ゼンデイヤ、『デューン』撮影中に熱射病 ─ 「漏らしたらどうしようと、水分を摂らなかったから」
『デューン 砂の惑星』の世界で、水資源は極めて稀少なものである。物語の登場人物は、自らの身体から出る水分を再利用して飲料水にするほどだ。しかしチャニ役のゼンデイヤは映画の撮影中、全く別の事情で水を飲むことができなかったという。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督による『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズで、ゼンデイヤは主人公ポール・アトレイデスにとって重要な存在となる少女チャニを好演。砂漠地ヨルダンでの撮影で、ゼンデイヤは『デューン』ならではの事情で体調不良に陥ったことがあるという。米にて振り返っている。
「ヨルダンにいたときのことです。ものすごく暑くて、“トイレが遠すぎるんですけど”ってことを考えていました。ロケ地まで徒歩移動だったから。」
この映画の出演者たちは、冒頭に記した目的を再現した「スティルスーツ」というコスチュームを着用している。複雑なアーマー機構が施されたこのスーツは、脱着も一苦労を要したようだ。そのためゼンデイヤは、トイレに行くのが億劫になったようである。
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「オシッコをしたくても、10分かけてコスチュームを脱がないといけないんです。だから“水を飲み過ぎるのはやめとこう”って感じで。正直言って、オシッコでもウンチでも、現場でスーツの中で漏らしてしまったらどうしようと不安でした。」
水分摂取を控えすぎてしまったため、撮影中のある日、彼女は熱射病になってしまったという。「すごくフラフラになっちゃって。トイレの床で母親に電話して、“気分が悪い”って言ったのを覚えています。母は“あんた、ちゃんとお水飲んでるの?”と。私は飲んでないと言いました。水を飲まない方が賢明だと思ったんですが、そんなの無理でした。勉強になりましたね」。
アクションシーンのみならず、砂漠地という環境や頑丈なスーツに包まれての撮影は、身体的な負担も大きかったようだ。しかしゼンデイヤにとって、2作目の(2024)の撮影はいくらか楽だったという。
それは、彼女が天才テニスプレイヤーを演じた映画『チャレンジャーズ』(2024)の撮影直後だったため。『チャレンジャーズ』のためゼンデイヤは毎日身体を鍛え、しばらくベストコンディションを保つことができたという。そのおかげで、重くて動きが制限される『デューン』スティルスーツのコスチュームにも耐えることができたということだ。
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