「いまふくグリーンハウス」が挑む、川越で育む地産地消の新しい形。地域と共に歩むしいたけ栽培
川越できのこ狩り!楽しく学べる収穫体験!
「いまふくグリーンハウス」は、川越市今福にある、住宅と農地が交わる穏やかな場所で、菌床栽培によるしいたけ、きくらげ、タモギタケの栽培が行われ、一般のお客様に向けた収穫体験も提供しています!
#川越ではいまふくグリーンハウスを運営する株式会社XROSの大西さん、雨宮さん、秋山さんの3名にインタビューを敢行。いまふくグリーンハウスと川越のつながり、栽培へのこだわり、そして地域への想いを紐解きます。
いまふくグリーンハウスと川越のつながりについて教えてください。
いまふくグリーンハウスは、株式会社東和(川越市)と株式会社サンオキ(板橋区)の二社の共同出資によって設立されました。両社ともに大手ゼネコン様の一次下請けとして内装工事に従事しています。
両社で社会貢献としての活動を検討したところ、障がい者の方の就労支援施設を立ち上げる構想が生まれ、弊社を立ち上げることになりました。その福祉事業のメイン事業としてハウスでのキノコ類の栽培が選ばれました。
すでにパート従業員として地域の方々に仕事をしていただいていますが、就労支援施設が立ち上がると、実際に障がい者(利用者)の方々にもキノコ栽培の仕事をしてもらうわけです。
東和が川越に本社を構えていることから川越市内にハウスを設置し、また川越を生産拠点として「小江戸川越で育ったしいたけ」を地産品としてブランド化すべく活動しています。
サンオキに関しては板橋区ときわ台で「ときわ酒場」と「龍神ラーメン」を運営しており、弊社の重要納品先にもなっております。
いまふくグリーンハウスでは、どのような栽培と体験ができるのでしょうか?
菌床栽培によるしいたけ、きくらげ、タモギタケの栽培を行っています。
これまではスーパーや飲食店に卸すことが中心でしたが、一般のお客様向けにきのこの収穫体験も始めました。実際にきのこの栽培について知っていただき、収穫して持ち帰る体験は、皆さんとても満足して帰られます。
農業に触れ合うきっかけにも繋がると考えていますので、今後さらに発信し、拡大していきたいですね。
いまふくグリーンハウスで作る、きのこの特徴とおすすめの食べ方を教えてください。
きくらげは生で出荷しています。巷で購入できるきくらげは”乾燥きくらげ”が多いので、生ならではの食感を楽しんでほしいです。
「豚肉ときくらげのたまご炒め」はもちろんおすすめですが、珍しいところだと「きくらげキムチ」にして食べるのも絶品です。
いまふくグリーンハウスのしいたけは軸まで太いのが特徴です、軸が固いしいたけも多いですが、すべて召し上がっていただけます。中には軸の方が美味しいという声もあります(笑)ぜひシンプルに焼いて食べて欲しいですね。トースターで焼いても簡単にお美味しく召し上がれます。
別名「出汁きのこ」とも呼ばれるタモギタケは、認知度は低いですがとっても美味しいので、見かけたときはぜひチャレンジしてほしい食材です。「きのこクリームパスタ」に使ってもらうと、より旨みを感じることができると思います。
農業未経験の会社が農業に参入された背景を教えてください。
最大のきっかけは、先にも申し上げましたが「就労継続支援B型事業所の立ち上げ」です。
きのこ栽培をするためにハウス内は、昼間20度、夜間10度で空調を管理・維持しています。この環境は、きのこにとっても人にとっても理想的な環境。
利用者の方々にとっても快適な作業環境を提供することが、より良い就労支援に繋がると考えています。
川越市初の「農作物栽培高度化施設」とはどういうものでしょうか?
簡単に言うと、床がコンクリート打ちされている農地です。これにより、清潔で管理しやすい環境で農作物の栽培を効率化できるのが特徴です。
運営にあたって大切にされていることは?
第一に、美味しいものを提供すること。皆さんに召し上がっていただくものとして、鮮度と質を常に意識しています。
運営面では、社員・パートともに、風通しよく、楽しく働ける環境づくりを心がけています。毎日同じことを繰り返しながらも、質を落とさないことが大切ですね。
特に印象的だったお客様とのエピソードはありますか?
川越まつりに出店した際、あるお子さまが「わ!のこのこしいたけだ(いまふくグリーンハウスのしいたけの名称)!」と駆け寄ってきたんです。その子はしいたけが大好きで、お母さんも『この子、のこのこしいたけだけは食べるんです』と仰っていました。その時は、本当に涙が出そうになりましたね。
今後チャレンジしたいことについて教えてください。
今後、菌床自体を自社で生産する施設の建設を計画しています。これによりコストを抑え、より安定した供給が可能になります。また、川越で菌床を作り、川越でしいたけを育てる「本当の地産地消」が実現できると考えています。
最後に、川越の魅力について教えてください。
秋山さん「私は中学から川越に住んでいますが、常に人々に注目される観光地に住んでいることに誇りを感じています。飲食店も多く、散策しても飽きない街ですね。」
大西さん「災害が少なく、気候が安定している点も川越の魅力だと思います。落ち着いて暮らせる、穏やかな街ですね。」
雨宮さん「都会的な雰囲気と田舎ならではの温かさ、そのバランスが絶妙なところが魅力だと感じています。」
住所
埼玉県川越市今福1110−18
電話番号
049-236-3083
営業時間
9時00分 ~ 17時
アクセス
川越駅から車で約15分
公式HP/SNS
公式HP:https://www.xros-jp.com/ 公式インスタグラム:https://www.instagram.com/imafuku_greenhouse/