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貴重映像満載【THE ALFEE】② 1982年から1997年のライブヒストリーが待望の高画質化! 

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2025年08月27日 THE ALFEE / HISTORY Ⅰ〜Ⅲデジタルレストア版発売日

昨年(2024年)8月25日にデビュー50周年を迎えたTHE ALFEE。その歴史の前半にあたる1982年から1997年までの15年間が収められた映像がデジタルレストアされ、高画質なBlu-rayとして発売になった。デビューから半世紀以上にわたって第一線で活躍し続ける音楽アーティストが、いかにして成長を遂げてきたのかを知る貴重な資料であり、まさにファン必携の永久保存版と言えよう。

伝説の始まりは “ヒット曲なしで武道館を完売したバンド” から


1973年、明治学院大学のキャンパスでTHE ALFEEの3人は出会い、グループを結成。デビュー9年目となる1982年に埼玉県の所沢航空記念公園で野外コンサートを敢行し、5,000人の観客を集めた。今回再発される『HISTORYⅠ』のライブ映像は、この時の様子から始まる。日暮れの時間に合わせて「Sunset Summer」を3人が歌う姿が印象的だ。

THE ALFEEの名が多くの人々に知られるようになったのは16作目のシングル「メリーアン」と続く「星空のディスタンス」だが、実はこの大ヒット曲が生まれる前から武道館でコンサートを行っている。デビュー10周年を記念して行われた1983年8月の公演。当時は “ヒット曲なしで武道館を完売したバンド” と評判になっている。

『HISTORYⅠ』には1万人を前にした坂崎の “もう、すくみましたね” と言うインタビューや、この時来場したファン全員にプレゼントされたビデオに収録されたTHE ALFEE初のプロモーションビデオ『ジェネレーション・ダイナマイト』も収録されている。いずれも、THE ALFEEを知る上で欠かせない歴史の1ページといえよう。

そしてこの武道館公演の直後、「メリーアン」が大ヒット。翌1984年8月には横浜スタジアムでコンサートを行う。そしてその1985年には同会場で3daysを成し遂げている。その最終日、観客が入ってくる姿をステージ上の3人がずっと見つめ、目に焼き付けている姿も貴重なシーンだ。

日本のロック史に燦然と輝く、さまざまな伝説のコンサート映像


『HISTORYⅡ』は1986年から1991年までの、約2,000本にわたるVTRの中から歴史的に貴重な映像を厳選。冒頭は、日本初の単独10万人を集めた東京湾13号埋立地、通称TOKYO BAY-AREAでのコンサートから始まる。この場で初めて、13年かけてこの曲にたどりついたという「ROCKDOM -風に吹かれて-」が演奏され、観客は初めて聴くにもかかわらず、一体となって最後のリフレイン部分を大合唱した。

THE ALFEEには、伝説と呼ばれるライブがいくつも存在するが、このライブもその1つだろう。さらには1986年横浜スタジアムでの『Christmas Special ALL NIGHT THE ALFEE』、1987年日本平に6万2,500人もの観客を集め行われた日本初の単独オールナイトコンサート『SUNSET-SUNRISE』、同年にメンバーの母校・明治学院大学の学園祭で行われた『凱旋ライブ』、1988年東京ドームのこけら落としイベントとなった『BIG EGG OPENING SPECIAL EVENT』と、歴史的なイベントが続く。

さらには1988年、大阪、札幌、福岡、横浜で計13万1,260人を動員した『ALL OVER JAPAN 4 ACCESS AREA』や、みなとみらい21地区での初イベントとなった1990年の『BRIDGE ACROSS THE FUTURE』。そして所沢の野外ライブから数えて『10回目の夏』と題された1991年の横浜ベイ。いずれもTHE ALFEEの歴史を語る上で欠かせないライブばかりだ。この5年を通して見ると、コンサートでの花火や爆発の演出などが回を重ねるごとに派手になっていく様子も実感できる。

ライブに行った人も行かなかった人も楽しめるTHE ALFEEのステージ映像


『HISTORYⅢ』は1992年の『11th Summer Just Live!Promised Night』から始まる。アメリカにあるラシュモア山の大統領の彫像をモチーフに、3人の顔が彫刻された巨大なセットが目を引く。どのライブにも言えることだが、行った人には忘れることのできないセットであり、知らなかった人にとってはTHE ALFEEが切り開いてきた道をつぶさに見ることができる貴重な映像が続く。

音が伝わる速さで人の波が揺れる様子、年々激しさを増すライブ会場の炎、高見沢の芸術的かつ独創的なエレキギター。15年間の一連の変化を改めて見ることで、THE ALFEEというバンドの偉大さを知ることになるはずだ。なお、この3作品は2004年にDVDとしてリリースされ、その際『Ⅰ』『Ⅱ』『Ⅲ』それぞれに高見沢、坂崎、桜井のインタビュー映像が加えられた。もちろん今回のBlu-rayにもその特典映像は盛り込まれている。

今も現役ロックバンドとして第一線を走り続けているTHE ALFEE


アーティストとして売れ続けるためには、古くからのファンを大切にしつつも、新たなファンを常に獲得し続ける必要がある。THE ALFEEはまさに、50年以上にわたってその道を歩み続けてきた。最新の2025年ツアーでも、新規のファンが数多く訪れる。そこに50年の歴史を重ね合わせれば、客席には親子2代どころか3代の客がいるという事実。その偉業は、何にもたとえようがない。

その要因のひとつに、THE ALFEEのファンが新参者にやさしいということがある。THE ALFEEのファンには、快く新たなファンを迎え入れる伝統がある。“ファンはアーティストの鏡" とも言われるが、この『HISTORY』3作を観れば3人の仲の良さ、そして周囲のスタッフたちの雰囲気の良さも感じられるはずだ。THE ALFEEが、ファンの温かい空気を作っている。

今も現役ロックバンドとして第一線を走り続けているTHE ALFEE。1980年代に発売されたビデオを買ったというファン歴の長い人も、“なぜもっと早くファンにならなかったのだろう” と悔やんでいる新しいファンも、デジタルレストアでリリースされる今回の『HISTORY』3作は必携だ。

Information
THE ALFEEの1982年から1997年の活動をヒストリー映像化したBlu-rayが高画質化処理により初のデジタルレストア版として発売!

▶『HISTORY Ⅰ 1982-1985』収録時間59分

▶『HISTORY Ⅱ 1986-1991』収録時間59分

▶『HISTORY Ⅲ 1992-1997』収録時間83分

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