【5月14日からクロマグロ釣り禁止!】月間上限5トン到達前の早めの対応か
2025年5月もクロマグロ遊漁が途中で採捕禁止に。水産庁は、月間上限5トンに満たない段階で早めの措置を決定した。キャッチ&リリースを含め釣り行為は全面禁止となり、全国の遊漁者に影響が広がる。4月に続き2カ月連続の規制となる中、6月の釣行を計画している人は最新情報の確認が必須だ。
5月のクロマグロ採捕禁止へ
水産庁は、2025年5月14日(水)から5月31日(土)までの期間、全国の遊漁者を対象にクロマグロの採捕を禁止すると発表した。
この措置は、月間上限5トンに達する前の段階で発動されたもので、5月12日11時時点での採捕数量は3.1トン。上限にはまだ余裕があるものの、4月に月間上限を超過し最終的に6.2トンとなった経緯を踏まえ、水産庁は早めの制限が必要と判断したとみられる。
なお、期間中はキャッチ&リリースも含めてクロマグロの釣り行為すべてが禁止となる。
新制度で採捕管理を強化中
2025年4月に改正された新ルールでは、全国の遊漁クロマグロに対し、「月間5トン」「年間60トン」の採捕上限が導入された。月初からの釣果を迅速に集計し、必要に応じて採捕禁止を発動する体制が整っている。
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4月には同様の措置が9日から30日まで実施され、結果的に月間採捕量は6.2トンに到達。これを受け、5月はより慎重な管理が求められる中での措置となった。
違反には罰則も
禁止期間中は、キャッチ&リリースを含めたすべての釣り行為が対象となる。違反した場合は罰則(漁業法第191条:1年以下の懲役若しくは50万円以下の罰則金等)の対象となる可能性があるため、遊漁者には注意喚起がされている。
あわせて、採捕報告の義務も厳格化。釣ったクロマグロについては以下の情報を1日以内に報告する必要がある。
・尾さ長が確認できる写真
・陸揚げ場所(港・マリーナなど)
・遊漁船名と登録番号(または船舶番号)
・本人確認書類(免許証など)
さらに、虚偽報告を防ぐための電話番号による二重認証も導入されている。
次回のクロマグロ遊漁解禁は?
今回の採捕禁止は5月31日まで。次回の遊漁解禁は6月1日(日)からの見込みとなっている。ただし、6月も月間採捕上限は5トンのまま据え置きで、釣果の推移次第では早期に再び採捕禁止となる可能性がある。
釣行を計画している遊漁者は、水産庁の最新情報を確認の上、ルールを守った釣行を心がけてほしい。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>