むクラフトビールは非常に美味しい!」ということ。
“Enjoy KANPAI”というGRANDLINE BREWINGさんのコンセプトをしっかり体現しているビールばかりでした。気になったので、ブルワーの方にお聞きしたところ、「全てに当てはまるわけではないが、基本的にはクリーンなビール、一口飲んだ後にもう一口飲みたくなるようなビール作りを目指しています」とのこと。イベントにファンが沢山駆けつけているのも納得できます。
このような感想を抱きつつ、オーナーの中西様や広報の長瀬様とお話をさせていただいていると、GRANDLINE BREWINGという場所に込められた思いや魅力がたっぷりと伝わってきました。
GRANDLINE BREWINGとは
熱量の高いファンコミュニティ
“国籍や年齢にかかわらず誰もが乾杯の瞬間を楽しめる、そんな場を作りたい”という思いから、GRANDLINE BREWINGでは創業当時から様々な試みが行われてきました。
その一つがバーチャルとリアルの世界を行き来するイメージで作られているしっかりとした舞台設定です。
画像出典:GRANDLINE BREWING
現地訪問はもちろん、ホームページを覗いてもらうだけでもわかるのですが、クラフトビールを楽しむための装置として非常に興味深く楽しめるものとなっております。
そしてそれを見て感じて「楽しそうだぞ」と思った人達が集まる場所が、Discord上にあるコミュニティ“Crypto Beer Punks”。
海外からも多くの人が集まり、ピーク時には老若男女や国籍を問わず約1万人もの人が参加していたそうです。
さらに、特に熱狂的なファン向けにNFT(非代替性トークン)が発行され、所持しているトークンの量に応じて様々な体験ができるようにもなっています。
バリエーションに富みまくっているコラボレーション
クラフトビール業界ではコラボは珍しいものではありませんが、GRANDLINE BREWINGで驚かされるのは相手先の幅広さ。
わかさ生活さんや孝芳堂さんのような食品関連企業はもちろん、他にもアパレル方面でも積極的にコラボを行っており、中には横須賀らしく今ではとても希少な存在となっている手縫い師さんによる手縫い刺繍のスカジャンといったものもあります。
スカジャンの刺繍をよく見てみると、真ん中あたりにロゴマークが入っているのが分かります(画像の右はJapan Brewers Cup2025の表彰状と受賞メダル)。
こちらは残念ながら非売品ですが、公式オンラインストアのKANPAISHOPではクラフトビール以外にも、コラボグッズがいろいろ販売されています。
GRANDLINE BREWINGを地元民の溜まり場に
こういった工夫も全ては “乾杯、その最高の瞬間をもっと!” というスタッフ全員の想いからくるもの。
たとえば中高生の時、下校の途中でお決まりのファストフード店やファミレス、コンビニを溜まり場にして友人との何気ないひと時を楽しんだ思い出を持っている方は多いと思います。
年齢や立場、ビールを飲む・飲まないに関係なく、人が自然と集まり、会話や乾杯が生まれ、笑顔が交わる。GRANDLINE BREWINGが目指しているのは、そんな“誰もが気軽に集まれる場所”であることだそうで、今後も横須賀を拠点に地元でも県外でも様々なイベントが企画されているとのこと。
実際に私がお邪魔したイベントでも、現地ではじめて会った方々が意気投合して連絡先を交換していたり、取材の合間を縫って私に声をかけてくれた方々がいたりと、スタッフの皆様が思い描いておられる場所になりつつある空気を感じ取ることができました。
さいごに
GRANDLINE BREWINGの何が素敵かって、スタッフさんの理念やコンセプト、そして乾杯の楽しさが現地に行けばすぐにちゃんと伝わってくるところ。私も一発でファンになってしまいました。
今回、紹介したクラフトビール以外にも2液種でJapan Great Beer Awards金賞を獲得するなど、クラフトビールの品質面では十分な結果を出して土台がしっかりと築き上げられた今現在。
いろいろな手法でクラフトビールと地元の街の魅力をここ横須賀から発信していく準備が整ったということで、名前のとおり“偉大なる航路(港町横須賀にピッタリの良いネーミングですよね)”を突き進んでいくGRANDLINE BREWINGの今後がとても楽しみです!
読者の皆様も、機会があればぜひ一度足を運んでみて体感してみてください!
ちなみにフードの持ち込みは自由だそうですよ。
GRANDLINE BREWING
営業時間・定休日
土曜日 12:00〜19:00
日曜日 12:00〜19:00
定休日:月曜日〜金曜日
イベント出店による臨時休業や祝日の営業については、公式SNS(X / Instagram)にて事前告知。
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前にSNSでご確認ください。
支払い方法
カード可(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)
電子マネー可(交通系電子マネー(Suicaなど)、iD、QUICPay)
QRコード決済可(PayPay)
アクセス
神奈川県横須賀市小川町23-1 フドウ横須賀三笠ハイツ 102
京急本線「横須賀中央駅」徒歩12分