最新トピックをレポート! 2025年8月に注目を集めた話題とは【エンジニアtype記事ランキング】
2025年8月、エンジニアtypeではインタビュー記事の公開に加えてさまざまなイベントやニュースにも注目してきた。
そこで今回は、8月に公開した記事のうち、インタビューを除くレポートや独自記事に限定したランキングもご紹介。見逃しているニュースやトピックがないか、今一度チェックしてみてはいかがだろうか。
目次
【1位】DeNA「AIを使いこなす社員」の評価基準、現時点の“答え”とは?【2位】メルカリ社のAI活用率95%、加速すべきは人員整理ではなく「業務の再定義」【3位】ITパスポートはバカにできない? 約3割のエンジニアが間違えた「生成AI」問題とは?【4位】日本のサイバーセキュリティは20年遅れ? 「攻撃前に潰す」が常識の今、各国のサイバー戦略とは【西尾素己】【5位】【大阪万博パビリオン厳選ガイド】エンジニア必見! 技術的好奇心を刺激される展示10選
【1位】DeNA「AIを使いこなす社員」の評価基準、現時点の“答え”とは?
DeNA「AIを使いこなす社員」の評価基準、現時点の“答え”とは?type.jp
日本トップレベルでAI活用が進むDeNAが、AIスキルの評価指標として「DARS(DeNA AI Readiness Score)」を導入した。エンジニアだけでなく全社員を対象に、AI活用度を個人と組織の両レベルで5段階評価し、AIを組織文化として根づかせることを目指すこの取り組みは、これからAI活用を進めようとする多くの企業にとって、一つのベンチマークとなりうるだろう。
本記事では、単なるAIツールの利用にとどまらず、AIを業務基盤に組み込み、ビジネス変革を推進する力こそが重要であることを解説した。
エンジニアtype編集部の注目ポイント:日本トップクラスでAI活用が進んでいるであろうDeNAが、試行錯誤を経て形にした「AI活用スキルの定義」や「評価方法」。このDARSは、これからAI活用を進めようとする全ての企業にとっての参考事例となるはずです。
【2位】メルカリ社のAI活用率95%、加速すべきは人員整理ではなく「業務の再定義」
メルカリ社のAI活用率95%、加速すべきは人員整理ではなく「業務の再定義」type.jp
2位は、25年8月5日に開催されたメルカリの25年6月期通期決算説明会のレポート。メルカリが発表した「AI-Native Company」への組織変革方針は、業界内外から大きな反響を呼んだ。
従業員のAIツール利用率95%という驚異的な実績を背景に、単なる効率化を超え、AIを前提とした業務プロセスの全面的な見直しと再設計に着手。これは、トップラインの成長鈍化という経営課題に対応するため、AIが担うべき業務と、人が創造的な価値を生み出す業務を明確に分ける抜本的な改革を意味する。
AIとの共存を前提とした組織とキャリアの再構築が、いよいよ現実のものとなりつつあることを示唆しているといえるだろう。
【3位】ITパスポートはバカにできない? 約3割のエンジニアが間違えた「生成AI」問題とは?
ITパスポートはバカにできない? 約3割のエンジニアが間違えた「生成AI」問題とは?type.jp
近年、ITパスポートの試験では「生成AI」に関する知識が出題範囲に追加されていることをご存じだろうか。サンプル問題は以下の通り。
生成AIの特徴を踏まえて、システム開発に生成AIを活用する事例はどれか。
ア:開発環境から別の環境へのプログラムのリリースや定義済みのテストプログラムの実行、テスト結果の出力などの一連の処理を生成AIに自動実行させる。
イ:システム要件を与えずに、GUI上の設定や簡易な数式を示すことによって、システム全体を生成AIに開発させる。
ウ:対象業務や出力形式などを自然言語で指示し、その指示に基づいて E-R 図やシステムの処理フローなどの図を描画するコードを生成AIに出力させる。
エ:プログラムが動作するのに必要な性能条件をクラウドサービス上で選択して、プログラムが動作する複数台のサーバを生成AIに構築させる。
記事内では他の問題も紹介しており、中には現役エンジニア26人のうち3割が誤答した問題も。どうやら、実践的なスキルだけでは答えられない知識が問われるようだ。
AIを日頃から活用しているエンジニアであっても、「なんとなく使っている」状態から一歩進み、基礎的な理論や概念を改めて学ぶことの重要性を再認識する機会となるかもしれない。
【4位】日本のサイバーセキュリティは20年遅れ? 「攻撃前に潰す」が常識の今、各国のサイバー戦略とは【西尾素己】
日本のサイバーセキュリティは20年遅れ? 「攻撃前に潰す」が常識の今、各国のサイバー戦略とは【西尾素己】type.jp
多摩大学大学院 特任教授の西尾素己さんが登壇したセッションのレポートが、4位にランクイン。日本の「能動的サイバー防御」の考え方は世界のサイバーセキュリティ最前線から見て大きく遅れていると指摘し、ボットネットのテイクダウンではなく、攻撃インフラそのものを潰すべきだと解説した。
記事では、AIの進化によって脆弱性の発見が容易になり、サイバー攻撃が誰でも「購入」できるようになった現代において、国家レベルのサイバー戦略がいかに変化しているかを具体的に説明している。
西尾さん:「うちのような小さな会社にはゼロデイ攻撃など来ないだろう」「ゼロデイ対策など不要だ」と考えている方もいるかもしれませんが、全く贅沢ではありません。ゼロデイに掛かるコストが下がったことで、無差別にばら撒かれるゼロデイ攻撃も出ているくらいです。既知の攻撃への対応だけでは不十分と言えるでしょう。
西尾さん:あわせて言えば、技術力がない人全くの素人の攻撃チームでも、資金さえあれば簡単にゼロデイ攻撃が仕掛けられるようになりました。だからこそ、政府が本当に警戒すべきなのは、攻撃者ではなく「その攻撃インフラを提供している業者」です。
【5位】【大阪万博パビリオン厳選ガイド】エンジニア必見! 技術的好奇心を刺激される展示10選
【大阪万博パビリオン厳選ガイド】エンジニア必見! 技術的好奇心を刺激される展示10選type.jp
現在開催中の大阪・関西万博。「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界最先端のテクノロジーや社会のトレンドが集結するこの万博は、ITエンジニアにとっても見逃せない一大イベントだ。
本記事では、開催中の大阪・関西万博から、ITエンジニアにとって特に技術的好奇心を刺激するパビリオンを厳選して紹介。終幕まで1カ月強となった今、これから初めて行く人も、リピーターの人も、ぜひ余すことなく堪能してほしい。