清水エスパルスがJ1昇格に向けていよいよラストスパート!上位対決続く9月が勝負どころ!ヒデ「しびれるねえ」
SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」で、静岡新聞運動部の清水エスパルス担当、小沢佑太郎記者がチームの近況を報告しました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと鬼頭里枝さん(2024年8月20日放送)
鬼頭:8月17日、J2首位の清水エスパルスはホームのアイスタ日本平で、14位のヴァンフォーレ甲府と対戦しました。立ち上がりは甲府に押し込まれる展開が続きました。
ヒデ:結構危なかったシーンがありましたよね。ポストもあったし。奇襲をかけられた感じでしたよね。
鬼頭:甲府がめちゃくちゃ前から来てましたもんね。
山原選手のクロスが完璧だった
鬼頭:立ち上がりは甲府ペースでしたが、清水は前半32分に山原怜音選手のクロスをカルリーニョス選手が合わせて先制に成功しました。まずはこのシーンを振り返ってください。
小沢:もう本当に山原怜音選手のクロスが完璧だった。それに尽きると思います。
ヒデ:ジャンピングボレーが飛び蹴りのような感じでしたけどね。
小沢:そうですね。カルリーニョス選手も試合後は「あのクロスが来れば誰だって決められる。山原選手のクロスが素晴らしかった」と話していました。素晴らしいクロスとワンタッチゴールだったかなと思います。
鬼頭:後半12分には山原選手のシュートに詰めていたブラガ選手が押し込んで追加点をあげます。後半に入って甲府のアダイウトン選手が退場して、数的に優位になったことで、清水エスパルスのペースになりました。
小沢:一発退場でした。
鬼頭:あれはどうだったのかな?
小沢:どちらとも取れる可能性があるプレーだったのかなと。
ヒデ:振り向きざまにGKの権田修一選手と1対1になって足を出したけれど、顔面にガーンといった感じで…。故意ではないですけども、ペナルティーエリア内はキーパーが守られてる場所ではあるので。
小沢:万が一のことを考えると、ちょっと危険なプレーだったっていうことは否定できないというところですね。
ヒデ:エスパルスの選手もちょっとなだめて、「わかるけどもここは…」みたいな感じになってましたけども。
ヒデ「乾選手はやっぱりいい」
ヒデ:2点目のゴールはちゃんと左右に振って、しっかりといいビジョンで攻撃できたかなと思いましたが、いかがですか?
小沢:山原選手はシュートというより「速いクロスをキーパーとディフェンスの間に流し込もう」という意識だったようで、それをキーパーが弾いたところをブラガ選手が詰めたという形になりました。
ヒデ:何となくワンアクション起きるだろうなっていう打ち方をしてますよね~。
小沢:何より後半12分、相手が退場して10分ほどで追加点を奪えたのは大きかったですね。
ヒデ:「乾選手はやっぱりいいな」とあらためて思いました。
鬼頭:この試合は本当に輝いてましたよね。
ヒデ:ベテランだし。ちょっと惜しいシュートも…。狙いすぎちゃったかなみたいな。あれは決めて欲しかったなと思ったけどね。
小沢:相当悔しい表情が見られましたね。
鬼頭:でも、それ以上に良いプレーはたくさんあったから。
アジズ選手って真面目なの?
鬼頭:後半のアディショナルタイムには、途中出場のアジズ選手がゴールを決めて、3対0で勝利しました。アジズ選手は、2試合連続のゴールとなりました。
ヒデ:これは、背番号の9、10、11番の選手が点を取ったってこと?
鬼頭:確かにそうですね。
ヒデ:なんかいいですよね。「エースとフォワードが点取ったよ」って感じで。
小沢:外国人トリオですね。
鬼頭:私アジズ選手にヒーローインタビューをしたんですけど、そんなに盛り上げることができなくて…。すごい真面目な選手なんですよ(笑)
ヒデ:それは鬼頭さんの腕の問題っていうか。
鬼頭:私は反省したんですけども。やっぱり語学もできないもんでね、真面目になっちゃうんです、どうしても。
ヒデ:「今日は何か美味しいお寿司でも、食べたらいいんじゃないですかあ!」みたいなこと言ったら?
鬼頭:アジズさんってどんな人なんですか?真面目な方なんですか?
小沢:すごく真面目だと思います。風格はありますけど、まだ25歳なんで。
ヒデ:全然テンション上がっていい年じゃないですか!
鬼頭:でも全然…。
ヒデ:「点も取ろう!お寿司もとろう!」みたいな。
鬼頭:上手いこと言ってるけど、アジズさんはラッパーじゃないから(笑)。でもね、雰囲気は本当に格好いいんですね。貫禄があるんですよ。
小沢:すごく真面目で、何とかして英語で日本人選手とコミュニケーションを取ろうと頑張っています。
ヒデ:嬉しいですね~。それがちゃんと結果に繋がってる。今回の試合はどうでした?
小沢:アジズ選手はスピードがピカイチですが、やっぱりシュートもすごく上手いです。群馬戦は左足で、今回の甲府戦は右足で決めました。コースに流し込むシュートが上手いなという印象を受けてますね。
清水サポーターのすごさ
鬼頭:この試合で、清水エスパルスリーグ戦のホームゲームでの通算入場者数が800万人を超えたそうです。すごい数ですね。小沢さんから見て、清水エスパルスのサポーターはいかがですか?
