【撮影裏に密着】高杉真宙&柄本時生が語る舞台裏―HBC連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』スタート 【#ミカキン 連載vol.1】
北海道の小さな町の、幻みたいなひと夏の話——。
かつて炭鉱で栄えた北海道・三笠市。
その静かな街並みを舞台に、少し不思議な「ひと夏の物語」が幕を開けます。
13年ぶりに北海道放送(株)が制作する、連続ドラマ『三笠のキングと、あと数人』(通称・ミカキン)。
4月25日(金)ごご6時半から、全6回に渡って放送をスタートします。
高杉真宙さんと柄本時生さんがW主演を務めるこの作品は、どこか懐かしくて、新しい「青春群像劇」です。
本記事では、W主演のおふたりがそれぞれどのように役に向き合ったのか、
撮影地・三笠市での思い出についても、じっくりお話を頂きました。
W主演・高杉真宙×柄本時生さんにインタビュー 演じた役柄について
【今回の役どころ】
●健太(演:高杉真宙)
24歳。三笠高校出身。アイドル志望で東京に5年間いたが、夢破れて故郷・三笠に帰郷。どこか自信を失っているが、先輩に振り回されつつ再び「夢」を追うことに。
●先輩(演:柄本時生)
26歳。健太と同じく三笠高校出身。健太の幼馴染で、自称「三笠の王」になることを宣言。何事にも自信満々で、時には無謀な行動も。健太を巻き込みながら、町の未来を変えようとする。
――W主演という形で共演された感想はいかがでしたか?
高杉真宙さん
とてもワクワクした撮影でした!以前、別の作品で時生さんとご一緒したことがあり、その撮影がとても楽しかったということもあって、今回の共演も本当に楽しみにしていました。初日に現場で再会した時も、時生さんは変わらず素敵な方で、お話をできるのも、演技を一緒にできるのもワクワクでした。今回、時生さんとW主演できて、本当に嬉しいです!
柄本時生さん
真宙くんとの共演は約5年ぶりで、前回の撮影も夏の暑い時期でした。その時も楽しく仕事ができて、とても印象に残っていたんです!
今回のW主演のお話をいただいた時、また真宙くんと一緒にできるのが嬉しくって!ロケが始まってからも気が楽で、本当に楽しい撮影期間でした。
撮影の舞台・北海道三笠市の印象について
――北海道三笠市での撮影はいかがでしたか?
高杉真宙さん
地元の方々が、本当に明るく協力的な人ばかりだったのが印象に残っています。撮影期間は、地元の方々が毎日お弁当を作ってくださったり、エキストラとしても多くの方々に参加していただきました。撮影が夜遅くまで続いても、皆さん笑顔なんです。
本当に、たくさんの笑顔から、元気を貰いました。他にも、地元の方々が様子を見に来てくださったり、笑顔で手振ってくれて…とにかく過ごしやすい環境でした。「自分たちも頑張らなきゃ!」という支えになりました。
柄本時生さん
まず、人留め中(=撮影中、協力していただいて一般の方々の通行を一時的に止めること)に怒号が一切聞こえなかったのが驚きでした。通常の撮影では、通行を止めると文句が出ることもあるのですが、三笠市ではそんなことがなく、地元の方々の優しさを感じました。
道を歩いていても「三笠のために来てくださってありがとうございます」と声をかけてくださる方がいて。僕の中では、その印象がすごく強いですね。僕らはお邪魔させていただいている人間なのに。そういったひとつひとつのことが、とても嬉しかったです。
撮影期間中の「三笠北海盆おどり」も印象的でした。僕は3日間連続で行って、同じおばあちゃんに話しかけられたりして(笑)。一緒に写真撮っちゃった!それも楽しい思い出です。
ドラマ撮影で印象に残ったシーン
――撮影で特に印象に残ったシーンは?
高杉真宙さん
やっぱり、初日に撮影したシーンは印象に残っていますね。
東京から戻ってきた「健太」が「先輩」と初めて対峙するシーンです。そのシーンを最初に撮影したことで、これから1ヶ月この世界観で一緒に演じていくんだという実感が湧きました。
柄本時生さん
僕も、初日の撮影は印象に残ってますね。あとは、「先輩の家」のシーンかな。共演者の森広紀さんとの掛け合いで、“お芝居”というものの感覚そのものの…うまく言葉にできないんですが、「こういう距離感でこういう言い回しで、こんなふうに工夫していこう!」みたいなお芝居の楽しさを感じることができたシーンでした。
柄本時生さん
第3話のトロッコのシーンも超楽しかったですね。
長回しで撮影したんですが、レールの行き着く先に、スズメバチの巣があったり(笑)、刺激的でした!
ドラマの見どころは?
高杉真宙さん
約1ヶ月に渡って、北海道三笠市で撮影させていただきました。僕たち、そして「健太」と「先輩」が、このまちに生きたひととき、そして人生を、『ミカキン』を通して垣間見て欲しいなという気持ちです。
ロケ中に僕らが過ごした“熱い夏”を皆様にもお届けしたいと思っているので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。
柄本時生さん
『ミカキン』は、三笠市が舞台で、夢破れて地元に帰ってくる若者と、そこにずっと居続けた人の物語です。このドラマを通して、「戻ることって何も悪くないんだ」ということを今の若い人にも、届けられるといいなと思っています。「敗れて戻って来ても、大丈夫なんだよ」って。そういう安心感を感じてもらえたらいいなって思います。
オフショット写真
HBC制作 Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』(全6話)
【放送概要】
■番組名:Nisshoドラマスペシャル『三笠のキングと、あと数人』
■放送局 : 北海道放送株式会社(地上波北海道ローカル)
■放送日時: 2025年4月25日(金)午後6:30スタート 毎週(金)全6話
■再放送日時:2025年4月29日(火)午後11:59スタート 毎週(火)全6話
■主 題 歌 : GLAY/「Beautiful like you」
■番 組 HP : https://www.hbc.co.jp/tv/mikakin/
【STORY】
アイドルを夢見て上京した青年・健太と、地元で何者かになろうとあがき続ける先輩。心にぽっかり空いた穴を埋められずにいる二人が再会し、町の未来を変えようと動き出す。
現代社会での生きづらさを抱えた若者たちが巻き起こす騒動と、波乱に満ちたひと夏の日々をコメディタッチで描いた、魂をゆさぶる青春群像劇。
夢を追って転んでも、笑ってまた立ち上がればいい!小さな町で全力疾走する若者たちの魂の物語が、今ここから始まる ── 。
監督:榊原有佑、門馬直人、針生悠伺
脚本:我人祥太、林青維 原案:田邊馨
出演:高杉真宙、柄本時生 / 森田想、奥野瑛太、黒田大輔、阿部進之介、久保田磨希、柾木玲弥、皇希、しゅはまはるみ、東てる美 / 竹中直人、西岡德馬
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取材: 山田文裕
文・編集:Sitakke編集部 ナベ子