いつまで続けるのが正解?「子どもの習い事」の“辞めどき3選”
臨床心理士・公認心理師のyukoです。塾や習い事に通わせているものの、子どもの身になっているのかわからないときもあるでしょう。そんなときに考えたいのが習い事の意味。続けることの意味と、習い事の辞めどきについて考えてみます。
子どもが行きたがらない習い事や塾に意味はある?
低学年の頃は楽しくスイミングに通っていた次男。小3になり学校帰りは友達と遊びたいという日が増え、親子で毎回スイミングに行くor 休むの押し問答。小5の長男は塾に通い始めたものの一向に成績は伸びず、帰宅後は弟とゲームばかり。本人たちの将来に役立つと思い始めた習い事や塾だけど、行かせる意味はあるのかな?
子どもが習い事を嫌がったり、塾に通っていても効果が見られないとき、時間も費用ももったいないのでは? と感じますよね。
習い事に通わせ続けることのメリット・デメリットはどのようなところにあるのでしょうか。
そもそも、子どもの習い事は何のためにやるの?
今は小学生の8割の子が習い事をしているといいます。ピアノや水泳、プログラミングやeスポーツなど、種類は様々。習い事をさせている理由としては、「子どもがやりたいと言ったから」「得意なことを身につけて自信にしてほしいから」「夢中になれることを見つけて楽しんでほしいから」などの理由が挙げられます。
始めるきっかけは簡単で、前向きなものですよね。
では一方で辞めどきはどのように考えたらよいのでしょうか。
子どもが習い事に飽きてしまったり、行くのが嫌になったらすぐに辞めさせてよいのか。
しかし、日によって子どもの言うことが変わったり、習い事でしか会えない友達がいる、やる気はないけど才能はありそう。そんなとき、判断に迷いますよね。
習い事の辞めどきを考えていきます。
習い事の辞めどきはいつ?
ある程度目標を達成できたとき
発表会や検定の合格など、据えていた目標を達成したキリのよいところで辞められる方は多いです。
子どもが頑張れていると、「もう少し、もう少し」と続けさせたい気持ちもでてくるかもしれませんが一つの区切りをつけるのも大切。
「ピアノでは〇級、水泳では〇級、検定はいつまでに〇級を合格して~」などいくつも目標を持たせるよりも、目標や目的を絞って頑張っていくのもよいでしょう。
達成感を味わってひとつの幕を閉じるのは、子どもにとっても気持ちのよい辞め方といえるのでおすすめです。
子どもが一貫して興味を失い、やる気がなくなったとき
子どもはそのときの気分によって、「行きたい」「行きたくない」が変わるもの。
1~2回の言動に振り回されるのではなく、休ませたり、少し背中を押して行かせてみたり、話し合ったりしながら少し時間をかけて決めていけるとよいでしょう。
数か月経っても子どものモチベーションが上がらない場合は無理に続けさせるより、休会や退会を検討するのが吉。
勉強においても習い事においても、いやいや続けていても力には繋がりくいものです。
新たに興味を持てるものを探したり、一度ゆっくり休む時間としてもよいでしょう。
成長によってスケジュールが変わったとき
やりたいことができたり、友達の影響を受けて習い事が増えていったり、受験を見据えて塾に通いだすとスケジュールが忙しくなってきます。習い事をどれだけやるのがよいかは、子どもや家庭の事情によって様々であり、正解はありません。
一旦は増やしてみたものの、どれも中途半端になってしまったり子どもが疲れて集中できなくなってしまったら、優先順位を話し合って調整していく必要があります。
一度習い事を始めると、そこで人間関係ができたり、親の期待が募っていったりして、辞めにくくなるときもあるかもしれません。
ですが、習い事はあくまでも子どもの力を伸ばすための一手段であり、目的そのものではないということを念頭において付き合っていけるとよいでしょう。
親子ともに、ストレスのない習い事生活を送っていけるといいですよね。
yuko/臨床心理士・公認心理師