「最後の砦」で詐欺被害防止 JA職員に感謝状
都筑警察署は、特殊詐欺の被害を未然に防いだとして10月18日、JA横浜都田支店の武藤佳奈さんに感謝状を贈った。
武藤さんは10月3日、窓口で高額の現金を引き出したいという高齢の女性に対応。高額だったため、出金の理由を聞くと、希望する出金額が二転三転したことから不審に思い、詐欺に遭っているのでは、と上司に相談。上司が警察に通報すると、長男を名乗る男からの電話が発端のいわゆる「オレオレ詐欺」だったことが判明した。
武藤さんは「お客様の中には『詐欺かもしれない』と不安に思っている人もいる。一方的に疑うのではなく寄り添い、会話をしながら、大事なお金をだまし取られないように防げたら」と振り返った。下山幸男署長は特殊詐欺事案は幅広い年齢層に被害が横行していることに触れ、「金融機関は最後の砦。区内で防犯の輪を大きくしていけたら」と感謝した。