クロマグロが4月9日(水)から採捕禁止に 月間遊漁上限5トンに達する見込みで水産庁が措置
水産庁はクロマグロ月間採捕数量が5トンに達するおそれがあるとして、2025年4月9日から4月30日までの採捕を禁止すると発表した。2025年の4月からクロマグロの採捕は新ルールが施行されている。本記事ではその点についても触れていく。
4月のクロマグロ遊漁禁止へ
水産庁はクロマグロ月間採捕数量が5トンに達する見込みがあるとして、4月9日(水)から4月30日(水)までの採捕を禁止する措置を講じると発表した。全国の遊漁者が対象で、期間中はキャッチ&リリースを前提とした釣りも禁止となる。
今回の措置は、令和7年4月1日から施行された新たな遊漁ルールに基づくもの。月間採捕上限が一律「5トン」に設定されたことで、早期の禁止措置が現実のものとなった。
新ルールによるクロマグロ採捕管理
2025年4月から、クロマグロの遊漁に関するルールが大幅に改正された。年間採捕上限は40トンから60トンに引き上げられた一方、月ごとの上限が「5トン」に統一されたことで、月初からの釣果次第では即座に採捕禁止となる可能性がある。
また、1人あたりの持ち帰り尾数は「1日1尾」から「1カ月1尾」へと変更された。これは、短期間での過剰な採捕を防ぐ狙いがある。
クロマグロ採捕報告の義務も厳格化
採捕報告に関するルールも強化されている。報告期限は従来の「陸揚げ後3日以内」から「1日以内」へと短縮され、提出内容も以下の通りになった。
・尾さ長(ふん端から尾鰭までの長さ)が確認できる写真
・陸揚げ場所(港・マリーナなど)
・遊漁船名と登録番号、もしくは船舶番号
・本人確認書類(運転免許証など)
さらに、「虚偽報告の防止策として電話番号による二重認証」の仕組みが導入されている。
クロマグロ採捕者は要注意
水産庁は、遊漁クロマグロの実態把握をさらに進めるため、2026年4月(令和8年)から釣行前の届出制を導入する方針も示している。具体的な届出内容や運用方法は、今後の発表を待つ必要がある。
採捕禁止期間中の違反は罰則の対象となる可能性がある。釣行を計画している遊漁者は、水産庁の最新情報を確認し、「ルールを遵守した行動」が求められる。
<藤田浩平/TSURINEWS編集部>