豆腐店で輝いていた「ウルトラトーフ」に3.8万人興奮 「脳内に音楽流れる」「津山行きたくなっちゃう」
2024年年末にNHK「紅白歌合戦」でひときわ話題となったのが、ロックユニット「B'z」の登場だった。
『ultra soul』で総立ちになり、お決まりの「ハイ!」と飛び跳ねる観客たち。紅白とは思えないほどの、熱い盛り上がりを感じた。改めて「B'z」のパフォーマンスのパワーと存在感を思い知った気がする。
2025年になり、そして4月にもなって何故そんなことを思い出しているのかって? それは5日、Xに次のような写真が投稿され、話題となったからだ。
なんと豆腐のパッケージに、「ウルトラトーフ SOY!!」と記されている。
これは完全に『ultra soul』のオマージュだろう。投稿者「がくモン」さん(@55_gakumon)のポストには3万8000件の「いいね」(4月10日時点)のほか、こんな声が寄せられている。
「脳内に音楽流れるし、歌えちゃうw」 「脳内再生余裕でした」 「津山だからこそww」 「えぇ···ひょっとして津山? と思ったらそのとおりで草」 「津山行きたくなっちゃうやん」
「ウルトラトーフ SOY!!」と記されたパッケージ左上には、赤地に「2017.7.22 津山公演記念」という文字も見える。
岡山県津山市といえば、「B'z」の稲葉浩志さんの出身地。この豆腐とも、縁があるのだろうか?
Jタウンネット記者は、投稿者「がくモン」さんと、津山市の早瀬豆富店に取材した。
「これは即買いだ!」
サッカーJ2・ロアッソ熊本のサポーターである投稿者「がくモン」さん。4月5日の午後、「津山さくらまつり」(3月29日~4月13日)開催中の岡山県津山市を訪れていた。
津山市には「イナバ化粧品店」という化粧品店がある。岡山県観光WEBにも掲載されている店で、B'zの稲葉浩志さんの実家で、今も母親が店頭に立っている。
がくモンさんもこの店を訪れ、その帰りに出雲街道沿いの早瀬豆富店に立ち寄ったという。
「良さそうなたたずまいのお店があったので、お土産でも買おうかと寄ってみました。予備知識とかは全然なく直感で寄ってみただけです」(「がくモン」さん)
そして、いくつか豆腐類の商品が陳列されている中に、例の豆腐を発見!
「商品名を見てこれは即買いだ!と思いました」(「がくモン」さん)
購入したウルトラトーフSOY!!は、湯豆腐や冷ややっこにして食べたとのこと。湯豆腐ではしっかりした食感、冷ややっこではとろける口当たりを楽しめたとのことだ。
Jタウンネット記者は次に、早瀬豆富店に電話で話を聞いてみた。
稲葉氏のお母さんお兄さんも「おいしい」
Jタウンネット記者の取材に応じたのは、早瀬豆富店社長の早瀬久善さんだった。稲葉浩志さんとは10歳以上も年齢が離れているため直接面識はないそうだが、以前から大ファンで、楽曲を聞くたびに励まされてきたという。
「2017年、津山で記念公演が行われた際に、津山にしかないものを作りたいと考えて、津山産の『もち大豆』という品種の大豆を使った絹ごし豆腐を作ってみました」(早瀬久善社長)
「ウルトラトーフSOY!!」の誕生のきっかけについて、そう語る早瀬社長。そしてこの豆腐は、第3回全国豆腐品評会中四国予選きぬ部門1位を受賞したそうだ。
「稲葉さんのご実家は歩いて数分の距離で、お母さんやお兄さんには親しくさせていただいております。『ウルトラトーフ SOY!!』も召し上がっていただき、美味しいとおっしゃっていただきました」
稲葉さんや「ウルトラトーフSOY!!」が生まれた津山市には、見事な石垣が残る津山城がある。その周辺には、歴史の面影を色濃く残す町並みが連なり、旧出雲街道沿いで栄えた宿場町の当時の面影も感じられるという。
早瀬社長は、「津山にしかないもの味わっていただきたいので、ぜひ津山に来ていただきたい。稲葉さんが育った津山の町をゆっくり歩いていただけるといいと思います」と話す。
食べるたびに、あのメロデイが聞こえてきそうなウルトラトーフ。SOY!!と叫ぶ準備をして、頂きたい。