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NHK紅白歌合戦の中森明菜「DESIRE -情熱-」2年連続のレコ大受賞直後のステージは圧巻!

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1986年02月03日 中森明菜のシングル「DESIRE -情熱-」発売日

ただならぬ高揚感、紅白4回目の出場で歌われた「DESIRE -情熱-」


NHKの音楽番組における中森明菜の歌唱シーンがオフィシャルYouTubeで公開されている。今回新たに加わったのは『NHK紅白歌合戦』の映像。1983年の初出場から1988年まで、6年連続で出場したその変遷が見られる。「ミ・アモーレ」に続く2度目のレコード大賞を受賞した「DESIRE -情熱-」が歌われたのは4回目の出場となる1986年の『第37回NHK紅白歌合戦』、対戦相手は沢田研二だった。

中森明菜の14枚目のシングルとなった「DESIRE -情熱-」は、1986年2月3日にリリースされた。自らのデザインによる、着物を洋風にアレンジした斬新な衣装と黒髪ボブのヘアスタイルで、振り付けまで自分で考案したという。レコードには珍しくその辺りのスタッフもクレジットされており、きもの着付:村井佐千子、スタイリスト:東野邦子、ヘアメイク:関哲也とある。もちろんビジュアル面だけでなく歌唱も秀でて素晴らしい。サブタイトルの通り、情熱がみなぎっている1曲である。

そのほとばしるエネルギーが最高潮に達したのが、『第37回紅白歌合戦』のステージだったと言っても過言ではない。本人も観客も、そしてテレビの前で見守っていた視聴者も高揚していた。全身白づくめの衣装のインパクトは絶大で、ウィッグもこの日のために用意されたシルバーっぽいもの。最高のステージ映えを見せた。『第28回日本レコード大賞』で2年連続の大賞を受賞した直後に、日本武道館からNHKホールへ移動して歌われたわけで、本人も観客も、そしてテレビの前で見守っていた視聴者もみな、ただならぬ高揚感に包まれていたのだ。

中森明菜、1980年代後期の代表作


1986年の年間チャート2位に輝いた「DESIRE -情熱-」は、そこに至るまでに、FNS歌謡祭、日本テレビ音楽祭、全日本有線放送大賞でいずれもグランプリを獲得していた。翌年3月には、日本レコード協会主催による、第1回日本ゴールドディスク大賞も受賞している。TBS『ザ・ベストテン』でも7週連続1位の栄誉に浴した。艶っぽいヴォーカルにもいよいよ磨きがかかり、中森明菜の歌姫伝説が本格化した1曲。1980年代後期の代表作といえるだろう。

忘れてはならない作家陣、作詞は女の情念を表現する詞では右に出るものがいない阿木燿子、作曲は近藤真彦「大将」で前年の日本歌謡大賞を受賞していた鈴木キサブロー。ちなみに、H2Oの「想い出がいっぱい」もこのコンビによる作品である。ギタリストとしても活躍していた椎名和夫による躍動感あふれるアレンジも見事だった。椎名は本作でレコード大賞編曲賞も受賞することとなった。

新宿2丁目界隈が発祥と言われる独特な合いの手も定着して、カラオケにも欠かせないナンバーとして現在に至る。歌謡曲がスタンダードとなるのは、誰よりも大衆に愛されることが重要なわけで、アイドルポップスはもちろんのこと。海外でも支持されているシティポップにしても、かつては歌謡曲と並行して支持されたニューミュージックとして、普通にヒットした実績があってこそ再評価されているのだ。中森明菜が現在若い層からも人気を得ているのは、「少女A」や「難破船」以上に、この「DESIRE -情熱-」が重要な役割を果たしていると察する。

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