ドローンサービスの日本産業規格が発行。事業者へのプロセス要求をまとめた業界初のサービス規格
一般財団法人日本規格協会は、2024年8月20日、ドローンサービス事業者がサービスを提供するにあたり、一定の品質を確保するために必要なプロセスや要求事項を定めた日本産業規格(以下、JIS)を発行した
このJISによって、様々な可能性を秘めたドローンの社会実装をより促進することが期待されるという。なお、このJISは、公益財団法人福島イノベーション・コースト構想推進機構が事務局となって、原案を作成したものだ。
JIS Y 1011:2024 ドローンサービスの品質−ドローンサービス事業者に対するプロセス要求事項 Requirements related to service quality for organizations providing drone services 税込価格:3300円 A4判 24頁
昨今、様々な産業分野において、ドローンを利用したサービスが提供されている。例えば、農薬散布、生活物資・医薬品等の配送、空撮、橋梁などのインフラ点検などで既に広く活用されており、近い将来では災害対応における活用の拡大も予想される。
一方、サービスの提供分野が拡大し、提供件数も増加していくにつれ、その品質を確保するための基準がないことで、墜落事故や危険な飛行、違法行為などの発生の可能性による利用拡大への阻害が懸念されていた。
今回、サービスが一定の品質を満足できるようにすることを目的として、ドローンサービス事業者が実施すべき事業プロセスなどを要求事項(提供体制の構築、サービスの提供、継続的改善のための見直し等)として規定したJISを制定した。
これにより、ドローンサービスの質及び信頼性が高まり、ドローンサービス市場の拡大や活性化につながることが期待されるとしている。
ドローンサービスの品質−ドローンサービス事業者に対するプロセス要求事項