【本日発売】「6分吸える!」JT新型加熱式タバコ『プルーム・オーラ』× 新スティック『エボ』を吸ってみた【レビュー】
一部で5月末より先行販売されていた、「プルーム・エックス・アドバンスド」の後継機種『Ploom AURA(プルーム・オーラ)』がついに2025年7月1日に全国発売(コンビニ含む)。そこで同機種に最適化された新スティック『EVO(エボ)』との組み合わせを、ヘビースモーカーで加熱式タバコの歴史を見つめ続けてきた筆者が、その正直な使用感をレポートします。。
JTの高温加熱式タバコの歴史と新型『プルーム・オーラ』
『プルーム・オーラ』は「すべての加熱式を、過去に変える。」のか!?
2019年に発表された、やさしい味わいが特徴のJTの初の高温加熱式タバコ「プルーム・エス」(それまでJTは低温加熱式のプルーム・テックを展開)を経て、2021年に吸い応えを高めた「プルーム・エックス」、2023年にさらにブラッシュアップして喫味を高めた「プルーム・エックス・アドバンスド」を投入してきました。
ただ喫味は確かに上がっていて、「メビウス」「キャメル」という巨大ブランドを擁しながらも、存在感では少し控えめ。ドロー(吸い込む力)の重めのスティックは、実際に吸ってみるとコンサバティブな印象ながら、「おいしい」と感じる人が多い製品だというのに。
最新バッテリー一体型コレクション。写真左からPMJ「アイコスイルマiワン」JT「プルーム・オーラ」、9月に全国発売を予定しているBAT「グロー・ヒーロ」
そんな中、2025年7月1日に全国発売となったのがJTの「すべての加熱式を、過去に変える。」というおもいきり振りかぶったキャッチコピーの『Ploom AURA(プルーム・オーラ)』(24.2 ×109.4×29.2mm/77.9g・税込2,980円・全国のコンビニエンスストア及び一部たばこ販売店等にて2025年7月1日順次発売)です。
『プルーム・オーラ』に最適化したタバコスティックブランド『EVO(エボ)』
同機種に最適化したタバコスティックブランド『EVO(エボ)』(1箱20本入・税込550円・2025年7月1日発売)も同時発売になりました。今後、デバイスは『プルーム・オーラ』に統一されていくようですが、スティックに関しては現在展開されている「メビウス」「キャメル」と互換性があり、吸うことができます。
新型『プルーム・オーラ』の特徴
独自の加熱技術「SMART HEATFLOW」とは
よく見えないけれど「精密深絞り加工」の楕円状のカップ構造を採用
やみくもに高熱で加熱しすぎると、焦げ臭くいぶった香り、雑味が生じて、タバコのおいしい旨味を阻害してしまいます。そのための絶妙な加熱温度コントロールに優れています。
また加熱式タバコの心臓部となる炉の部分は、加熱効率を最大限高めるためにミクロン単位の精度で加熱カップを加工、日本の匠の力で作り上げられた「精密深絞り加工」の楕円状のカップ構造を採用して、スティックとの密着度を高めて、うまさを抽出するとのこと。
すでに「プルーム・エックス・アドバンスド」でも、アプリ経由でCLUB JTデバイスページからBluetooth接続することで加熱モードを変更する機能は発表されていました。オーラではその調節がヒート・セレクト・システムモードで4段階に拡張されました。
4段階に調節可能! ヒート・セレクト・システム各モードの特徴とは
モード切替はスマホ専用アプリを使用
1.スタンダードモード……吸い応えは標準/使用時間約5分/使用可能本数約20本
※購入時のモード。バランス良好
2.ストロングモード……吸い応えは強め/使用時間約3分/使用可能本数約25本
※3分しか吸えないが喫味はグンと強く
3.ロングモード……吸い応えは弱め/使用時間約6分/使用可能本数約19本
※それほど弱めに感じないし、ついにアイコスと並ぶ約6分の喫煙時間に到達!
4.エコモード……吸い応えは標準/使用時間約3分/使用可能本数約27本
※1本あたり喫煙時間を短くすることで吸える本数は増えるという電力節約モード。なんか損した気分だけれど……
※加熱待ち時間は基本約25秒ですが、ストロングモードのみ約30秒
モード切替はスマホに専用アプリを導入する必要あり!
正直、一服したいときにおもむろに専用アプリでCLUB JTにアクセスして、デバイスページからWeb Bluetooth接続して、切り替える必要があるのが、少々面倒かも。
Bluetooth接続解説ページ
https://www.clubjt.jp/members/brand-site/ploom/support/aura/bluetooth/
『プルーム・オーラ』× 『エボ』を吸ってみた!
