「時代遅れ」「話しにくい」フランス国民のハートを掴んだ、ファーストレディ誕生秘話『ベルナデット 最強のファーストレディ』予告編
“フランス映画界の至宝”カトリーヌ・ドヌーヴの最新作『ベルナデット 最強のファーストレディ』が、11月8日(金)より公開される。このたび、日本版予告編と場面写真が解禁となった。
華麗にフランス初登場No.1大ヒット!
フランス映画界の至宝、カトリーヌ・ドヌーヴが本作で演じるのは、実在する元政治家で“シラク大統領夫人”としても親しまれたベルナデット・シラク。本作では、1995年にシラクが仏大統領に就任してから、極右のジャン゠マリー・ル・ペンに勝って2期目を務めた2007年までの12年の間を描く。夫を大統領にするため常に影で働いて来たベルナデットは、家族や宮殿職員、世間からの軽視や悪評を覆すべく、華麗にして唯一無二の“復讐計画”に乗り出す。
監督はカトリーヌ・ドヌーヴも絶賛する新鋭、レア・ドムナック。10歳以上若い脚本家クレマンス・ダルジャンと共に「事実を自由に脚色」した脚本を執筆した彼女は、今年41歳を迎えた新星。「夫と同じように教養がありながら、夫のために後回しにされてしまうベルナデットの人生は、多くの女性が“自分と遠くない”と感じるはず」「50代以上の女性が主役の作品を手掛けることができて嬉しかった」と語っている。
大統領夫人の華麗なるリベンジ、開幕
大統領夫人という立場でありながら、運転手の隣の助手席に座らされているベルナデット。後部座席を占めるのは、夫ジャック・シラクと彼の広報アシスタントを務める娘のクロードだ。夫にはG7への同席を勝手に断られ、娘には話題をそらすかのようにスーツの色についての話を振られ、運転手には鼻で笑われてしまう…。加えて「メディア対応が壊滅的」なベルナデットのために派遣された職員ベルナール・ニケのイメージ調査によれば、世間の彼女への印象は「時代遅れ」「冷たい」「話しにくい」と散々なもの。
心が折れかけるベルナデットだったが、「本当のあなたを見せるのです」「反抗を覚えましょう」という言葉に一念発起。ナイトクラブに繰り出し新たな友好関係を築き、彼女のライフワークであった「ピエス・ジョーヌ募金活動」のより積極的なPRを行うなど、任務に邁進していく。シャネルの再興を後押ししたデザイナー、カール・ラガーフェルドも「完璧!」と太鼓判を押す変身を遂げた彼女による、夫シラク大統領も驚愕の“反撃”とは—!?仏国民の心を掴んだファーストレディ誕生の予感に本編への期待が高まる。
場面写真では、「綿菓子色」のスーツや、スタイリッシュなジャケットに身を包むナイトクラブでのベルナデットの姿と、彼女を取り巻く登場人物たちが明らかに。ベルナデットと並んで手をふるシラク大統領役には、『天国でまた会おう』のミシェル・ヴュイエルモーズ。ベルナデット変身計画の仕掛け人、ベルナール・ニケを演じるのは『ダンサー イン Paris』のドゥニ・ポダリデス。ベルナデットと意味深な目線を交わすの娘クロード役には『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』のサラ・ジロドーら、フランスを代表する名優たちが織り成す、ユーモアあふれる絶妙なアンサンブルにも注目したい。
『ベルナデット 最強のファーストレディ』は11月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開