小沢:「サポーター」という単語の意味をもろに表現してくれてる方々なんじゃないかなと思いますね。
ヒデ:本当そうですよね。
小沢:IAIスタジアム日本平のキャパシティーは2万人弱くらい。そこにコンスタントにお客さんが入ってることを考えたら、とても素晴らしいことなのかなと思います。
ヒデ:県内にJリーグは現在4チームある。県に1チームだったらみんなそこを応援するけど、サポーターが4チームに分かれるでしょ?それで800万人というのは、やっぱりすごいことだなってあらためて思いますね。
鬼頭:小沢さんは取材に行ってアウェーのサポーターも見ていると思います。間近で感じる清水サポーターのすごいところってありますか?
小沢:今季清水エスパルスを担当し始めてアウェーの試合も毎試合行ってるんですけど、アウェーのチームで歴代最多入場者数を達成するのは清水戦が多いんですよ。
鬼頭:2000人とかで行きますからね。あと、老若男女!本当におじいちゃんおばあちゃんでも詳しい!
ヒデ:それが一番いいの!大理想!
小沢:高齢の女性が「今日は中盤が駄目だな」っていう駄目出しをしたり。
ヒデ:うちのお袋なんて言ったことないもん。「中肉中背」は言ったことあるけど、「中盤」なんて言ったことないもん(笑)
鬼頭:そういうサポーターが清水エスパルスを支えてるんですね。
高橋選手の具合は?
ヒデ:リスナーからです。「高橋祐治選手のけがの具合はいかがでしょうか?」。本人はSNSでケガは大したことないとおっしゃっていますが…。
小沢:今日(8月20日)は、全体練習には合流してなかったんですが、スパイクを履いてグラウンドに出てきて、ランニングメニューをこなしてました。笑顔も見えたりしてたんで、そう長くはかからないのかなと。
ヒデ:僕も高橋選手からメールいただきました。「順調に回復してるんで、復帰間近だと思っといてください」って。ちょっと安心しました。チームにとって必要な人ですから、しっかり回復して戻ってきてほしいですよね。
鹿児島はホームみたいなもん
鬼頭:8月24日にはアウェーで鹿児島ユナイテッドFCと対戦します。
ヒデ:横浜FCが勝ち点迫ってきてるから、大事ですよ。アウェーが鬼門になっちゃってるから。
小沢:1ついい材料としては、鹿児島には毎年キャンプで行ってるんで、変なアウェー感はないのかなと。
鬼頭:あ、確かに! ホームだ!
ヒデ:ホームだ!!それぐらいの気持ちでいけそうですよね。サポーターの皆さんも結構行ってくれそうなイメージがあります。
鬼頭:鹿児島に思い出があるサポーターも多いでしょうし。あと、鹿児島に昔ながらの清水エスパルスのサポーターが多分いらっしゃるんで。
ヒデ:これはもうホームと思ってもいいぐらい!ここで勝ち点を取りたいですね。
小沢:ここはマストで勝ち点3を持って帰ってきたいですね。
鬼頭:ポイントはどんなところになりそうでしょうか?
小沢:意識しすぎずに自分たちのサッカーをすれば、間違いなく個々の力でもチームの力でも鹿児島に勝てるはずです。
エース北川選手のゴールが見たい
鬼頭:期待する選手はいらっしゃいますか?
小沢:高橋選手が負傷交代して入ったのが蓮川壮大選手ですね。リーグ戦久々の出場で安定したプレーを見せてくれました。穴を埋めるっていうと両選手に失礼なのかもしれないですけど、遜色ないプレーをしてくれるのかなと思いますね。
鬼頭:得点という点では、キャプテンの北川航也選手の得点がしばらくないんですよね。
ヒデ:一時期うわーっと毎試合のようにゴールしてたのに。
小沢:藤枝MYFC戦(2024年6月8日)でゆりかごダンスをして以来、ちょっと寂しくなっちゃっています。今9点なので次取れば2桁得点。北川選手も入団当初から行っている鹿児島の地なので。
ヒデ:ここで決めてほしいですね。
小沢:アウェーの地で、2桁ゴールをやってくれるはずです。
鬼頭:なんか予感させますね~。
残り試合はホーム開催が多い
鬼頭:残りは11試合となりました。
ヒデ:本当に落とせないよ。何が起こるかわかんないんだから。
鬼頭:V・ファーレン長崎と横浜FCと清水エスパルスの上位3チーム。ぶっちゃけどう思ってるんですか、小沢さんは?
小沢:9月以降の9試合のうち6試合はホーム開催なんですよね。
鬼頭:ホームが多いんですよ。最後の2試合ホームだったりとかね。
小沢:9月は大一番のV・ファーレン長崎戦(9月7日)と国立競技場の横浜FC戦(9月28日)もありますので。
鬼頭:しびれますね~。
ヒデ:しびれますよ~。我々も国立競技場で応援します。
小沢:国立競技場はもう外さずに行きます。なんなら家族も連れて行きます。
ヒデ:それが一番ですよ。
鬼頭:小沢ファミリーで、エネルギーを送っていただくということで!