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ベビー用品関連企業 哺乳器を回収、再資源化 小杉で啓発イベント

タウンニュース

哺乳器を回収、再資源化

ベビー用品メーカーのピジョン(株)(東京都中央区)、ベビー用品販売店の(株)赤ちゃん本舗(大阪市中央区)は6月28日、グランツリー武蔵小杉で哺乳びん回収リサイクルの啓発イベントを実施した。両社は連携して、2022年8月から同プロジェクトを全国で展開。今回、回収本数が約1万7千本に達したことを記念し、子育て世代が多い武蔵小杉で初めてイベントを開催。今後は川崎市と連携した取り組みを視野に入れる。

ピジョンは、プラスチックなどの資源の循環利用を目的として、22年8月から家庭で使わなくなった同社製の哺乳器の回収ボックスを関東エリアのアカチャンホンポ10店舗に設置する実証実験をスタート。23年3月には、全国126店舗に拡大。回収本数が1万7千本に達したことを記念して、環境問題に積極的に取り組んでいる川崎市の中でも子育て世代が多い武蔵小杉エリアで同プロジェクトの啓発イベントを初めて企画した。

当日は、招待された親子5組、出産を控えたママ2人が参加。同プロジェクトの取り組みについて映像で紹介した後、ピジョンの公式キャラクター「ほわぴぴ」から卒乳証書が送られ、先輩ママから後輩ママへマタニティーマークが贈呈された。1歳の心海(みうな)ちゃんと横浜市から参加した福山愛さんは「上の子のときには捨てていたのでもったいないと思っていた。誰かの役に立てるのはうれしい」と同プロジェクトに賛同した。

ピジョンでは、プラスチック製と耐熱ガラス製の2種類の哺乳器を展開しており、プラ製のものは、素材ごとに分別を行い、リサイクル工場で粉砕、再生原料化。プランター、食品・薬品工場ラインの配管などに活用し、ガラス製は路盤材などの製造原料の一部にリサイクルしている。今回のイベントでは、使用済みの哺乳びんを砕いたプラスチックからオリジナルのマタニティーマークをつくるワークショップも同時開催した。

ピジョンの担当者は「今後は再生したプラやガラスをピジョン製品に活用することも検討している。川崎市との連携も進めていく予定。次の世代へつながるプロジェクトにしていきたい」と展望を語った。

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