では実際に吸ってみましょう。手に持った感じは人間工学に基づいた感じで、手のひらに吸い付いてくるようなフォルムです。ディスプレイは無く、残量表示などはLEDの点滅で表示するシンプルタイプ。
フタをスライドしてスティックを差し込むと自動起動(アプリで調整可)、フタを開けてた時は、デバイス上部の前面を長押しすると起動します。アプリで何も調整しない場合はスタンダードモードです。
オーラのために最適化されたタバコスティック『エボ』は3種類と必要最低限なラインナップ。世界30カ国以上の国々から、JTの厳しい品質基準を満たしたたばこ葉のみを厳選、10万回を超えるテイスティングにより生み出された新ブレンドとのこと。
葉の密度を高めた新ブレンドということで、ますますドローが重くなるかと思いきや、オーラを使っている分には気になりませんでした。
上のふたつが従来の「メビウス」、下のふたつが「エボ」
中を見てもそれほど変化したようには見えません。ただ今回、税込550円と、ついにワンコインの範疇を超えましたので、多少ランニングコストは割高になります。
【レギュラー】『エボ・ディープ・レギュラー』THE 濃厚! クセが強ければロングモードがおすすめ
スタンダードモード:ひと口目から、濃厚に主張するロースト感の強いたばこ葉のアロマ。うまさと香りを存分に味わえますがクセはあります。シガーに近い濃厚アロマは吸う人を選ぶかも。
ストロングモード:強力なニコチンの辛味が襲ってきてノックアウト。タール値の高い紙巻きタバコを愛する人になら良いかも。ロースト感などはむしろ飛ぶので、味わい自体は素直。
ロングモード:驚いたのが、濃厚な主張を「まあまあまあ」と柔らげて、柔らかな甘さと香ばしさが広がると同時にしっかりとしたニコチンの重みとともにタバコ葉の旨味を堪能できます。これはアプリ調整のかいがあるかも。
エコモード:スタンダードモードと同様の味わい。チェーンスモーカー向き。
【メンソール】『エボ・コールド・メンソール』辛すぎず、冷涼感の余韻を味わえる!
スタンダードモード:突き刺さるメンソール感を、タバコ葉のうまさと香りと共にバランス良く味わえるように仕上げたとのこと。吸い終わった後も、爽やかな味わいの余韻が続く。
ストロングモード:冷感メンソールの辛味とニコチンの辛味のダブルパンチで一気に目が覚める。これは強力。カプセル無しでとことん刺激にこだわりたい人にのみおすすめ。
ロングモード:平和な冷涼感と共にゆったり味わえる王道メンソールタバコ味。辛味を感じないけれどしっかりタバコを吸った感じも味わえるし、お得な気がします。ただじゃっかんドローが重い?
エコモード:スタンダードモードと同様の味わい。
【カプセル・フレーバーメンソール】『エボ・ベリー・クリスタル』ほのかに甘いフルーティー。はじけるフレッシュさを感じたいならスタンダードがおすすめ
フィルター部分に仕込まれているカプセルを潰して使用する
スタンダードモード:カプセルオンではじけ出す甘く濃いベリーフレーバー。酸味を抑えたほの甘いタイプのフルーティーさと強めのメンソールが口内から喉奥まで一気に広がります。
ストロングモード:これも喉奥までビリビリの強烈メガトンパンチ。刺激に飢えている人になら良いのかもしれないが、とにかく強い。
ロングモード:これもゆったりのんびり吸うなら、ロングで充分。少しドローは重くなるが、ダラダラ吸えるのは魅力。
エコモード:スタンダードモードと同様の味わい。
まとめ:最長喫煙時間のアイコスについに追いついた、6分使用可能なロングモードがいい感じ
既発売のスティックと互換性があるのは安心
ロングモードで吸うと、アイコスと同じ約6分の喫煙時間が実現できます。まったりと吸いたい派にとってはこれはけっこう画期的。もちろん強力さを味わうストロングモードも良いですが、3分は短すぎ。ロングとスタンダードの完成度が高いところが最大のポイントだと筆者は感じました。
とくにタバコにキツさを求めるよりもゆったりとした一服を求めるのなら、ロングモードの活用が肝になります。あと、すでにプルーム・エックス用スティックでお気に入りがあるのなら、それをそのまま吸えるのも良いです。
本体のカラーバリエーションは全4色ですが、専用のフロントパネル(写真左・税込1,480円)や「ファブリック・バックカバー」(写真右・税込1,980円)など各10色を揃える
面白かったのは、『プルーム・エックス・アドバンスド』で吸うと、少々ロースト感が強いなあと思っていた『ディープレギュラー』などは、ロングモードで吸うとうまい具合にクセの部分が丸くなっておいしく感じたのには驚きました。
製品サンプル提供●JT