西武・増田達至が今季限りで現役引退 12年で通算559試合登板、最優秀中継ぎや最多セーブのタイトル獲得
岡田雅利、金子侑司に続いて球団今季3人目の引退
西武は17日、所属する増田達至が今季限りで現役引退することを発表した。
増田は柳学園高から福井工業大、社会人・NTT西日本を経て2012年のドラフト1位で入団。威力抜群の速球を武器に1年目からリリーフとして活躍を見せ、西武ひと筋12年で通算559試合(うち先発2試合)に登板した。
2015年は42HPでパ・リーグ最優秀中継ぎ投手に輝き、翌2016年から本格的にクローザーへ転向。2020年は33セーブを挙げて最多セーブ投手のタイトルを掴んでいる。
2022年は52試合の登板で31セーブ、防御率2.45と守護神として存在感を発揮したが、昨季は40試合の登板で19セーブも防御率5.45と不振。迎えた今季もここまで一軍登板は12試合に留まり、防御率4.09でセーブは0。6月15日の登録抹消以降、一軍マウンドから遠ざかっていた中、シーズン閉幕が迫るこのタイミングで大きな決断を下した。
増田は球団を通じて「もっと長くファンの皆さまと夢の続きが見たかったのですが、何より最後まで“ライオン”(登場曲)に込められた歌詞を胸に、ライオンズ一筋でプレーできたことは幸せでした。最後までたくさんのご声援本当にありがとうございました」とコメント。
渡辺久信監督代行は「セットアッパーとクローザーという一番重圧のかかるポジションで投げていたにも関わらず、とても安定したピッチングを見せてくれました。増田はとにかく体が丈夫でけがをしないので、計算できるリリーバーでしたね。FA権を取得しても残留してくれて、最後までライオンズ愛を貫いてくれた選手のひとりですし、すごくチームに貢献してくれました」と労いの言葉を送った。
今季の西武では岡田雅利と、増田と同期入団(2012年ドラフト3位)の金子侑司がすでに現役引退を発表、先週末に引退試合が行われたばかり。増田の引退試合は9月28日(土)のロッテ戦に決まり、試合後には引退セレモニーも実施される予定だ。
コメント全文
▼ 増田達至
ここ数年、思うように投げられない自分がいました。
そんな時でも観客席から送られる熱い青炎に感謝を感じるとともに、もっとチームに貢献したい、皆さまと喜びを分かち合いたいと、僕の胸の闘志を掻き立てられました。
クローザーとしてチームを勝利へ導く9回のマウンドに上り、その役割を果たしたときのファンの皆さまの歓声は一生忘れることはありません。
もっと長くファンの皆さまと夢の続きが見たかったのですが、何より最後まで“ライオン”(登場曲)に込められた歌詞を胸に、ライオンズ一筋でプレーできたことは幸せでした。
最後までたくさんのご声援本当にありがとうございました。
▼ 渡辺久信GM兼監督代行
セットアッパーとクローザーという一番重圧のかかるポジションで投げていたにも関わらず、とても安定したピッチングを見せてくれました。
増田はとにかく体が丈夫でけがをしないので、計算できるリリーバーでしたね。
FA権を取得しても残留してくれて、最後までライオンズ愛を貫いてくれた選手のひとりですし、すごくチームに貢献してくれました。
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記事:SPAIA編集部