資源環境局金沢工場 愛称導入へ意見募集 工場初、ネーミングライツ
横浜市は資源循環局金沢工場=金沢区幸浦=について、ネーミングライツ導入に向けた提案内容への意見募集を行っている。愛称案は「JFE横浜金沢マリンエネルギーセンター」。市内の工場では初の取り組みで、2025年4月からの使用開始を目指している。
ネーミングライツは市と民間団体等との契約により、市の施設等に愛称等を付与させる制度。民間団体等にとっては企業名や商品名を付けることでPR効果が期待できる一方、市は当該団体から対価等を得て施設の持続可能な運営・管理に役立てることができる。
市では05年、横浜国際総合競技場に対する「日産スタジアム」の名称で初めて導入。現在は磯子区洋光台の「はまぎんこども宇宙科学館」など、市内15施設に愛称が付けられている。
市は今年3月、市内の公共施設等に対するネーミングライツについてのサウンディング型市場調査を実施。7事業者が対話に参加し、その中には金沢工場に対する希望もあった。そこで7月から8月にかけ、来年4月から5年間を愛称使用期間として同工場のネーミングライツスポンサーを公募していた。
11月1日まで
同工場は01年から稼働し、市内の家庭系ごみと事業系一般廃棄物を焼却処理する工場。一日に1200トンの処理能力を持ち、ごみの焼却に伴い発生する廃熱を温水プールで活用しているほか、蒸気タービンによる発電を行い、その電気を工場内で使用するとともに近隣施設へ提供している。
公募の結果、JFEエンジニアリング(株)(鶴見区/福田一美代表取締役)が唯一提案を提出。愛称案は「JFE横浜金沢マリンエネルギーセンター」で、提案金額は年間税込77万円。地域の児童に向けた出前授業などを通じた持続可能な社会の実現に関わる環境学習の機会の提供を地域貢献等への提案として盛り込み、詳細については市と今後調整するという。
同局の担当者は「地域の人たちに少しでも関心を持っていただけたら」と話す。意見募集の期間は11月1日(金)まで。様式は自由で、メール(【メール】sj-shisetsu@city.yokohama.lg.jp)やファクス(【FAX】045・664・9490)、郵便で受け付けている。寄せられた意見を踏まえ、来年4月からの使用開始に向けて検討が進められる。問い合わせは同局施設課【電話】045・671・2518。