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ど直球の濃厚豚骨派に朗報! 「炭火炙り豚」で有名なラーメン店の2号店がデビュー

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らーめんおいげん大野城店豚骨ラーメン煮玉子入り

2025年に入ってからもオープンラッシュに沸く福岡のラーメン業界ですが、ど・直球の豚骨ラーメンでの出店があると何となく嬉しくなる、応援したくなるのは僕だけではないでしょう。先端をいく非豚骨系に魅了されるのと同時に、どこか奥底に刻まれた豚骨愛もじわりじわりと増していく。濃厚な豚骨ラーメンが無性に食べたくなるスイッチは突然オン!になるんですよね。今回はそんな豚骨欲求を存分に満たしてくれる新店、2025年3月8日オープンの「ラーメンおいげん 大野城店」を紹介します。
まず、「ラーメンおいげん」は太宰府天満宮の目の前に本店があり、大野城店は満を持しての2店舗目となります。創業の歴史をさかのぼると2012年、福岡市警固が原点の地であり、当時から“濃厚豚骨”そして“炭火炙りチャーシュー”で名を馳せていました。筆者自身「おいげん」が開業した13年前から食べ込んでいるのではっきりと言えますが、新店「大野城店」の豚骨ラーメンは、ビジュアルは同じでも「太宰府本店」のものとはまた異なる魅力があり、どちらかというと警固時代を彷彿とさせる味わいに仕上がっています。詳しく見てみましょう。

場所は大野城市御笠川エリアで、専用の無料駐車場9台も備えています。そして、昨今よく聞かれる名製麺所「製麺屋 慶史」の工場もすぐ近く。「太宰府本店」と「大野城店」の異なる点の一つ目は、前者は自家製麺であることに対し、後者はご近所さんとなった「製麺屋 慶史」の麺を使っていること。「慶史」は各ラーメン店主の麺の要望を小ロットからきめ細やかに応え“自家製麺のように使ってもらえる製麺所”として成長してきました。その使い勝手の良さは店舗と工場が近いとなおさらだと、「おいげん」も「慶史」とタッグを組んだのです。

そして2つ目の特筆すべき点は、豚骨スープの濃度、粘度を「太宰府本店」よりあえて高めに設定していること。その狙いを店主の津曲剛さん(下写真左、右は創業から共に歩むスタッフの戸髙正晃さん)はこう話します。「警固時代のお客様にも懐かしんでもらえる原点回帰の特濃豚骨を打ち出しています。僕は宮崎県都城市出身で、学生時代に福岡で食べた濃厚豚骨に魅了されてこの世界に入りました。ですので当初は“ひたすら濃い”を表現していたんです。一方、太宰府天満宮前に行ってからは場所柄、観光客、インバウンドも多いので、豚骨ラーメンの入口として食べやすい濃度とフレーバーに改良しました。それはそれで胸を張って旨いと言えるものですが、警固時代を知るお客様にはコンセプトが少し変わったと思われたかもしれません。『大野城店』は老若男女広く地元の方々をターゲットとしているのと同時に、昔から『おいげん』を知る常連さんへ“あの時の味”で感謝を伝える店舗でもあります。この13年間の成長もみていただきたいですね」。

「太宰府本店」はくさみを抑えた洗練豚骨、「大野城店」はより荒々しさを出した高濃度豚骨。筆者的にはそう称するのがピタリとくると思っています。
大野城店」でお得なランチセット「ランチ豚骨」(野菜丼付き1,100円、写真は煮玉子+150円)を頼みました。

大量の豚頭やゲンコツを強火で煮出し、背脂も加えた高濃度スープは、見た目でも強い“とろみ”があるのが分かるでしょう。「製麺屋 慶史」謹製の細ストレート麺とスープがねっとりと絡みつき、ズバッとすすると芳醇な豚骨フレーバーが心地よく鼻に抜けます。また、“おいげんといえば”の炙りチャーシューもうまいですね。

これは「スープを熱々に保ちたい」との思いをきっかけに始まったもの。提供直前に炭火で炙ることで熱々になるだけでなく、肉汁の旨味がジュワリとスープに染み出し、香ばしさもいいアクセントになります。「チャーシューをウォーマーで温めるのでなく、ガスバーナーで炙るのでもなく、“炭火で炙る”のが強いこだわりなんです。香りが全然違いますから」と話す津曲さん。セットで付く「野菜丼」は新店のみで食べられるサイドメニュー。中華鍋で炒めたたっぷりの野菜を、津曲さんの実家である都城産のご飯の上にのせたもので、ニンニクあり、なしが選べます。野菜がシャキシャキでうまい! そして米自体もうまい!! 濃厚な豚骨スープとの相性も抜群です。
「豚骨らぁ麺」(770円)、「黒豚骨らぁ麺」(920円)のほか、「海老香る醤油らぁ麺」(900円)、「揚げ葱香る醤油らぁ麺」(900円)などメニューのバリエーションも多く、ファミリーのため「お子様らぁ麺※12歳まで」(300円)も新たに用意する「ラーメンおいげん 大野城店」。警固時代から知る常連も、太宰府本店が入口のファンも、そしてもちろん「濃厚でうまい豚骨ラーメン」を求める新規客にもおすすめしたい実力派です。

ラーメンおいげん 大野城店
福岡県大野城市御笠川2-12-10
092-404-5825

上村敏行
1976年鹿児島市生まれ。2002年、福岡でライター業を開始。同年九州ウォーカーでの連載「バリうまっ!九州ラーメン最強列伝」を機にラーメンライターとして活躍。各媒体で数々のラーメンページを担当し、これまで1万杯以上完食。取材したラーメン店は3000軒を超える。ラーメン界の店主たちとも親交が深く、ラーメンウォーカー九州百麺人、久留米とんこつラーメン発祥80周年祭広報、福岡ラーメンショー広報、ソフトバンクホークスラーメン祭はじめ食イベント監修、NEXCO西日本グルメコンテストなど審査員も務めてきた。ラーメンライターとしての活躍はイギリス・ガーディアン紙、ドイツのテレビZDFでも紹介

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