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白隼人大池が閉園【埼玉・白岡】父や仲間との思い出の釣り場で最後のヘラ釣りを堪能

TSURINEWS

隼人大池でヒット(提供:TSURINEWSライター岩浅健太郎)

1月31日、長年親しまれてきた隼人大池が閉園しました。私にとって底釣りの楽しさを知り、父との大切な思い出が詰まった場所がなくなるのは寂しい限りです。ヘラ釣りは費用がかかり、釣った魚を食べられないため、理解されにくい面もありますが、仲間との交流や野釣りの感動など、多くの魅力があります。いつか再開する日を願い、最後の釣行を振り返ります。

老舗ヘラブナ釣り堀の閉園

1月31日で隼人大池が閉園となりました。私はヘラブナの管理釣りを始めて25年になりますが、底釣りが好きになったきっかけは隼人池でした。

閉園の案内(提供:TSURINEWSライター岩浅健太郎)

池の規定最長の18尺での底釣りでは、夏のペレ底、冬の両グルの時に厳しい釣果もありましたが、楽しい思い出です。また、釣りを始めるきっかけとなった父親との釣行も隼人池が多く、釣りをしながら親とのコミュニケーションを取る場所でもありました。

また、隼人の社長や倅さんの人柄も良く、昼の食堂も楽しみの一つで、自分も含め多くのヘラ釣りファンが寂しく思っていることでしょう。

ヘラ釣りの人離れ

日本古来のヘラ釣りは、伝統の釣りと言っても過言ではないと思いますが、最近ではやはり若い人は少ないと感じます。

よく嫁に言われるのが、「お金を払って食べられない魚を釣って楽しいの?」「すごくお金がかかるよね?」といったことです。

隼人大池の様子(提供:TSURINEWSライター岩浅健太郎)

確かにヘラ竿は高いです。餌も状況や釣り方によっては多くの種類を揃えなければならず、お金がかかります。そして何より、食べられない魚なので、どんなにたくさん釣ってもプラスにはなりません。釣りを全くしない人から見れば、残念な釣りだと思われても仕方ないでしょう。

海で魚を釣って、自分で捌いて、美味しく食べる——そんな経験を通じて釣りにハマる人の方が、釣りを始めるきっかけとしては自然だといつも思います。

しかし、ヘラ釣りの魅力もたくさんあります。

・トーナメントや例会などで優勝したときの地位と名誉
・野釣りでやっと釣れた感動の一匹
・同じ趣味を持つ釣友とのコミュニケーション
・ヘラ釣りを通して知り合った、普段では絶対に出会わない世代を超えた釣友

釣り座の風景(提供:TSURINEWSライター岩浅健太郎)

今の時代、物価高で趣味にかけられるお金が厳しくなっていますが、SNSなどを通じて多くの著名人の方たちがヘラブナ釣り人口を増やしてくれることを願っています。

釣友と最後のヘラ釣りを楽しむ

私は池の規定値いっぱいの18尺底釣り、隣の父親も16尺底釣り。父親の釣友夫婦も底釣りと、4人並んで隼人池の思い出話をしながら釣りをしました。

釣友夫婦の上がりヘラ(提供:TSURINEWSライター岩浅健太郎)

私は残念ながらスレ2枚と無念な釣果でしたが、同行した仲間は両グル、両ウドンで隼人池の上がりヘラを釣り、満面の笑みを浮かべていました。

ありがとう隼人池。いつの日か、また開園することを願っています。

<岩浅健太郎/TSURINEWSライター>

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