「ポスター貼っとくだけ知育」で偏差値70を実現した3つのコツ 「勉強しなさい」から親子を解放
知育関連のポスターを貼るだけで、子どもの知識がどんどん増える方法をご紹介します。経験からわかった子どもを勉強嫌いにしないコツ、ポスターを無料ダウンロードできるサイトも載せています。
歯磨きをしながらポスターを眺めるだけで(画像あり)中学生男子&小学生低学年女子を育てるエニママライター梅子です。今回ご紹介するのは、ママが楽できるのに子どもが自然に学んでくれる「ポスター貼っとくだけ知育」です。
ママにとって子どもに「勉強しなさい」と言う毎日は苦痛ですよね。もちろん私も言うときはありますが「いつも目にする場所に知育関連のポスターを貼っておくだけで、日本地図から元素記号、英語まで自然と覚えてしまう」という知育生活を実践し、小言を言う回数はかなり減りました。
中学受験に挑んだ息子は塾なしで偏差値70を実現。少しはポスターの効果があったかな、と思っています。あくまで我が家のやり方ですが、参考になれば嬉しいです。
「ポスター貼っとくだけ知育」誕生のきっかけ
「ポスター貼っとくだけ知育」(命名者=私)を思いついたきっかけは、私自身の経験から。
こんまりこと近藤麻理恵さんの著書『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)のなかに、収納ボックスに貼ってあるシールは情報量が多く心がざわついてしまうのではがしたほうがいい、というような記述がありました。確かに覚えようとしなくても、毎日目にしていると勝手に頭に入ってしまうことってありますよね。
これを逆に考えれば「毎日自然に目にしていれば、楽に覚えられるのかも」と考え、子どもの知育のために家にポスターを貼ってみることにしたのでした。
暗記が苦にならない! 我が家での活用法
「ポスター貼っとくだけ知育」のいいところは、暗記が苦にならず自然と知識が身につくこと。私も「勉強!」という感じを出さず、子どもが興味を持っている分野の少し先の情報を貼りました。
自宅から近いこともあって、息子は幼稚園のころからつくばの研究所の一般公開や博物館によく行っており、鉱物や元素などに触れる機会が多くありました。研究所でもらったポスターや、その時々で興味を持った分野を検索したポスターを貼っておくと、教えたわけでもないのに知識が増えていて驚きました。
また、幼稚園生だった娘に「英語を覚えたい」といわれたときは、簡単な英単語(色や天気)やあいさつなどをイラストとともに書いたカードを作成。気まぐれに「これってなんて読むの?」と聞かれれば答える程度でしたが、英語教室に行かなくていつの間にか貼ってある内容は覚えてしまいました。
私が簡単な英語とともにイラストを描き、子どもに色を塗ってもらったもの。愛着がわいて見てくれます。
キッチン横には小学校に行く前に確認する「やることチェックリスト」を英語にして貼っています。
濱文様の風呂敷の九九表。インテリアとしては派手過ぎるので、白黒印刷の九九表に貼り替えた思い出も。
成功させる3つのコツ
「ポスター貼っとくだけ知育」と言いましたが、ただ貼るだけではなかなかうまくいかないかもしれません。私の経験からわかった、成功させる3つのコツを公開します。
◆1.「親が覚えさせたい」より「子どもの興味」を優先
親が覚えさせたい分野ではなく、子どもが少し興味を持ったかも? という分野のポスターがおすすめです。理系や文系など違う分野をバランスよくミックスして貼り、しばらく様子を見るのもよいです。
◆2.自然に足の止まる場所に貼る
我が家では洗面所の横のスペースに多めに貼っています。朝晩必ず歯磨きをしながら立ち止まる場所なので、自然と眺めてしまいます(しめしめ……)。
◆3.「これを暗記しようね」「毎日見てね」などと言わない
お勉強っぽさを出した途端、拒否反応が起こる可能性があるため、何かを強制することはしません。
洗面所横の壁。左側に世界地図と元素表、右側には「磁場と超電導」「鉱物」のポスターを貼っています。
右側の「磁場と超電導」「鉱物」のポスター。防水のため、ファイルに入れて貼っています。
このようにあくまでもゆるく「貼っとくだけ」にするのがコツ。あまり食いつかないものは1回引っ込めて、新しいものを貼ります。忘れたころにまた出してくると意外と食いつくことも。
我が家もウン年越しに復活させたポスターが多数あり、元素記号表もそのひとつ。
子どもたちの目下のブームは元素記号。かなり昔から貼っていたものの、興味はいまひとつでした。現在貼っている元素記号表は、以前貼っていたものと違い、身近な場所での使われ方や名前の由来などトリビア的なことが書いてあります。
ある日突然、どちらからともなく車移動中に元素についてのクイズ合戦が始まり、そこからふたりが競って覚えるようになりました。
世界地図はずっと貼ってますが、なかなか興味を持ってもらえません……。
無料で使えるポスターをご紹介
最後に私がお世話になっているポスターをご紹介します。無料でダウンロードできるものばかりなので、興味があるかたはぜひ実践してみてくださいね! 家庭用プリンターで鮮明に印刷できなかったり、大きいサイズを出せなかったりするときは、コンビニのプリントサービスが便利です。
・サイエンス系が超充実! 文科省「一家に1枚」シリーズ
国民が科学技術に触れる機会を増やす目的で、文科省が公開しているサイトです。つくばの研究所の一般公開で配布されていたのをきっかけにサイトを知り、さまざまな分野のポスターがあることを知りました。インテリアとしても美しいポスターが多いのが嬉しいです。
・情報が豊富! 東京エレクトロン「元素記号表」
我が家に元素ブームを巻き起こしている元素表は、国立科学博物館でもらった東京エレクトロン株式会社のもの。新聞の見開きサイズで見やすいです。同じものを以下サイトから郵送料のみでプレゼントしています。スマホアプリをかざして学ぶこともできるので、デジタル派の子もぜひ。
・幼児向けも充実! ちびむすドリル
ひらがなや数字の表、九九や時計の読みかたのように、幼児~低学年向けのポスターが充実しています。色もカラフルで見やすいです。
やぶれそうなものは100円ショップのセルフラミネートやクリアファイルで補強してから貼っています。
子どもの興味を観察するのも楽しみ
今回ご紹介した「ポスター貼っとくだけ知育」は、本当に貼っとくだけで特別なことはしていません。我が子にはかなり有効でした。
子どもがどんなことに興味を持ち始めたのかを観察してポスターを探したり、貼った結果食いつくのか食いつかないのか観察したりする過程も楽しめます。
上の子は中学生になりますが、引き続きポスターを貼り、新たな興味を引き出していけたらなと思っています。