「クイーン」ブライアン・メイ、軽度の脳卒中で救急搬送されていた「突然、左腕がコントロールできなくなった」
英ロックバンド「クイーン」のギタリスト、ブライアン・メイ(77)が、軽い脳卒中を起こして救急搬送されたことを自身のSNSで告白した。現在は回復し、ギターも弾けるようになったという。ブライアンは2020年に臀部を怪我して数日後には心臓発作を起こし、服用した薬のせいで合併症に見舞われた。そのため、ファンからは「ゆっくり休んで」「早く良くなって」といったメッセージが次々と寄せられた。
ブライアン・メイが4日(以下、現地時間)、自身のInstagramで動画を公開し、1週間ほど前に左腕のコントロールを失って救急搬送されたことを公表した。
ブライアンは「良い知らせを届けにきたよ。ここ数日の出来事のあと、ギターを弾けるようになったんだ」と述べ、このように続けた。
「ちょっとした健康上の問題が、1週間ほど前に起こったんだ。それは軽い脳卒中と呼ばれるものだった。」
そして、左腕を動かしながら「突然、何の前触れもなく、この腕をコントロールできなくなった。正直に言うと、少し怖かったね」と明かした。
ブライアンは英サリー州の病院で治療を受けたそうで、「とても素晴らしいケアと配慮を受けた。もし、よかったらビデオを投稿するよ」とファンに伝えた。
さらに、病院に搬送されたことをすぐにファンに伝えなかった理由について、ブライアンは次のように弁明した。
「当時はみんなに伝えたくなかったんだ。このことに触れたくなかった。本当に同情してほしくなかったし。だからメッセージは送らないで。受信ボックスがごちゃごちゃするなんて嫌だから。」
「そして良いニュースは、僕が大丈夫だってことだ。言われたことをやっているだけで、基本的には何もしていない。外出禁止で運転や飛行機に乗ること、心拍数を上げ過ぎることもできない。だけど僕は元気だよ。」
ブライアンの告白にファンは驚いたようで、コメント欄にはお見舞いの言葉が続々と寄せられた。
「なんてことだ。でも、大丈夫そうで良かった。お大事に。愛を込めて。」
「親愛なるブライアン、どうかお大事に。健康状態を知らせてくれてありがとう。怖い経験だったでしょうね。ゆっくり休んで。」
「笑顔を見せてくれてありがとう。あなたが乗り越えたことは想像もつかない。でも、早く良くなって、またギターを弾くのを楽しんでほしいな。」
ブライアンは2020年5月、ガーデニング中にお尻の大臀筋(だいでんきん)を引き裂くというアクシデントに見舞われ、病院で治療を受けた。
しかし、帰宅後も苦痛が続いたことから、軽い心臓発作と動脈が3本詰まっていたことが発覚した。そのため薬を服用するも、瀕死の状態に陥っていた。
ブライアンは、同年10月に英紙『The Times』のインタビューに応じた際、「服用している薬のせいで合併症が起きたんだ。その一つが胃の爆発で、死にかけたんだよ」と明かし、こう付け加えた。
「心臓発作は動脈疾患の象徴だったが、僕は酒も飲まず、タバコも吸わず、コレステロールも高くない。ツアー中も運動していたのに、なぜこうなったんだろう?」
なお今回の投稿で、ブライアンは新作ドキュメンタリー『The Badgers The Farmers and Me(アナグマ、農民、そして私)』についても語った。
英BBC2で8月に放送された同ドキュメンタリーは、ブライアンによる英国でのアナグマ殺処分中止を求める、10年にわたるキャンペーンの一環だ。動画で、ブライアンは「衝撃的な話をたっぷり用意してるよ」とコメントしている。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)