熊本県天草の海にホイミスライム出現!?目撃情報にSNS騒然
熊本県天草の海水浴場で、「ドラゴンクエスト」に登場するモンスター「ホイミスライム」が目撃されたとして、Xで話題になっています。当然架空の生き物のはずですが、いったいどういうことでしょうか……。
投稿に添えられた動画に映るのは青色の頭部に無数の触手をもつ、クラゲと思しき生物。この見た目、たしかにまごうことなきホイミスライムだ……!
■ 「でけえ!」ホイミスライム、海に現る?
動画を撮影・投稿したのは、元陸上自衛隊員の肩書きを持つVtuber・シナモンさん。話をうかがうと、この日は7月21日「海の日」の祝日だったことから、近隣の海水浴場を散策していたのだそう。
すると、波打ち際の浅瀬で件の生物を発見。これを見たシナモンさんは「でけえ!」と声をあげるなど思わずテンションアップし、カメラを向けずにはいられなかったようです。
動画をXに投稿すると、すぐさま「ホイミスライムにそっくり」であることを指摘する声が続々。実はシナモンさんが真っ先に思い浮かべたのは、ポケットモンスターシリーズに登場する「メノクラゲ」のほうだったそうで、「(少数派だったことが)ちょっと悔しかったですね」と冗談交じりに振り返っています。
しかも、この時シナモンさんが遭遇したホイミスライムは、なんと2匹。そのうち1匹は海に戻っていきましたが、もう1匹は砂浜に打ち上げられてしまったとのこと。現実にはホイミを唱えることはかなわなかったもようです。
シナモンさんのYouTubeにも今回の動画が公開されており、RPG風の演出でよりホイミスライム感が感じられる内容となっています。天草の海がまるでファンタジー世界に変わったような光景は必見。
■ まるでファンタジー、でも現実は要注意
それにしても、このホイミスライムと思しき生物の正体はいったい何だったのでしょうか。非日常的な光景に思わず触れたくなってしまいますが、正体不明の海洋生物にむやみに触れるのは非常に危険です。特にクラゲは種類によって、刺されると激しい痛みや炎症、水ぶくれを伴うことがあり、さらに呼吸困難やアレルギー反応(アナフィラキシー)を引き起こす恐れもあります。
投稿の返信欄には、食用として流通している、「ビゼンクラゲ」ではないかという意見が寄せられています。ビゼンクラゲは“毒性が弱い”とされることがありますが、実際には刺胞毒を含み、同じく軽視できません。
シナモンさんのように安全な距離から見守るだけにとどめ、特に小さなお子さん連れの方は、お子さんが好奇心から近づいたり触れてしまったりしないよう、十分にご注意ください。
<記事化協力>
シナモン@元陸上自衛隊エースVtuber!さん(@CNMNSN)
<参考>
PubMed Central「Proteomic Analysis of the Venom of Jellyfishes Rhopilema esculentum and Sanderia malayensis」(PMC7766711)
PubMed「Stings of edible jellyfish in Japanese waters」(PMID:16962626)
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025072701.html