年末はサカナも大掃除? サンシャイン水族館で<年末の大掃除>テーマのパネル展示【東京都豊島区】
東京・池袋にあるサンシャイン水族館は12月26日~31日の期間、「年末の大掃除」をテーマにした生き物を紹介するパネル展示を行います。
年末の大掃除に因んだ生き物として、ホンソメワケベラ、セルフィンプレコ、ダイオウグソクムシの3種がピックアップされています。
魚の体をお掃除「ホンソメワケベラ」
本館1F大水槽「サンシャインラグーン」と「チョウチョウウオの舞」水槽で展示されるのは、ホンソメワケベラです。
本種はスズキ目ベラ科に属する小型種で青と白の色彩が特徴で、他の魚の体表についた寄生虫や口内の食べカスを食べるといった変わった食性を持ち、「クリーナーフィッシュ」とも呼ばれています。
口内ともなると、クリーニング中に食べられてしまわないかと疑問に思うかもしれませんが、ホンソメワケベラは大型魚と共生関係を築いているため、口の中にいても食べられることはないのです。
くっついているのは掃除している証拠?
本館2F「大河アマゾン川」水槽で展示されているセルフィンプレコも、掃除をする魚として知られています。
アマゾン川に広く分布し、美しい姿から観賞魚として非常に人気の高い魚です。帆のように大きな背びれはセルフィンプレコの名前の由来にもなっていると考えられています。
また、本種は口が吸盤状になっていることも特徴。水槽内では吸盤を使って壁面にくっつく様子や、石や流木、水槽の壁に付いたコケをハムハムと食べる様子が観察することができます。
魚の食べ残しや水槽内のコケを食べてくれるため、水族館としてもありがたい存在だそうです。
生態系のバランスを保つ分解者
本館1F「冷たい魚」水槽で展示されているのは、ダイオウグソクムシです。
本種は深海に生息する大型の節足動物で、ダンゴムシやフナムシと同様に等脚目に分類されます。見た目が怖いという人もいる一方、マニアからは人気が高く、水族館の人気者です。
海底でじっとしているイメージの強いダイオウグソクムシですが、腹側には歩脚と遊泳脚を持ち活発に泳ぐ姿が知られています。
雑食性で海底に落ちてきた死骸や弱った生き物を食べる、いわば分解者としての役割を持ち、生態系のバランスを保っています。
掃除をする生き物たちを観察しよう
掃除をする生き物としてピックアップされた3種はいずれも掃除の達人です。年末の大掃除と重ねつつ、彼らが掃除する風景も観察すると面白そうですね。
展示に関する詳しい情報は、サンシャイン水族館公式Webサイトで確認することができます。
※2024年12月19日時点の情報です
(サカナト編集部)