知らなかった。便利な「かんたんマイペット」の“使えない場所3つ”「やりがち」「傷むかも…」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。手軽に使えて、家中どこでもさっと拭ける「かんたんマイペット」。忙しい人の味方として人気ですが、「万能だから」と油断していると、素材を傷めるおそれも……。そこで今回は、うっかりやってしまいがちな「かんたんマイペットのNGな使用例」を3つご紹介します。
NGその1.直接スプレーする
「かんたんマイペット」の手軽さから、汚れに直接シュッとスプレーしたくなりますよね。じつはこれ、場所によってはNGな場合があります。
直接スプレーOK:サッシ・ガラス・冷蔵庫の外側・照明のカサなど
直接スプレーNG:フローリング床・壁・ドア・たたみ・家具など
フローリングや家具の塗装面、たたみなどに直接スプレーすると、液がムラになったりシミが残ったりすることがあります。少し手間に感じても、まず布に吹きつけてから拭くのが安心です。
NGその2.水が染み込む素材に使う
木のぬくもりを感じる家具や建具もありますが、水が染み込む素材に対しては「かんたんマイペット」でお手入れできません。特に、白木や無垢材などの吸水しやすい素材は要注意。洗剤の水分が木の内部に入り込み、輪ジミや色ムラの原因になることがあります。
天然素材のお手入れは専用洗剤を使うなど、素材に合った方法を守り、かんたんマイペットの使用は避けましょう。
NGその3.液晶画面をお手入れする
テレビやスマホを拭くついでに、同じ布で画面まで……。じつはこれもやりがちなミスです。
「かんたんマイペット」は弱アルカリ性の洗剤であり、液晶画面のコーティングのお手入れには使えません。プラズマや液晶ディスプレイは非常にデリケート。使い続けると、曇りや筋、最悪の場合はムラが残ることがあります。
画面をキレイにしたいときは、専用のクリーナーやドライクロスを使うのが安心です。
「使えないもの」を確認しましょう
家中どこでも使える便利な洗剤だからこそ、「使えない場所」を知っておくことが大切です。「かんたんマイペット」の正しい使い方や使える場所を知って、家中のお手入れに役立ててください。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア