笑顔届けるシャボン玉 伊賀市の中林さん 9日のイベントに登場
三重県伊賀市玉瀧の介護士、中林由香さん(39)は、シャボン玉パフォーマーとしての顔も持つ。直径2メートルを超える特大サイズから小さなシャボン玉まで、手作りの道具を駆使して飛ばし、子どもから大人まで心踊る瞬間を届けている。
長男の奏良さん(7)が通っていた保育園で役員をしていた時、他の役員から「祭りで子どもが喜ぶシャボン玉をしよう」と案が出たことがきっかけで、自らパフォーマーになる決心をした。名張市でシャボン玉おじさんとして活動する角田航太さんにSNSを通じて使用する道具を尋ねたり、手探りで情報収集したりした。
「しゃぼん屋ぽんちゃん」の活動ネームは、学生時代からの愛称を元に名付けた。パフォーマンスでは一般的に、しならせることができる釣りざおが使われるが、中林さんは100円ショップで購入した突っ張り棒2本にチェーンなどを取り付けて使う。練習を重ねながら道具を少しずつ増やし、昨年6月に園内でイベントデビューを飾った。
デビュー後は2児の子育てと介護士の仕事を両立させながらイベントに合わせて日程を調整し、今年は保育園の夏祭りや地元のイベント、山添村の認定こども園のイベントなどで精力的にパフォーマンスを行った。見てくれた人が自宅でも挑戦できるよう、うちわの枠やストローなど身近にある道具も使うという。中学生から続けてきた吹奏楽は子育て中のため休んでいるが、「シャボン玉に出会ったことで楽しみが増えた」と話す。
11月9日に阿山B&G海洋センター(川合)駐車場で開催される「いがSHOKOマルシェ」では、午前11時から約20分間、シャボン玉ショーを披露する。中林さんは「昨年は強風のため、あまり上手に飛ばせなかったので、今年は奇麗に飛ばし、みんなに笑顔の花を咲かせたい」と語った。