京都市京セラ美術館で開催中の「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」が色鮮やかで素敵空間すぎた…!【レポ】
京都市京セラ美術館にて2025年1月11日(土)より開催中の、写真家・映画監督の蜷川実花氏による展覧会「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」。今回は蜷川実花氏からのコメントや内覧会の様子をご紹介します。
京都市京セラ美術館 新館 東山キューブにて、2025年1月11日(土)に開幕した、写真家・映画監督の蜷川実花氏による展覧会「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」。今回は蜷川実花氏からのコメントや内覧会の様子をたっぷりとご紹介します。
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関西過去最大規模の展覧会内覧会には蜷川実花氏も来場!アートで記憶や感情と共鳴する“百人百様”の没入型絵巻体験会場でしか手に入らないアイテムにも注目!
関西過去最大規模の展覧会
今回の展覧会は、「彼岸の光、此岸の影」がテーマ。蜷川実花氏および各分野のプロフェッショナルによるクリエイティブチーム「EiM(エイム)」として挑む展覧会で、関西では過去最大規模の個展となります。
本展は空間全体を使った全10作品から構成されており、鑑賞者が作品に入り込み、自身が主人公となって異界を巡る”没入型絵巻体験”の展覧会。作品にはCGで制作したものはなく、全て現実世界の写真・映像が用いられており、日常の延長線上にある何気ない場所で撮影されたものだというから驚きです。
内覧会には蜷川実花氏も来場!
画像:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影
写真家・映画監督の蜷川実花氏
画像:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影
内覧会へは蜷川実花氏も来場し、「京都を歩いた際、異界につながる穴があるような感覚を抱き、そういった京都の街並みからインスピレーションを受け作品作りを行いました。現実とそうでないもの、生と死、光と影などの相対するものの境界線を感じていただけるような展覧会になっています。京都で開催することが今回のテーマ設定に深く関わっており、この会場のために作った作品たちなので、自信を持っておすすめできる展覧会。ぜひたくさんの方にみていただきたい」とコメント。
アートで記憶や感情と共鳴する“百人百様”の没入型絵巻体験
全10作品で構成される展示から、ぜひ実際に体験していただきたい3作品をご紹介します!
Breathing of Lives(ブリージング・オブ・ライヴズ)
都市の中で感じられる「いのちの息づかい」をテーマに、鑑賞者を現実と異界の狭間へと誘う作品。無数に配置された水槽に映像が投影され、揺らめく水面が生み出す幻想的な光景が広がります。
Whispers of Light, Dreams of Color(ウィスパーズ・オブ・ライト,ドリームズ・オブ・カラー)
約1,500本に及ぶクリスタルガーランドが織りなす光と色彩の空間体験。約10万個に及ぶクリスタルを手仕事で紡いだ作品で、鑑賞者が空間に入ることで、クリスタルが静かにゆらめきます。10万個のうち約1万個は蜷川実花氏が手作りしたパーツも。多様な色彩を帯びたクリスタルや蝶、星、ハート、目玉など様々なモチーフが散りばめられているので、じっくり探してみてください。
Dreams of the Beyond in the Abyss(ドリームズ・オブ・ザ・ビヨンド・イン・ザ・アビス)
本展覧会のハイライトとなる深淵を象ったこの作品は、奈落のように天地が抜ける異空間と、その空間を包みこむ造花が咲き乱れる空間より構成されています。奈落は4面がLEDディスプレイ、上下が鏡で構成された空間となっており、天地が抜ける異空間の中で、鑑賞者は落ちていくのか、登っていくのか……そのどちらとも取れる体験をくぐり抜けます。
会場でしか手に入らないアイテムにも注目!
会場内の特設グッズショップには、京都のメーカーとのコラボ商品や、会場でしか手に入らないオリジナルアイテムをはじめ、「サーモボトル」や「ジェルネイルシール」、「レジャーシート」など、蜷川実花氏の世界観を楽しめるグッズが豊富にラインナップされています。展覧会の余韻に浸りつつ、お買い物を楽しんでみてはいかがでしょうか?
「聖護院 生八ツ橋 10個入り(ニッキ・抹茶 各5個)」1,080円(税込)
「ジェルネイルシール(全3種)」 3,080円(税込)
「サーモボトル(3種)」容量300ml 5,940円(税込)
開けるまで中身のわからない「ガラスリング(ブラインド)」全10種 935円(税込)も!
「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」は、2025年3月30日(日)まで京都市京セラ美術館にて開催中です。
蜷川実花氏の色鮮やかで芸術的な作品が好きなので、実際に内覧会で見た筆者ももう1度じっくりと時間をかけて観に行きたいと思うほど、1つひとつの作品に惹き込まれてしまいました。蜷川実花氏の作品が好きな方なら期待を裏切らない展覧会となっているので、みなさんもぜひ訪れてみてくださいね!
「蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影」
会期:2025年1月11日(土)〜3月30日(日)
開館時間:10:00〜18:00(最終入場は17:30まで)
休館日:月曜日 ※祝・休日の場合は開館
会場:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
料金:【一般】2,300円(2,100円)【⼤学・専門学校生】1,600円(1,400円)【高校生】1,100 円(900 円)【小中学生】800円(600円)【未就学児】無料
※価格はすべて税込み
※( )内は前売料金、または20名以上の団体料金
※障害者手帳等を提示の⽅は本人及び介護者1名無料(障害者手帳等確認できるものを持参)
※学生料金で入場の方は学生証を提示
主催:蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影 実行委員会
協賛:大成建設 ガトーフェスタ ハラダ
協力:LEDTOKYO株式会社 荻野いづみ
写真/蜷川実花展 with EiM:彼岸の光、此岸の影、KAYOKO HIRATA 文/KAYOKO HIRATA