【クチコミ】味にこだわり過ぎて赤字に!『からあげ屋よしむら』自家製総菜付きのワンコイン弁当も評判(福岡市博多区)
福岡市博多区銀天町。西鉄雑餉隈駅から徒歩2分の『からあげ屋 よしむら』は、2023年2月にオープン。
メニューは「塩からあげ」のみ!二度揚げしたからあげは、とってもジューシー!その秘密は衣にあります。
店主・近藤宏和さんの母・ハツ子さんが、独自の黄金比で米粉と片栗粉をブレンド。肉汁を閉じ込めつつも、カリッとした衣に仕上げています。親戚が営んでいたお弁当屋さんで人気だったから揚げを、ハツ子さんが受け継いでアレンジしたのだそう。
最も手間を掛けるのは、揚げる前の仕込み。宮崎県産のモモ肉のスジを手作業で全て取り除くため、4時間かけて1日の販売分8キロを仕込みます。さらに、切り分けた肉を丸く包んで丁寧に形作り、白だしに漬け込むこと1時間。ハツ子さんは「からあげを買いに来るお客さんは、みんなわが子だと思っています。その人たちが喜んでくれるから、作業も苦になりません」と目を細めます。
しかし宏和さん は「母に任せたら、とんでもない赤字になりました(笑)。産地にこだわった上、値段を安く設定し、料金値上げを指示しても聞く耳を持ってくれなくて、黒字にならないんです…」と裏話をぽろり。
ハツ子さんが赤字になっていることも気付かずにこだわり抜いたからあげ、まずはその場で揚げたてを頬張ってほしい!出汁がきいた肉は、とっても柔らか!噛むほどにうま味があふれ、もう一個、もう一個と手が止まりません。
時間が経っても大丈夫。衣のカラッと感が残るように、持ち帰り用のパックも厳選しています。
7月から、手作り総菜が充実した「からあげ弁当」(500円)を販売開始。おかずは日替わりで、ある日はオクラの天ぷら、大根のツナマヨ和え、キュウリをゴマ油の漬け物。別の日は磯辺揚げ、アスパラの天ぷら、筑前煮、ごぼう蓮根と、ラインナップも豊富です。さらにプラス100円で、白飯を「鶏めし」に変更できます。うまみと歯応えのある鹿児島県産の親鳥を養鶏場から直接仕入れて使っているそう。この「鶏めし」は、ハツ子さんのお母さんから受け継がれたレシピ。宏和さんも大好きな家庭の味なんだそう。「鶏めし」はおにぎり2個200円、ご飯のみ250円で販売しています。
実はこの弁当もハツ子さんのサービス精神が発動し、まったく採算がとれないとか…。それでも「自慢の母の味を食べてもらいたい。母の願いを叶えたい」という宏和さんの努力によって、ワンコインを実現しているといいます。「これまでたくさん迷惑をかけてきたので親孝行しないと」
二人の気持ちが一つになった『から揚げ屋よしむら』は、学校帰りの学生さんが小腹を満たしたり、「食べやすいから」と年配の人が来店したり、カップルが食べ歩きしたりと、地元の幅広い世代に愛されるお店。ぜひ気軽に立ち寄ってくださいね♪
『からあげ屋 よしむら』
福岡市博多区銀天町1-2-11
092-231-8167
11:00~20:00
日曜定休
Instagram@karaage_yoshimura