寄り添う中村獅童・寺島しのぶの表情が印象的 『十二月大歌舞伎』第二部の『芝浜革財布』特別ビジュアルが公開
2025年12月4日(木)より、歌舞伎座にて『十二月大歌舞伎』が行われる。第二部では、『芝浜革財布』が上演されるが、この度、特別ビジュアル、中村獅童・寺島しのぶのコメントが公開された。
『芝浜革財布(しばはまのかわざいふ)』は、三遊亭圓朝の人情噺による夫婦の情愛に心温まる名作。江戸っ子気質の魚屋政五郎を中村獅童、しっかり者の政五郎女房おたつを寺島しのぶが勤め、2023年10月の『文七元結物語』に続き歌舞伎座にて再び夫婦役での共演を果たす。
ある朝、大金の入った革財布を拾った魚屋の政五郎は仲間を集めて酒盛りを始める。しかし、酔いつぶれて寝てしまった政五郎が目を覚ますと拾ったはずの大金が見当たらず…。
このたび公開された特別ビジュアルには、どこか寝ぼけた様子で財布を探す政五郎(中村獅童)とそれを心配そうに見つめる女房おたつ(寺島しのぶ)の姿が。寄り添うように佇む2人の表情が印象的なビジュアルとなっている。
寒さが染みる年末、一つの革財布を巡って繰り広げられる夫婦の物語に注目しよう。
中村獅童 コメント
しのぶちゃんとは同い年で、ちっちゃい時からよく知っているので今回もご一緒するのが楽しみです。
お父様(七代目尾上菊五郎)の『芝浜革財布』をずっと見てきたしのぶちゃんが「最高、父の一番好きなお役」と話しているのを聞いているので、 正直ものすごいプレッシャーではあります。
ですが、菊五郎のお兄さんにも「自由にやりなさい」と言っていただきましたので、 二人ならではの“芝浜”をお見せできればと思っています。劇場でお待ちしてます。
寺島しのぶ コメント
2年前歌舞伎座で『文七元結物語』の千穐楽を終えた際に、父から「次は芝浜とかがいいんじゃないか」と言われました。それがまさか実現するとは思いませんでしたので、本当に嬉しいです。
獅童君じゃないと歌舞伎座に出ることは叶わなかったと思いますし、獅童君だから私はやらせていただきたいなと思いました。『芝浜革財布』は12月にぴったりのお話ですし、とても心が豊かに温まるお話だと思いますので、寒い時期に少しだけ温まりに来ていただければ嬉しいです。