あんみつ「みはし」で1人が注文したら3人連続で注文した意外な食べ物とは…
東京の老舗甘味処、あんみつ みはし。
通っていた美容クリニックのそばに「みはし 本店」があったので、クリニックの帰りにいつも立ち寄っていた。
みはしと言ったらあんみつなので、私はほぼ毎回「フルーツクリームあんみつ」を頼んでいたのだが……。
その日、隣に座っている人が食べているものが猛烈に気になって、初めて人の真似をしてしまった。
・お雑煮
みんなが「みつ豆」や「あんみつ」「クリーム白玉」などの甘味を頼む中、私の隣の席の男性は「お雑煮」を食べていたのである。
みはしのメニューに「お雑煮」があることは知っていた。しかし、注文したことはない。お雑煮といえば正月の食べ物だしな……みたいな気持ちもあった。
時刻はちょうどお昼時。朝ごはんを食べていなかったこともあって、お腹が空いている。隣の席の男性が「ふーふー」しながら食べているお雑煮がめちゃくちゃ美味しそうに見えた。
さらに、男性がお雑煮を食べ終わったタイミングで、あんみつも運ばれてきた。お雑煮からの甘味、めちゃくちゃ美味しそう……。
気づいたら私も隣の男性の真似をして「お雑煮と食後に冷やしクリームぜんざいをください」と注文していた。
・ふわふわたまご入りのお雑煮
運ばれてきた「お雑煮」は、今まで私が食べたことのないタイプのお雑煮だった。
上に、ふわふわのかきたまが載っている。そのほかのトッピングは、鶏肉と絹さやくらい。
実際に食べてみると、このフワッフワのたまごがたまらない。しっかりとした、だけど優しい出汁の味と卵のふわふわ感、狐色に焼かれたお餅のこうばしさ。ときどきフワッと香る柚子の皮。お餅好きにはたまらない一品である。
味の薄さも、量も、ちょっと小腹が減っているときにちょうどいい量である。
ちなみに、このときお雑煮のあとに食べたのは夏季限定の「冷やしクリーム白玉」の寒天トッピングだった。
・隣から視線を感じる
幸せな気持ちでおだしのきいたお雑煮を食べていたら、逆側の隣の席から何やら視線を感じた。
私の隣に案内された女性が、しばらく考えたあとに店員さんに「すみません、お雑煮とあんみつください」と言っているのが聞こえたからビックリ。
つまり、3人連続でお雑煮を注文したということになるではないか。おそるべし、お雑煮の力。
なお、あんみつ系のオーダーでこのように真似されるのを経験したことはない。
みはしのご常連たちはみんな、自分の中の定番メニューが決まっているようで、自分なりに季節限定の果物やアイスでアレンジをして楽しんでおり、オーダーはバラバラなのだ。
ちなみに、後日、赤飯のセットも頼んだのだが、こちらもめちゃくちゃ美味しかった!
つけあわせでついてくる少量のおでんは味がしみしみで最高だし、紅生姜やたくあん、昆布もついてきて飽きずに味変できる!
黒胡麻がたっぷりかかった赤飯自体も、薄く塩味がついててお米がモチモチだし、小豆の風味が美味しい!
おすましも上品な味わいで、なんとなく侘び寂びを感じるのだ……。
というわけで、思わず人が食べているのを見て、自分も食べたくなっちゃうくらい、みはしのお雑煮は美味しいのだ。皆様もぜひ、みはしでお雑煮を食べてみてほしい……! あと、赤飯ファンとして赤飯も推せます!
参考リンク:あんみつ みはし
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.